小説家チャレンジ28日目。
きょうから4連休なんだけど、わが家では母親がゆっくり朝寝、ほとんどない。JJはルーティーンの人なので、デイケアがない日もいつも通り朝7:30にはおきて、もちろんとなりで寝ている私も起こされる。ただ療育をはじめてからは、夜中とか朝の4時に起きて、リビングで大さわぎすることもなくなり、家族全員まとまった睡眠がとれるようになって、本当にありがたい。
夜ふつうの時間にJJが寝てくれて、朝まで起きないなんて、もう恩寵でしかない。これまではこちらがやっと深い眠りに入れそう、というタイミングで、寝ながらオムツをぬらしたたJJが起きる。量が多いときや、大のほうもしてしまってる時は、眠い目をこすりながら、お風呂で洗って着替えさせていた。コロナ休職まえは、週5の夜勤で夜中の1:00amにもどってきて、ほぼ毎晩このルーティーンを続けていた。
そこからJJが寝ついてくれれば、朝まで3時間くらいは眠れる。そこで寝てくれないときは、息子が朝がた寝落ちするまで、リビングで一緒に起きている。さすがに辛いときはJJのすきなTV番組をつけたままにして、自分はカウチで横になり上の息子の登校時間まで、少しだけでも仮眠をとった。
いまは夜10時前にはベッドに入れて、JJの隣で中断なしの8時間ぐっすり休ませてもらえて、朝も7:00amとかふつうの時間に起きられる。JJがベッドでオムツをぬらすことはもうほぼない。
トイレもJJが起きたらすぐ連れて行き、外出先から帰ってきたとき、お風呂に入る前、寝るまえのタイミングでトイレに行くクセをつけようと、親が努力中。それでもTVの前を離れたくなくて、オムツにぜんぶしてしまうことも。
オムツを汚すたびに今度は「ママ、おしっこ」って言ってね、とJJに話してるんだけどこの二単語がまだ言えない。
きょうは一晩で気温がいっきに10度もあがって、マイナス20℃だった。それでも充分さむいんだけど-30℃が2週間もつづくと、あたたかく感じるのがおかしい。2日ぶりに車のエンジンがかかったので、家族でドライブに行く。ちょっとだけ散歩目的でモールによった。カナダで冬に寒すぎて外を歩けないときは、温かい室内で歩こうとショッピングモールに行く人は多い。
JJが公共の場でコントロールがきかなくなる事件がこれまで何度もあったので、叫びださないように、危ないことしないように、急に走りだして迷子にならないように、どんな短時間でも緊張でこちらはドッとつかれる。
さいきんは、JJはモールで気に入らないことがあると機嫌悪くはなっても、いぜんのように泣き叫んだり、その場から動かなくなることはなくなった。
きょうもほんの1時間、モールですごしてすぐ帰宅した。もっと長く外出していたくても、自閉症のJJにはムリをさせない、疲れないうちに帰ってくるのがいちばん。親がもっと行きたいところがあっても、JJを疲れさせると感情がバクハツして大ごとになるから、とにかく物足りないくらいの外出に限る。
晩ごはんのあと、9歳の長男とJJがいっしょにバスタイム。JJが危ないことしないように、わたしも風呂場で2人の息子を見守りつつ、なんどか抜けだして夕飯をすませた。
キッチンからもどってきてバスルームのドアをあけると、かわいい兄弟が仲よく湯船のなかで遊んでいる。その光景があまりにピースフルで、愛にあふれてて、しあわせそのもので、思わず夫と2人でしばらく見とれてしまった。
この先なにがどうなるか全く分からないけど、わたしはこの天使2人と、やさしい夫と、ずっといっしょにいたい。もっとずっと幸せに生きたい、心の底から自分への誓いのような、インスピレーションがわいてきた、極寒のカナダの晩。