小説家チャレンジ32日目〜信じる。続ける〜
さて今日も穏やかに一日がおわりました。
夫と久々に贅沢にスタバ行って、新しいドリンクたのんでみたら、思いのほかハズレだったのは残念。
晩ごはんのあと、タラちゃんとJJが仲よく湯船で遊んでいるかわいい姿を、トイレに腰かけて見守る。2人をパジャマに着替えさせて、JJはカウチでゴロゴロしだした。
「おしっこしてからベッドに行こう」といって手をとると、大人しくいっしょに階段をのぼるJJ。
さいきん療育学校の先生から、JJと何かするときに「まず」○○して「それから」○○と言いながら、アクションするようにアドバイスがあった。
家に帰ってくると、JJは雪だらけのブーツのままリビングに入ってしまうので「JJ、まず靴ぬいで、それからジャケットとろう」と言いながら、ぬがせる。
それでもJJは何もいわないし、ノーリアクション。まいにち言ってるけど、翌日やっぱり土足であがっていく。JJにメッセージは届いているのかな、とさびしくもなるけど、ただただ毎日続ける。学校でも先生方が、まいにち同じルーティーンをくり返して下さっている。
発達障害の子といっしょにいると、すべては「信じる」ことと「続ける」ことにつきるかな、と思う。
JJのポテンシャルを、JJの未来を、親としての自分を、先生方を、社会を、システムを、努力を、神様を「信じる」
ノーリアクションでも話しかけを、トイレトレーニングを、言葉と行動のリンクを、新しい試みを「続ける」
JJをまずトイレにつれていき、それからベッドにつれていく。きょうは初の試みで、タラちゃんに本を読んでもらいながら、JJを寝かしつけてみる。タラちゃんは、読書20分が宿題なので、まいにち寝る前、ベッドの中で本を読んでくれる。
JJは「そろそろ寝ようか」とベッドにつれていって寝る、なんていうことはありえない子だった。夜もハイパーでとにかく寝るのをイヤがる。
それがTVタイムをへらし、おふろにゆっくりめに入り、寝る前に体を使ってジャレるようにしたら、さいきん「ベッドに行こうか」というと、すなおにに2階にくるという奇跡がおきている。
今晩にいたっては、JJは大人しくベッドに入り、わたしのとなりでJJの読む、英語版の日本昔ばなし「笠地蔵」をききながら、10分もするとスヤスヤ寝息をたてはじめた。
物心ついてから、こんなおだやかに寝つくJJをみるのは初めて。
みえないところでJJはだんだん良くなっているんだ
4歳児のアベレージではないけど、彼なりのスピードで成長している。
きのう手紙を書きながら
「わたしは親として失敗したんだ」
「わたしは失敗を重ねてきた。賢い人間ではない。わたしは今困っている。助けが必要だ。でも賢い人、社会にサポートをお願いすることもできるし、自分で今できること、よくなるための努力をすることはできる」
人に助けを求める手紙を書いたことで、いまの状況を、じぶんも夫とも責めることなく、やっとフラットに受け入れられた気がする。
きょうも家族が健康で、屋根ががあって、あたたかいベッドがあって、食べるものもあった。
天使のような寝顔の子どもたちがふたりもいる。
この子たちは私のお腹からでてきたんだ。
わたしは立派に命をこの世に生みだした。
ざんねんながら自分は期待したより
賢い人間ではなかった。
経済的には失敗した
夫をサポートすることに失敗してきた
いい母親ではなかった
愚かだが、バカ正直で
いっしょうけんめいではある
いまの境遇は思ってたのとちがう
こんなはずじゃない
でも日々がんばる姿はすばらしい
希望を捨てず生きる命はうつくしい
信じることは尊い
信じれば可能性は無限だ
言葉を話さないJJ
毎日だまって
そのことを教えてくれる