![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166239695/rectangle_large_type_2_77d99519ccfc8bea4cbf3ff6d7c6d660.png?width=1200)
「暗黒」だったあの頃を振り返って
強迫性障害だった時は、
小四の頃と、小六〜高一の頃くらいまでだったが、もちろんそれらの期間に、
はっきりとした線引きがあるわけでもない。
あくまでもグラデーションで、ぼやけてる。
強迫性障害が落ち着き始めていた高二の頃には、
既に受験勉強に追われていた。
高一の夏頃に紐解いた受験勉強は、
英語の「This is a pen.」から始めた。
日本史のことなんて何にも知らなくて、
「天皇って何?武士って何?」そんな調子だった。
不登校だったと知っているはずの塾の先生からは、
「あなたは本当にやばい…」
と目の前で盛大にバカにされたりもした。
強迫性障害がだんだんと良くなっていって、
受験勉強が出来る状態になるというのは、
当時の私にとって
この上なく幸せなことであったが、
それでも私が、
「強迫性障害で不登校だった」
という事情を知る由もない社会へ
いざ飛び込んでいくと、
自分が強迫性障害のせいで、
勉強面で失われていた時間があったということ。
その時間の埋め合わせも、
結局は自分自身が背負わなければならないこと。
そんな現実に直面した。
今思えばそれも当たり前のことだけど、
やっとの思いで乗り越えた強迫性障害の先に、
「まだ山はあったんだ…」
そんな気持ちになって、
人生の厳しさを否応なく感じさせられた。
一般的に高校までの十八年間は、
「青春」と呼ばれる期間だと思うが、
そんな期間というのも
当時の私にとっては無縁だった。
仲間、友情、恋愛、遊び…
そんな言葉たちは、
もはや聞き飽きてうんざりしてた。
周りの同世代の子たちにとっては、
当たり前の「青春」も
当時の私にとっては、
なかなか経験できないことだったから、
そんな自分が惨めに思えて、
傷つかないように傍観者のふりして、
遠くの方からそっと、
「青春」とやらを眺めていた。
そんな高校までの十八年間を、
私は勝手に「暗黒時代」と呼んでいる。
基本的に霞んでて、暗く、黒よりのグレー。
果てしなく続く出口の見えないトンネルの中から
抜け出せずにいるような感覚。
高校までの十八年間を振り返る時は、
いつだってそんなイメージがセットで
頭の中を巡る。
けれど、私自身は決して
この「暗黒時代」をネガティブなもの
として捉えているわけでない。
むしろ、ありったけの愛や親しみ、
敬意が込められているのだ。
▷
「暗黒時代」の中で、
私自身が自分の人生を少しでも良くするために
積み重ねてきたもの。
その全ては誰にも奪われることのない、
何にも脅かされることのない、
自分だけのための、
自分がこれからの人生を生きていくための
「肥やし」となったからだ。
その「肥やし」は、
自分自身へ揺らぐことのない
「自信」を授けてくれ、
「もう生きるのがしんどい」
そんなどうしようもなく辛く苦しい出来事に
直面したとしても、
それを乗り越えていくための「手引き」も
用意してくれる。
私の人生の誰よりも何よりも大きな味方となって、私のことを助けてくれる心強い存在なのだ。
だから私は、
「暗黒時代」を経験していない自分なんて
考えられないし、
「そんな自分が今頃どんな風に生きているか」
なんて全く想像もつかない。
それくらい私にとって「暗黒時代」は、
自分という存在を映す鏡のような存在であり、
「自分とは誰か?」
を認識するのに必要不可欠な、
いわば私自身の
「アイデンティティそのもの」
にもなってくれている。
だから、
強迫性障害で苦しんだ時間も、
不登校だった期間も、
遅れを巻き返すのに必死だった
受験勉強の日々も、
ろくに「青春」を味わえなかった時代も、
私の「暗黒」を彩るそれらすべての時間は、
私にとってなくてはならない、
経験出来てよかったと
心の底から感謝出来る時間なのだ。
貴重で、大切で、宝物の、
ありったけの愛が込められた時間なのだ。
-------------------------------------------------
今苦しい境遇にいるあなたも、
そしてその状況がとんでもなく最悪で、
ネガティブなものにしか見えないものだとしても、
あなたが今その状況を少しでも良くするために
何かちょっとでも取り組んでいるなら、
確実に、
あなたが今経験している全ての時間は、
あなただけのための、
あなたにとって最大で最強の“肥やし”となって、
必ずや、
あなたの未来で待ってくれているはずです。
最後までお読みくださり
ありがとうございました☺︎
この文章の中に何か一つでも、
あなたにとって力になれるものがありますように。
願いを込めて。
りん
(夜は氷点下近くて、東京もすごく寒いです❄️お互いぬくぬくでいきましょうね🍊)
-------------------------------------------------☆この記事をほんの少しでも気に入って下さったら、「いいね」や「コメント」「フォロー」でお知らせいただけると、とっても嬉しいです☺︎
あなたの一つの行動が、私にとっては大きな創作活動の源です。
いただいた想いは、今後の記事に代えて全力でお返しいたしますm(_ _)m
-----------------------------------------------
いいなと思ったら応援しよう!
![りん【強迫性障害(精神疾患)/不登校を乗り越えたひと】](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118088228/profile_ee9be89c69fe6c88f9a1b7f2b2767ef5.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)