芦屋のなかじ

管理栄養士を取得し、大学卒業後、外資系製薬会社にてmarketing/salesを経験…

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管理栄養士を取得し、大学卒業後、外資系製薬会社にてmarketing/salesを経験。その後、障害をお持ちの子の親亡き後に対し、FPとして支援したく外資系金融機関に転職。本noteはクライアント様への金融リテラシー向上のため、自己学習のメモという目的で始めました。

記事一覧

アメリカ利下げ開始後、長期金利はどう動く?(オールニッポンAM 森田長太郎氏/Morning satellite Sep,2024)

アメリカ利下げ開始後、長期金利の行方について解説する。 通常であれば、利下げが始まると長期金利低下と想像出来るが、過去を振り返ると様々なパターンがある。 最初に…

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2週間前
4

米国利下げで、株式はどのセクターに妙味?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子氏/Morning satellite Aug,2024)

米国FRBが、利下げに舵をを切るにあたって、恩恵を受けそうなビジネスは何かについて解説する。 IPOやM&Aが高金利で抑えられていた投資銀行のビジネス回復に注目している…

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2週間前
2

インド経済は、”次の中国”になることが出来る?(UBS Su Mi TRUST ウェルス・マネジメント 青木大樹氏/Morning satellite Au…

インド経済は、次の中国になるのかについて解説する。 中国経済は景気不透明の中、インドはV字回復し、2023年の経済成長率は7.8%、2024年も6.8%と高い成長が見込まれてい…

芦屋のなかじ
2週間前
2

Amazon薬配送サービス参入により、処方薬の受取り方にどんな変化が見られる?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite J…

Amazonが処方薬の取扱を始め、ウエルシアなどと処方薬ネット販売を年内に開始するという点について解説する。 医師から貰った処方箋をアマゾンのアプリに登録すると、ウエ…

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1か月前
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ベンチャーキャピタルの投資哲学とは?(ANRI 代表パートナー 佐俣アンリ氏/Morning satellite July,2024)

独立系ベンチャーキャピタル ANRIの代表である佐俣アンリさんのスタートアップ投資の哲学について解説する。 佐俣さんは、慶應大学卒業後、リクルートにて2年半のキャリア…

芦屋のなかじ
1か月前
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ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?(大和アセットマネジメント 亀岡氏/Morning satellite Jul,2024)

ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?について解説する。 2023年までは、日米金利差と連動していたが、2024年は、金利差に見合う水準より明らかに高くなって…

芦屋のなかじ
2か月前
1

なぜ中国は海運のスマート化・無人化を進めているのか?(菜鳥グループ 海運サプライチェーン 李芳芳氏/Morning satellite Jun…

中国では、最先端技術を駆使した港の知能化、スマート化が国を挙げて進められている点について解説する。 中国南部に位置する深圳港は、年間約3000万個のコンテナを扱い、…

芦屋のなかじ
2か月前
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ウォール街の格言"Sell in May / 5月に売れ"は、もう古い?(Horiko Capital Management LLC 堀古 英司氏/Morning satellite J…

ウォール街には、sell in Mayと5月に売ってどこかに行けと言う格言がある。しかし、昨今変化の兆しが見られるため、解説する。 長い歴史で見ると、アメリカ株式市場は4月…

芦屋のなかじ
3か月前

福岡博多の屋台復活における戦略について(日本経済新聞社/Morning satellite May,2024)

規制強化や店主の高齢化などにより、件数が減少していた福岡博多の風物詩である屋台が再び盛り上がりを見せ始めている。復活の歩みについて解説する。 福岡の屋台は、1960…

芦屋のなかじ
4か月前

"節水"で水不足解決に挑む町工場の世界進出(DG TAKANO社長 高野雅彰氏/Morning satellite May,2024)

昨今、ビジネスの現場でデザイン思考という言葉が使われる場面が増加してきた。これは、難しい社会課題の解決策を考えるアイデアを出すときの発想法の1つである。このデザ…

芦屋のなかじ
4か月前
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意外と知らない?アメリカの老後資金問題(ハーバード大学卒 パックン/Morning satellite May,2024)

日本では老後資金2,000万円問題が話題となったが、アメリカでは老後どのぐらいのお金が必要か?について解説する。 金融サービス会社の調査によると、20年間の老後生活必…

芦屋のなかじ
4か月前
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トランプ氏再選によるドル安政策は救いの手?(ロールシャッハ・アドバイザリー ジョセフ・クラフト氏/Morning satellite May,…

トランプ氏が大統領再選となった場合、ドル安円高政策を導入するのでは?と言う憶測について解説する。 2024年4月23日、ドル円が155円に迫った際、自身のSNSで、ドルは対…

芦屋のなかじ
4か月前
1

AppleにおけるAI戦略(米国みずほ証券 兼松渉氏/Morning satellite May,2024)

AppleのAI戦略について解説する。 インターネットの大手と比較すると、AppleのAI戦略にはやや出遅れ感がある。特に、Microsoftではオフィスのコパイロットが既に収益に貢…

芦屋のなかじ
4か月前
3

コーヒー価格を揺さぶる”悪魔の果物”とは?(日本経済新聞 野沢康二氏/Morning satellite May,2024)

コーヒー豆高騰は天候の影響だけでなく、その裏に、中国による悪魔のフルーツ人気?について解説する。 コーヒー豆の国際価格急上昇が、特にインスタントコーヒーやブレン…

芦屋のなかじ
4か月前
1

年金制度の厳しい見通しを受け、今後どう底上げするか?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite Apr,2024)

厚生労働省が公的年金制度に関する5つの改革案により、年金の給付水準や年金財政に与える影響について解説する。 この年金制度の検証作業は、5年に1度行うことにしており…

芦屋のなかじ
4か月前
9

AI設備投資は今後も持続する?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子/Morning satellite Apr,2024)

AI投資を牽引する、Microsoft、アルファベット、メタ3社の設備投資額の推移を見てみよう。 市場では、昨年からのAIブームの持続性が重視されているが、今回の決算でさらに…

芦屋のなかじ
4か月前
アメリカ利下げ開始後、長期金利はどう動く?(オールニッポンAM 森田長太郎氏/Morning satellite Sep,2024)

アメリカ利下げ開始後、長期金利はどう動く?(オールニッポンAM 森田長太郎氏/Morning satellite Sep,2024)

アメリカ利下げ開始後、長期金利の行方について解説する。

通常であれば、利下げが始まると長期金利低下と想像出来るが、過去を振り返ると様々なパターンがある。

最初に、2000年代を見ていくと、3回利下げ局面があり、開始後すぐに長期金利が下がったのは、2007年のサブプライムの問題、その後リーマン危機に至った時である。それ以外の2回は、早期に下がらず、時間をかけて最終的に約1%低下した。つまり経済状

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米国利下げで、株式はどのセクターに妙味?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子氏/Morning satellite Aug,2024)

米国利下げで、株式はどのセクターに妙味?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子氏/Morning satellite Aug,2024)

米国FRBが、利下げに舵をを切るにあたって、恩恵を受けそうなビジネスは何かについて解説する。

IPOやM&Aが高金利で抑えられていた投資銀行のビジネス回復に注目している。以下のグラフは米銀行大手5社の投資銀行手数料の推移となる。

2022年以降、8四半期連続で低迷し、異例の長さと言われていたが、今年に入って潮目が変わってきた。

直近の4-6月期決算は、前年のハードルが低いこともあり、債券引き

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インド経済は、”次の中国”になることが出来る?(UBS Su Mi TRUST ウェルス・マネジメント 青木大樹氏/Morning satellite Aug,2024)

インド経済は、”次の中国”になることが出来る?(UBS Su Mi TRUST ウェルス・マネジメント 青木大樹氏/Morning satellite Aug,2024)

インド経済は、次の中国になるのかについて解説する。

中国経済は景気不透明の中、インドはV字回復し、2023年の経済成長率は7.8%、2024年も6.8%と高い成長が見込まれている。

インドの経済規模は、3兆5721億ドル。一方、中国は17兆6620億ドルと大きな差はある。しかし、2000年時点の中国と比べると、既に2倍以上の経済規模になっていることが分かる。また、人口についても、2000年の中

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Amazon薬配送サービス参入により、処方薬の受取り方にどんな変化が見られる?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite  Jul,2024  )

Amazon薬配送サービス参入により、処方薬の受取り方にどんな変化が見られる?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite Jul,2024 )

Amazonが処方薬の取扱を始め、ウエルシアなどと処方薬ネット販売を年内に開始するという点について解説する。

医師から貰った処方箋をアマゾンのアプリに登録すると、ウエルシアなどの調剤薬局チェーンがオンラインで服薬指導行い、患者は薬局に出向かずに処方薬を自宅などで受け取ることができるサービスである。Amazonが参入することで、医療機関や薬局のデジタル対応に大きな影響が与える可能性がある。

通常

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ベンチャーキャピタルの投資哲学とは?(ANRI 代表パートナー 佐俣アンリ氏/Morning satellite July,2024)

ベンチャーキャピタルの投資哲学とは?(ANRI 代表パートナー 佐俣アンリ氏/Morning satellite July,2024)

独立系ベンチャーキャピタル ANRIの代表である佐俣アンリさんのスタートアップ投資の哲学について解説する。

佐俣さんは、慶應大学卒業後、リクルートにて2年半のキャリアを過ごし、27歳の若さでANRIを創業したバックグラウンドを持つ。

そのANRIは、スタートアップ企業18社に投資し、UUUMやラクスルなどが上場を果たし、20倍のリターンを獲得した。彼は、”未来を創ろう、圧倒的な未来を”というビ

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ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?(大和アセットマネジメント 亀岡氏/Morning satellite Jul,2024)

ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?(大和アセットマネジメント 亀岡氏/Morning satellite Jul,2024)

ドル高円安の原因は、金利差離れだけでは語れない?について解説する。
2023年までは、日米金利差と連動していたが、2024年は、金利差に見合う水準より明らかに高くなっている。

過去3年半の日米金利差とドル円の相関から言うと、現在の日米5年金利差に見合うドル円は143円程度だが、実際には161円台でおよそ18円も高い水準にある。

この原因は、ドル高ではないことを理解すべきである。米国の実質金利と

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なぜ中国は海運のスマート化・無人化を進めているのか?(菜鳥グループ 海運サプライチェーン 李芳芳氏/Morning satellite Jun,2024)

なぜ中国は海運のスマート化・無人化を進めているのか?(菜鳥グループ 海運サプライチェーン 李芳芳氏/Morning satellite Jun,2024)

中国では、最先端技術を駆使した港の知能化、スマート化が国を挙げて進められている点について解説する。

中国南部に位置する深圳港は、年間約3000万個のコンテナを扱い、世界第4位の港である。1990年に開校し、7年前からスマート化を進めている。5G回線と北斗衛生システムを活用し、万が一に備え、遠隔でスタッフが監視するのは、全体の僅か2%。そして、構内でコンテナ運搬を担うトレーラーのおよそ1/5にあた

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ウォール街の格言"Sell in May / 5月に売れ"は、もう古い?(Horiko Capital Management LLC  堀古 英司氏/Morning satellite Jun,2024)

ウォール街の格言"Sell in May / 5月に売れ"は、もう古い?(Horiko Capital Management LLC 堀古 英司氏/Morning satellite Jun,2024)

ウォール街には、sell in Mayと5月に売ってどこかに行けと言う格言がある。しかし、昨今変化の兆しが見られるため、解説する。

長い歴史で見ると、アメリカ株式市場は4月から5月にかけて需給が良くなる反動により、6月から9月は、冴えない展開となることが多いことから、この格言がある。

実際、過去50年間のS&P500指数の月別リターンを見ると、6月から9月にかけて上昇幅が小さいorマイナスにな

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福岡博多の屋台復活における戦略について(日本経済新聞社/Morning satellite May,2024)

福岡博多の屋台復活における戦略について(日本経済新聞社/Morning satellite May,2024)

規制強化や店主の高齢化などにより、件数が減少していた福岡博多の風物詩である屋台が再び盛り上がりを見せ始めている。復活の歩みについて解説する。

福岡の屋台は、1960年代に400軒以上あった。

しかし、歩道や公園の占有、ゴミ散乱により、警察の取り締まりや店主の高齢化により、2011年には、およそ150軒まで低下した。

2011年、福岡市長である高島氏より、屋台が福岡市から消えてしまって良いのか

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"節水"で水不足解決に挑む町工場の世界進出(DG TAKANO社長 高野雅彰氏/Morning satellite May,2024)

"節水"で水不足解決に挑む町工場の世界進出(DG TAKANO社長 高野雅彰氏/Morning satellite May,2024)

昨今、ビジネスの現場でデザイン思考という言葉が使われる場面が増加してきた。これは、難しい社会課題の解決策を考えるアイデアを出すときの発想法の1つである。このデザイン思考に基づく、ものづくりで注目を集める東大阪市にある町工場から生まれたDG TAKANO(高野雅彰氏)によるスタートアップの挑戦を紹介する。

2024年4月中旬にイタリアミラノで開催されたミラノサローネ(世界最大のインテリア見本市)に

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意外と知らない?アメリカの老後資金問題(ハーバード大学卒 パックン/Morning satellite May,2024)

意外と知らない?アメリカの老後資金問題(ハーバード大学卒 パックン/Morning satellite May,2024)

日本では老後資金2,000万円問題が話題となったが、アメリカでは老後どのぐらいのお金が必要か?について解説する。

金融サービス会社の調査によると、20年間の老後生活必要資金は、16の州で、100万US$ドル(1.5億円)以上、ハワイが最も高い200万US$、一番低いと言われるウェストバージニア州でも、69万USと言われ、日本の2,000万円問題とは比較にならない。

では、実際にアメリカの方は貯

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トランプ氏再選によるドル安政策は救いの手?(ロールシャッハ・アドバイザリー ジョセフ・クラフト氏/Morning satellite May,2024)

トランプ氏再選によるドル安政策は救いの手?(ロールシャッハ・アドバイザリー ジョセフ・クラフト氏/Morning satellite May,2024)

トランプ氏が大統領再選となった場合、ドル安円高政策を導入するのでは?と言う憶測について解説する。

2024年4月23日、ドル円が155円に迫った際、自身のSNSで、ドルは対円で34年ぶりの高値をつけ、アメリカにとって大惨事だと投稿した。

トランプ氏の主な目的は、大統領選であり、バイデン氏がドル高を放置したと批判している。言及した背景には、トランプ氏が再選すれば、正式なドル安政策を導入する可能性

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AppleにおけるAI戦略(米国みずほ証券 兼松渉氏/Morning satellite   May,2024)

AppleにおけるAI戦略(米国みずほ証券 兼松渉氏/Morning satellite May,2024)

AppleのAI戦略について解説する。

インターネットの大手と比較すると、AppleのAI戦略にはやや出遅れ感がある。特に、Microsoftではオフィスのコパイロットが既に収益に貢献してることもあり、多くの投資家は今後Appleがどういった形でAIを商品とサービスに組み入れ、それを収益化していくかに注目している。

以下のグラフは、大手の各社がAIなどの研究開発に投じている額を比較したものであ

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コーヒー価格を揺さぶる”悪魔の果物”とは?(日本経済新聞 野沢康二氏/Morning satellite  May,2024)

コーヒー価格を揺さぶる”悪魔の果物”とは?(日本経済新聞 野沢康二氏/Morning satellite May,2024)

コーヒー豆高騰は天候の影響だけでなく、その裏に、中国による悪魔のフルーツ人気?について解説する。

コーヒー豆の国際価格急上昇が、特にインスタントコーヒーやブレンドに使われるロブスタが目立っている。先物価格が1トン4,500ドルを超えて最高値を更新した。円安の影響も加味し、日本のカフェやコンビニ、インスタントコーヒーの価格なども上がっている。

その背景には、主に3つの理由がある。

⑴ アジアな

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年金制度の厳しい見通しを受け、今後どう底上げするか?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite Apr,2024)

年金制度の厳しい見通しを受け、今後どう底上げするか?(日本経済新聞 柳瀬和央氏/Morning satellite Apr,2024)

厚生労働省が公的年金制度に関する5つの改革案により、年金の給付水準や年金財政に与える影響について解説する。

この年金制度の検証作業は、5年に1度行うことにしており、今年がその年にあたる。その結果を踏まえて来年の通常国会に必要な制度改正を提出すると言う段取りになっている。

今回の検証作業では、以下の通りである。
⑴ 出生率や賃金などの動向によって将来の年金がどう変わるのか?
⑵ 制度を修正する5

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AI設備投資は今後も持続する?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子/Morning satellite Apr,2024)

AI設備投資は今後も持続する?(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子/Morning satellite Apr,2024)

AI投資を牽引する、Microsoft、アルファベット、メタ3社の設備投資額の推移を見てみよう。

市場では、昨年からのAIブームの持続性が重視されているが、今回の決算でさらにAI投資を強化する姿勢が鮮明となった。

2024年4月に入りエヌビディアなどのAI銘柄、半導体株は利益確定売りに押されたが、長期的な成長シナリオは揺るがないだろう。

それでは、牽引するMicrosoft 2024年1-

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