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49歳小説チャレンジ。

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うつ、不妊、倒産。人生のどん底で、出版を夢みて小説を書きじめたカナダ在住の49歳。
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2021年2月の記事一覧

小説家チャレンジ37日目〜不妊からの脱出〜

小説家チャレンジ37日目〜不妊からの脱出〜

 

朝6時に目がさめた。

土曜日だから、子どもたちを学校におくって行かなくていい。

寝ているあいだに、雪がしんしんとふりつもってまたいちめんの銀世界にもどる。

-12℃

ひとり静かに物を書くじかんを与えられて

「何を書きたい?」

過去のこと、JJのこと、カナダでの生活、不妊、
夫のおいしい料理。。

せっかくのチャンスなのに、ピンとこない。

「じゃあ何をしたい?」

即答で「かがや

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小説家チャレンジ36日目〜チャレンジと挫折〜

小説家チャレンジ36日目〜チャレンジと挫折〜

 来週で50才になる。

去年からなんだが、じぶんで自分の年齢を、まったく受け入れられていない。男らしい私らしくなく、ほんとに潔ぎ悪い。

 きょうは「ゆるせない自分」を書こう。

日本の実家にいる父親と、もう3年ほど話していない。暮れに、お正月に、父のお誕生日に、父の日に。

 イベントのたび「父と話してないな。声がききたいな」と思う。ただ何を話したらいいか、サッパリ分からない。

 3年まえに

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小説家チャレンジ35日目〜自閉症と生きる〜

小説家チャレンジ35日目〜自閉症と生きる〜

 JJよ。

 昨日はひさびさの「JJ劇場」でした。

 2月にはいって、カナダでは飲食店のテイクアウト期間がおわり、やっと営業が再開。

 何ヶ月かぶりに、家族で外食しようと夫がチャイナタウンにつれていってくれた。カナダにきてから20年いじょう通っている、なじみの点心の店に行く。

 JJと外出するときは、覚悟をきめてから行く。

 自閉症と言語発達障害のあるJJにとって、学校と家いがいの公共の

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小説家チャレンジ34日目〜標準てなんだろう〜

小説家チャレンジ34日目〜標準てなんだろう〜

 正直にいうと、週末はいちばん物を書きづらい
きのうも「note書かないと」と思いつつ、JJの寝かしつけを完璧にやってしまい、かわいい4歳児のとなりで朝までグッスリ。

 土日は家族みんなでいっしょにいるので、2時間ちょっとぬけて1人の時間を作るのは、かなり不自然。かといって早朝におきるアラームをかけると、となりのJJまでおきちゃうので意味なし。

 それでも週日は、翌朝JJの通学がはやいので、「

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小説家チャレンジ33日目〜失って得たもの〜

 きょうは起きたとき−11℃くらいだったのに、太陽の光がさんさんとふり注ぎ、午後には-2℃まで上がった。

 いちにちで10℃もあがるって、かなりの変化。
その前はまいにち-30℃だったことを体感で覚えているので、-2℃なんて屁みたいな気温。感覚的にはジャケットなしで外出られるくらい、あたたかい。

 5日連休のあと筋トレを再開。スクワット20分、脚痩せエクササイズ15分、腕立て40x5、腹筋10

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小説家チャレンジ31日目〜祈りの手紙〜

 

 ありがたいことに毎日「書く」作業がひと月つづいている。ぼちぼち読んでくださったり、スキをおしてくださる方がいます。中にはフォローしてくださる人まで現れて。

 みなさんすごくうれしいし、励みになります!
お忙しいのに、お時間いただいてありがとう。

 
 さてカナダはいま夜中です。

そとでは雪が、音もなくしんしんとふっている。

4さいのJJが、天使みたいな顔して眠ってる横で
今まで執筆

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小説家チャレンジ32日目〜信じる。続ける〜

小説家チャレンジ32日目〜信じる。続ける〜

 さて今日も穏やかに一日がおわりました。

 夫と久々に贅沢にスタバ行って、新しいドリンクたのんでみたら、思いのほかハズレだったのは残念。

 晩ごはんのあと、タラちゃんとJJが仲よく湯船で遊んでいるかわいい姿を、トイレに腰かけて見守る。2人をパジャマに着替えさせて、JJはカウチでゴロゴロしだした。

 「おしっこしてからベッドに行こう」といって手をとると、大人しくいっしょに階段をのぼるJJ。

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小説家チャレンジ30日目。

小説家チャレンジ30日目。

 子どもたちの5連休さいごの日。あすから学校だ。JJは私が家で運動するのをイヤがって、必ず止めにくるので、残念ながらきょうまでずっと筋トレをやっていない。

 きのうは体調がわるく、めずらしく薬を飲んでは1日じゅうカウチでゴロゴロしていた。動けないし、やる気もでない。そこに運動不足、寒さで外出できないことも重なり、こういう日はたいていメンタルも落ちる。

 けさは思ったより体調がよくなっていたので

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小説家チャレンジ29日目。

小説家チャレンジ29日目。

 子供たちの5連休の3日目。寒すぎて外出できないから、親子4人でずっと家にいると、どうしてもちょっとしたことでイラッときて、人っておこりっぽくなる。

 太陽の光がさんさんとしている午後のリビングで、ちょっとウトウトしかけた夫と、TVにあきてきたJJ。わたしはキッチンで片づけをしてたので、夫にかまってもらいたい4歳児が、カウチに飛びのったり、コーヒーテーブルの上に立ってみたり、玩具を落っことして大

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小説家チャレンジ28日目。

小説家チャレンジ28日目。

 きょうから4連休なんだけど、わが家では母親がゆっくり朝寝、ほとんどない。JJはルーティーンの人なので、デイケアがない日もいつも通り朝7:30にはおきて、もちろんとなりで寝ている私も起こされる。ただ療育をはじめてからは、夜中とか朝の4時に起きて、リビングで大さわぎすることもなくなり、家族全員まとまった睡眠がとれるようになって、本当にありがたい。

 夜ふつうの時間にJJが寝てくれて、朝まで起きない

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小説家チャレンジ27日目。

小説家チャレンジ27日目。

 けさも−30℃だった。4歳の息子JJをデイケアに送るまえに、起きたらすぐ車のエンジンをかけるのが日課。車のキーにスタートボタンがついていて、それを押すと家の前にとめてある車のエンジンがかかる。

 前日、車からおりるときにヒーター全開、シートを温めるスイッチをONにしてある。エンジンは5分後に自動的にとまるので、最近はもう一回スタートさせる。この寒さだとトータルで10分温めておいたのに、乗ってみ

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小説家チャレンジ26日目。

小説家チャレンジ26日目。

 このところ息子2人が、きゅうに調って(ととのって)きて、驚いている。チューンが合っている、というのか、調律されたピアノのように、本来の音がきちんと出ている感がすごい。

 小学校4年の長男タラちゃん。さいきん学校で授業中の態度がわるく、何回か廊下にだされていたことが昨年末に分かって、ウチでは大問題になった。担任の先生がいくら注意しても、授業に集中しないので、親に連絡がきたのだ。

 おなじ時期に

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小説家チャレンジ25日目。

小説家チャレンジ25日目。

 「文章を書くこと」を生活の一コマにしよう。
そう決めてnoteに書きはじめて、とってもいい効果があることに気づく。

 「書く」ことで、これまでの自分の軌跡を改めてたどるので、よくもわるくも見直し再評価できる。

 あと少しで50歳。コロナ休職中に、あらためて自分のこの年齢を自覚したとき、正直落ちこんだ。受け入れられなかった。どうしてもイヤだった。もう50歳だなんてそんなはずない。

 髪は薄く

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小説家チャレンジ24日目。

小説家チャレンジ24日目。

 きょうもカナダは、気温-25から-30℃を行ったり来たり。もう極寒日5日目。窓から外をみると、空中にキラキラとダイヤモンドダストが舞っている。ふつうは空気中の水分が凍って、その結晶がくっつき合って雪になる。だけど乾燥したもの凄く寒い日には、結晶が単体でそのままの形で降るので、まるであたりにダイヤモンドの粉がただよっているようだ。おそろしく寒いが、神秘的な美しさが顕現する日でもある。

 
 けっ

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