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本のこと

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自分で読んだ本、ステキなクリエーターさんの本、ステキな本屋さんをおススメするマガジンです。
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記事一覧

「働く」について考える。働くことは生きることだから。【BOOK HOTEL 定期マガジン「ホンスキ。」】

「働く」について考える。働くことは生きることだから。【BOOK HOTEL 定期マガジン「ホンスキ。」】

ブックホテルで、3年間スタッフ採用をして感じたこと。
早いもので、「BOOK HOTEL 神保町」がグランドOPENしてもうすぐ3年。

本好きのスタッフやお客様と過ごす日々はとても刺激的で、他ではなかなかできない経験ができているなぁとしみじみ思う私です。

漠然と、「本」に関係する「何者か」になりたかった私は、いま、都内にあるブックホテルで支配人をしながら、同じく「本」に関わる仕事をしたいと長年

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【本】パリオリンピック閉幕日に「新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ」を読了

【本】パリオリンピック閉幕日に「新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ」を読了

パリオリンピック2024が閉幕しました。
今回のオリンピックは開会式から競技まで
パリの美しい街並みの中で行われ
賛否両論いろいろ騒がれていましたね。
そんな中で発売された本
「新凱旋門物語」を手にし、
読み始めたがこれがかなりの面白さ。

新凱旋門 「ラ・グランダルシュ」La Grande Archeは
フランス革命200周年を記念する、
国のシンボルとなるべき
第3の凱旋門として1983年から

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【アート】猫は世界だけではなく、アートも救う

【アート】猫は世界だけではなく、アートも救う

世界的な猫ブーム。
You tubeを見ても、そしてSNSを見ても
回りの同僚や友達を見回しても。
「猫、大好き~、癒し~」という方が大半。
そんな猫とアート好きのみなさま
素晴らしいクリエイターと本を見つけました。
見てください、このお茶目な顔を。
モナリザならぬ「もにゃりざ」
かわいすぎる!

そしてこちらはゴッホの部屋。
猫ちゃんがこちらを見ています、もう見るだけでキュン死。
今日まで展示会

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ゆったりと本が読めるお薦めのブックカフェ【7選】|本の棲むところ(番外編)

ゆったりと本が読めるお薦めのブックカフェ【7選】|本の棲むところ(番外編)

4月13日は「喫茶店の日」ということで、連載「本の棲むところ」の番外編として、ほんのひととき編集部がこれまでに訪れた都内近郊にあるお薦めのブックカフェをご紹介します。

── No.1 ──
PASSAGE bis!
(神保町)フランス文学者の鹿島茂さんがプロデュースする神保町のシェア型書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」の3階にあるカフェラウンジ。
フランスから取り寄せた古書がデ

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【本】「アート思考とデザイン思考―子どもの脳の成長とAI時代の未来」

【本】「アート思考とデザイン思考―子どもの脳の成長とAI時代の未来」

子どもがいない私が、
なぜに、「子どもの脳の育て方」を読むのか?
実は以前黒川伊保子さんと仕事をしたことがあり、
男脳・女脳のお話や世代ギャップのお話に大変共感を覚えたからでした。
黒川さんのことだから絶対に子どもの話だけではないはず!
そう思ってこの本を手に取ったのです。

著名な脳科学コメンテーターであり、
人工知能研究者、感性アナリストでもある黒川伊保子さんの著書
「子どもの脳の育て方ーAI

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旅する心、映画の中で-「本で旅するVia」さんでのひと時

旅する心、映画の中で-「本で旅するVia」さんでのひと時

荻窪に佇むブックカフェ「本で旅するVia」さんで、
心温まる時間を過ごしましたのでご紹介。
本で旅するViaさんは
1000冊の旅に関する本で囲まれた
「本を読む空間と時間」
を提供してくれるブックカフェ。
最近は日経新聞にも紹介されていました。

そのViaさんで、
バルト三国の食と手仕事に焦点を当てた催し
「バルト三国の食と手仕事」が開催されています。
私は、11月23日映画鑑賞に参加。
Vi

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2023年上半期、出会った29冊の本を紹介します

2023年上半期、出会った29冊の本を紹介します

今日は、2023年上半期に読んだ本を振り返っていこうと思います。

この半年で読んだ本は、29冊。もう少し読みたかったなあと思うのが本音だけれど、引っ越した先の京都では、幸運なことに近くに図書館があり、小説をたくさん読むことができました。

また、Kindle Unlimitedにも登録しているので、本を読む習慣がこれまで以上に根付いていたかな。読んだ本の中でとくに印象に残っている6冊の本の感想を

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カナダでがん、コロナに罹患しながらも、自分の体と心を冷静に見つめる「わたし」の物語。「日本人には情があり、カナダ人には愛がある」「…自分の手も傷だらけ、血だらけ、泥だらけだというのに。日本人の手は、情でしっとり濡れている。そしてその湿度は、時に素晴らしい芸術へと昇華される。」

西加奈子氏の「くもをさがす」- 自分を堂々と愛せる勇気を

西加奈子氏の「くもをさがす」- 自分を堂々と愛せる勇気を

西加奈子さんの「くもをさがす」は、
今、読まずにはいられない一冊です。
この小説は、留学先のカナダでの壮絶な闘い、
乳がんトリプルネガティブの診断、両乳房の切除、
そしてコロナ感染という
身も心も揺るぎない試練に立ち向かいながら、
自己を堂々と愛し、
人生の旅に挑む西加奈子さんの感動的な物語。

素敵なnoterさん仁の音さんが
説明してくださったnoteがありましたのでご紹介します。

特に私が

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わくわくする未来の練習-「アート思考サロン in 代官山」に参加して

わくわくする未来の練習-「アート思考サロン in 代官山」に参加して

8月の終わりに、この夏一番の刺激!
と言っても過言ではないくらい
楽しいセミナーに参加させていただきました。

『「アート思考」の技術』の著者 長谷川一英さん企画のセミナーです。
アート思考サロン in 代官山 @代官山T-Site

約2時間ほどのセミナーだったのですが、
アーティストのお話が聞けて、
参加者とともに言葉を考え、
そして最後にはその言葉をヒントに作品を創る
という、
日頃使ってい

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読むだけで美味い!おすすめ本8選

読むだけで美味い!おすすめ本8選

元気を出したい時、大切にしているのは美味しいご飯を食べること。ご馳走やおやつ、行きつけのお店や自宅の料理を気分に合わせて選びたい。

今回、"読むだけで美味しさが伝わってくる本8冊"を紹介をご紹介します。

📚漫画から雑誌まで幅広くラインナップ
📚ビジュアル豊富でみるだけでも楽しめる本ばかり

それではまいりましょう!

①いつかティファニーで朝食をマキヒロチ先生による朝食ブームの火付け役にし

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【本】文字校正という仕事の奥深さ-『文にあたる』牟田都子さん

【本】文字校正という仕事の奥深さ-『文にあたる』牟田都子さん

話題の本「文にあたる」
牟田都子さんの本を読んでいます。

仕事で印刷物や商品の版下を作成するので
ライターさんや作家さんではないですが
「文字校」というのは私の部署業務の一つ。

どうしてこんなところを間違えてしまうのだろう
というような文字のミスだったり、
本来はあってはならない
致命的なミス(JANコード、商品名、価格、成分など。。。。)
も時に発生してしまいます。

そんな中で手にしたこの

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【本】又吉さんの『東京百景』はじめに「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい。ただそのきまぐれな優しさが途方も無く深いから嫌いになれない。」とあった。

東京を離れると感じる、あんなにごみごみして狭苦しく忙しい街なのに、すっと湧き出てくる恋しさ、みたいな気持ちでしょうか。