小説家チャレンジ34日目〜標準てなんだろう〜
正直にいうと、週末はいちばん物を書きづらい
きのうも「note書かないと」と思いつつ、JJの寝かしつけを完璧にやってしまい、かわいい4歳児のとなりで朝までグッスリ。
土日は家族みんなでいっしょにいるので、2時間ちょっとぬけて1人の時間を作るのは、かなり不自然。かといって早朝におきるアラームをかけると、となりのJJまでおきちゃうので意味なし。
それでも週日は、翌朝JJの通学がはやいので、「夜ふかししないほうがいいよ」と寝不足を心配してくれる夫のアドバイスはもっともだけど、JJが寝たあと深夜に集中して2時間ほど書く。
とちゅうで中断されず、一人で書ける静かな時間は、一日中どうしてもここしかないのだ。
けさはJJが5時起きしたので、いっしょにリビングにきて、シュレックを見ている隣で書く。
ちゃんと時間をとって、構成を考えて、おもしろく読んでいただけるものを書こう、と考えていると毎日更新できないことが分かった。
いまの自分には「まいにち書く」ことが、いちばんの課題だと思うので、書けるときに書くのだ
この週末、書くのはおろそかになったが、ちゃんとJJの世話はできた。史上初めてJJが2日続けてオムツをぬらさなかった!JJはトイレに連れて行くとちゃんと自分で用が足せる。
ただ話せないので「トイレに行きたい」を事前に伝えられない。まだ自分でトイレに行き、ひとりで用を足すまではいってないのだ。
けっきょく、起きたらすぐ、出かける前に、帰宅してすぐ、おふろの前に、寝る前というタイミングをみて、親がトイレに連れていく。こちらが息抜きに動画をみてたり、ごはん食べているあいだ「静かにしてるな」と思うと、いつの間にかオムツにしてしまってるパターン。
トイレトレーニングを2年近くつづけているけど、うまくいっては後退して、4歳でやっとオムツがぬれるときもちがわるい、という感覚がでてきたようだ。無意識にコントロールができるようになってきて、外出時や就寝時にやらかすことがなくなったのは、すごくラク。
いま9歳のタラちゃんのときの子育てがイメージにあるので、発達障害のあるJJとつい比べてしまうんだけど、JJは彼なりのペースでちゃんと成長している。
わたしの感覚だと、JJの発達はだいたい一般にいわれる基準から、1年半から2年おくれで到達しているように思う。
ただ親は子どもの「○○できていない」が目立つので、ついそこに目がいくのだが、JJは身体的にはちょうど一般的な標準より、1年半から2年成長がすすんでいる。
タラちゃんがキンダーガーデン(小学校の1年生がはじまる前の幼年学級)のとき着ていた服や靴、5歳児のサイズを、3歳のときからきていた。
上の子がこわがって物心つくまで挑戦できなかったすべり台も、JJは2歳くらいでスルスル階段をのぼっていき、見ているこっちがハラハラするような高さから、1人で臆せずすべるのを見て、彼の身体能力の高さには心底おどろかされた。
JJはあやまって転んだり、おされて倒れたりしてもいっさい泣かず、スックと立ち上がって、なにごともなかったかのように起きあがって走っていくタフさもある。そこもタラちゃんとはかなり違う。
この子をみていると「標準」「平均」「基準」て一体何だろう、と考えさせられることが多い。
これは私が不妊でなやんだ時期に、ぶち当たったテーマでもある。
「標準的には」結婚後3年たって子どもができていない状態を不妊という、とか「平均的に」女性の妊娠確率は35歳から急にさがる、だの、女性の基礎体温の「基準」は○度で、それ以下だと着床しにくいとか、追求しだすとキリがない。
12年ほどまえ、女としての「標準」「平均」がクリアできず妊娠できなくて、それと知らずに不妊うつのピークをむかえていた。
そこへ夫の親戚に、家の権利を乗っ取られそうになる訴訟騒ぎがおきて、同時に夫と自営業もしていたまゆみはキャパオーバーし、ある日、薬を飲みすぎて救急に運ばれ、胃洗浄されて助かった。
「標準」と「平均」のせいで、命をおとすところだった。
その体験のあと妊娠の「平均年齢」というものは「これまで」妊娠した人の数々のデータを集めて、平均化したものだと気づく。
女性の妊娠しやすい平均年齢の上限が「35歳まで」だとして、そのデータの中には、最年少は16歳で、最年長は48歳くらいの人がいたはずだ。
じっさい20代の新婚の娘さんとほぼ同期に、妊娠されたという45歳かそれ以上のお母さんが、親子2人で家にいらっしゃったこともあった。
胃洗浄から一週間ほど入院して、退院してきたあと、まゆみは体もメンタルも少しずつ回復していった。
もしかしたら、まだ自分は妊娠できるかもしれない。
そのときすでに38歳。
それまでに、不妊に関する受けられる限りの、ありとあらゆる検査は全て受けていた。予算があるかぎりの不妊治療は受けてきた。それでも結果は出ず「原因不明の不妊」と診断される。
高額すぎてトライできなかった、人工授精いがいの医学的なアプローチはすべて試した。
漢方も鍼も、東洋医学もためしたが、結果はでなかった。
何100回と写経もしたし、何年も祈り続けた。
こうなったら最後の手段で、霊能のある人にみてもらうしかない。妊娠するために、まだ何かできることがあるかもしれない。
私に少しでも妊娠の可能性があるのかどうか、知りたい。もしダメなら駄目と40歳まえに引導を渡してもらおう。霊視の結果、何をいわれてもいさぎよく受けとめて、その後の人生を生きていこう、と決心した。
人生はじめて霊視してもらう、と決めたとき、死刑の判決を受けるくらいの気持ちだった。
ただ、まだ1%でも可能性があると言われたら、自分は妊娠の「平均年齢」にふくまれない、そのデータの上限、振りきったほうの数少ない成功例になればいい、と思った。