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2019年7月の記事一覧
「天気予報は平和の象徴」の件
▼「8月15日」前後は、新聞記事に「戦争の歴史」関連の話題が増える。
以下は、投稿から出来上がった記事なので、その流れとは別だと思うが、2019年7月24日付の東京新聞メトロポリタン(首都圏)面に、「天気予報と戦争」について考えさせられるいい記事が載っていた。
〈天気予報は平和の象徴/軍事機密化に心苦しさ/元気象庁職員 増田善信さん(95)/「爆弾低気圧に違和感」と投書〉
「天気予報と戦争」
吉本興業の騒動から見えるもの(2) パワハラこそ彼らの文化?
▼前回は、いわゆる「闇営業」をこれほど激しく叩くのなら、芸人個人を叩く前に、まず「反社会的勢力」をイベントのスポンサーにしていた吉本興業という法人の責任を問うべきであり、「反社会的勢力」に大々的なパーティーをするための部屋を貸して儲けていた都内のホテルの責任を問うべきではないか、ということを書いた。
▼今回は、別の視点からメモしておく。
▼宮迫氏は、蛍原氏とのコンビ「雨上がり決死隊」の全盛期の
トラブルになってもゲームをやめられない人が500万人いる件
▼2019年7月24日付の日本経済新聞夕刊に、「ゲーム障害」の話が載っていた。(三島大地)
これは近い未来に、とんでもなく大きな問題になると思うから(というより、すでに大問題になりつつある)、どんどん取り上げてほしい。
▼今号は手軽なチェックリストを紹介するだけなので、いちおう、これまでゲーム依存について取り上げたメモをリンクしておく。興味のある人はご覧ください。上から順番に、
【5歳以下で
朝日新聞の「かんぽの不正」報道がキレキレの件
▼朝日新聞の「けいざい+」は、経済の問題を何回かに分けて連載する読み応えのあるコーナーで、3回連載の「かんぽの不正」はキレキレだった。(柴田秀並、新宅あゆみ記者)
▼2019年7月27日付の「下」によると、郵便局の悪質な局員たちは、だまして契約をとりやすい「一人暮らしの高齢者」のことを
「ゆるキャラ」「半ぼけ」「甘い客」
などと呼んでいたそうだ。
▼7月25日付の「上」では、6月24日付の
吉本興業の騒動から見えるもの(1) 「闇営業」って言うな
▼報道すれば報道するほど、消えていく真実というものがある。
ということを、たまに思うのだが、吉本興業をめぐる最近の報道を見ていて、そう思った。
▼消えていく、と思ったことは2つ。
1)いわゆる「闇営業」の問題。宮迫博之氏の謝罪会見で明らかになった。
2)吉本と民放各社との関係。田村亮氏の謝罪会見で浮き彫りになった。
両方とも、日本社会の極めて深刻な害悪である「クロスオーナーシップ」とリン
「観光のための文化」から「文化のための観光」へ(6終) ゾーニングの知恵
▼アレックス・カー氏と清野由美氏の『観光亡国論』を読むと、「ゾーニング」という言葉の意味について考えるきっかけになる。
▼「ゾーニング」と「分別」とについて言及している箇所を、大切なところなので、再度引用しておく。
〈清野 日本で「ゾーニング」というと、都市計画法で定める住居専用地域とか、商業地域、工業地域といった「用途指定」のこと、という理解が一般的ですが。
カー それはごく狭義のもので、
ハンセン病の安倍総理謝罪を「同情の論理」で終わらせるな(3)
▼ハンセン病の患者、元患者の家族が国を訴えた裁判について、共同通信編集委員の中川克史氏による解説記事を紹介したい。
筆者が読んだのは2019年7月17日付の琉球新報。
見出しは
〈ハンセン病家族勝訴確定 政府だけの責任ではない〉
▼「砂の器」を見たり原作を読んだりしたことのある人は、あの中に出て来る患者家族の姿が思い浮かぶことと思う。
〈(ハンセン病患者や元患者の)家族らの置かれている環
エボラ出血熱が史上2番目の流行になっている件
▼2019年6月7日に、エボラ出血熱の感染者が再び増えているニュースについて、共同通信、BBC、朝日新聞の記事を紹介した。
▼それからひと月ほど経った7月17日、世界保健機関(WHO)は緊急事態宣言を発表した。日本経済新聞、BBC、読売新聞の記事を紹介しておく。
まず、2019年7月18日配信の日本経済新聞から。
〈【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)は17日、アフリカ中部のコン
「学生が棄権する」理由から「失敗を認めない社会」の末路が見える件 後編
▼前号は、最近の大学生にとって、
「社会に有益な政治家を選ぶという「正しさ」より、自分が当選者(=多数派)に投票できるかどうかが重要な指針になっているように感じる。
少数派と見られるのを失敗と同義に捉え、極度に恐れている。」
という工藤宏司氏の推測を紹介した。
▼その後半を読もう。
〈(若者にとって)失敗しないことが目的化し、身動きがとれなくなっているように見える。〉
〈若い世代が「間
「学生が棄権する」理由から「失敗を認めない社会」の末路が見える件 前編
▼選挙に行かない大学生が多いらしい。その理由を探った論考を読んで、衝撃を受けた。「間違った候補者を選んだらどうしよう」という理由で悩むというのだ。
間違った候補者ってなんだ? 逆に、正しい候補者ってなんだ?
▼大阪府立大学准教授の工藤宏司氏の談話。おそらく共同通信の配信だろう。2019年7月14日の福井新聞が、いい見出しをつけていた。
〈若者、なぜ投票しない?/「落選なら少数派」恐れ/失敗認
「民営化」の成れの果てがわかりやすい件 「かんぽ生命」の不正契約
▼「かんぽ生命」が、質量ともにとんでもない不正契約の山を築いていた件で、2019年7月12日付の毎日新聞社説が簡潔にまとめていた。
〈かんぽ生命の不正契約 全ての保険調査が必要だ〉
〈「郵便局なら安心」と考えた顧客は裏切られた思いだろう。日本郵政傘下のかんぽ生命保険と日本郵便が顧客に不利益を与えた不正契約が9万件超にのぼることが判明した。
保険の乗り換え時に保険料を二重取りしたり、経済合理
放火の報道はテロリストを利する可能性がある件
▼今年の1月、〈「クールジャパン」の裏側ーーアニメの綱渡り〉というメモをアップした。
▼上記メモで紹介したのは、
「20代で平均月収9万円」
「深夜アニメでは年に何回か、どこかの作品で、絵が乱れる「作画崩壊」や、放送延期といった事態が起こっている。現場の頑張りでギリギリもたせる綱渡りが続いている。」
などの現状、そして、「クールジャパン」を盛り上げようとしてきた経済産業省が、「アニメを支え
ハンセン病の安倍総理謝罪を「同情の論理」で終わらせるな(2)
※今号は、映画「砂の器」のネタバレになっているので、お気をつけください。
▼映画の「砂の器」を見たことのある人は、ラスト40分以上にわたり、断続的に描かれる「音楽のみ、台詞なし」の有名なシークエンスが忘れられないことと思う。ここ数年、インターネット内で流行っている「なんとかかんとかで涙が止まらない!」式の宣伝文句は、この渾身のシークエンスの前では恥ずかしがって姿を隠すだろう。
「言語を絶する差
ハンセン病の安倍総理謝罪を「同情の論理」で終わらせるな(1)
▼日本経済新聞は、ビジネスのネタ、金儲けのニュースを大きく報道するから、「そのニュースに社会性があるかないか」の価値判断の役には立たない。ただし、現在の1面コラム「春秋」は、たとえば朝日の「天声人語」よりもレベルが高いと思う。
▼あの新聞1面下の「コラム」は日本の新聞の特徴である。もともと「コラム」は「柱」の意味。英文だと、横書きで、紙面のレイアウトとしては縦長の柱のようなレイアウトになるから、