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ウォール街の格言"Sell in May / 5月に売れ"は、もう古い?(Horiko Capital Management LLC 堀古 英司氏/Morning satellite Jun,2024)

ウォール街には、sell in Mayと5月に売ってどこかに行けと言う格言がある。しかし、昨今変化の兆しが見られるため、解説する。

長い歴史で見ると、アメリカ株式市場は4月から5月にかけて需給が良くなる反動により、6月から9月は、冴えない展開となることが多いことから、この格言がある。

実際、過去50年間のS&P500指数の月別リターンを見ると、6月から9月にかけて上昇幅が小さいorマイナスになっている。

ところが、最近20年を見てみると、7月に売ってどっか行く方が良いように見える。7月は4-6月期の決算が出る時期であり、これが上昇の要因になってると考えられる。要するに、2024年も4-6月期の決算がどうなるかにかかってるといえる。

アトランタ連銀が発表している直近のGDPによると、2024年4-6月期のGDPは3.5%と予想を大幅に上回る伸びとなっている。経済の状態が企業決算に反映されるとすると、7月は好決算が発表される可能性が高いと言える。

2024年は、4-6月期の決算発表後に、もう1段の上昇が期待できるため、ウォール街の格言通り5月に売る必要はないと考えている。

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