#太陽がいっぱい を観た。デビュー当時,まだキラー目線や拗ねたような表情がないが,色気はダダ漏れだった。原作ではトム(アラン)は道楽息子フィリップに嫉妬を抱くが,彼女には興味ない男だった。しかし映画ではフィリップの財産,装飾品,女すべて手に入れ,完全犯罪を。終幕が忘れがたい。
#ほかげ 朝ドラ「ブギウギ」笠置しず子役・趣里の明るさと,真逆な終戦映画だった。身体をはって日銭を稼ぐ女,親を亡くし独りぼっちの少年,深い傷を抱えた元教師の兵士。狭い家で雑魚寝をし,三者三様の葛藤から流れだす心血。8.15以後も戦争は終わってない。生きる痛みと悲しみに満ちて..
クリスマス休暇だが居残りアンガスと,監視役の堅物教師ハモン。犬猿の二人が共に休暇を過ごし打ち解けて,自ら暗部をみせ,絆が芽生える。70年代の人種格差と料理長メアリーの本音爆発したとき悲しい。 ”entre toi et moi “ここだけの話 後半多すぎw ラストは優しい別離
ブォーン‼︎ と鑑賞後レース音がずっと鳴り響いていた。実はカーレースでなく人間模様が主軸。エンツォ,妻ラウラ,愛人リナ,誰の心情に共鳴するか。 愛息をなくし経営権を譲った上に,愛人の存在を知り生き地獄の本妻。が,会社存続ために正義を貫く尊い妻をペネロペ好演。事故シーンエグかった
父子家庭の11歳少年。家計を切詰め家を買うことを夢みるが,バブルで地価上がり夢は遠のく。 一方,狡猾な狐と揶揄される地主(麻生太郎似w)に気に入られ贅沢な暮らしを体験するにつれ,負け組の父に嫌気がさし,反抗してしまう。市井の人間模様が胸を打つ。門脇麦がいい味出してた。#老狐狸
女子力ぶっちぎり 印パの不仲を知らないと混合するだろうが,イード(断食明けの祝祭)や”インシャアッラー“挨拶でイスラム教徒の国,カースト制度と無縁とわかる。しかしパキスタンも結婚は旧式。妹リナは学友チーム組み,結婚式当日姉ちゃん奪還作戦が面白くて爆笑。音楽センスよく猛暑ふっ飛んだ
地下掘ればお宝ザクザクのローマで,考古学者アーサーは墓荒らし仲間と盗掘品を漁る日々。実は失踪した最愛のひとを探しているのだが..。 美術品に群がる闇アート市場界隈,金で転ぶ警察,オペラ歌手修行など癖つよ面子が揃い,最終章が二転三転。え?そこ?まだ⁈と翻弄後,着地点♡愛だった。
ベルモンド・ファイナルで #リオの男 を観た。 ヒロイン役のドヌーブ姉が健気で可愛く,南米のエキゾチックな地で秘宝を巡ってスタントなしの大冒険!既視感あると思ったらインディ・ジョーンズがこっちをパクったのねw 。無事にフランス戻り,同僚に吐く捨てゼリフが超クールだった
#関心領域 観た。2023年カンヌ映画祭・受賞以降ずっと心待ちにしてた。無関心がどれだけ恐ろしいか,先の見えない“真綿でやさしく”締められるような恐怖感だった。 映像は清らかで美しく,時折流れる煙とわずかに漏れるサイレンだけが,不穏さと惨状を思い出させる。棘が刺さった
フランス映画かよ! 上海旧市街地に住む白さんはオサレ料理を作り,楽器を奏で,絵画を教える“文芸中年”。気まま暮らしの彼を三人のクセ強め女性が取り巻き,親友ウーさん達と半人前を語るテーブルの情景,大好き。伊女優と一夜の恋,ジミーチュウの靴... ”辛苦不辛苦=空回り“の訳おみごと
上海ノアール堪能させてもらった。編集の妙,繰返す同シーンを右か左か,別視点からみるとこんなにも世界は変わるのか!政治内戦×日本軍台頭の歴史が動く陰で暗躍する漢たち。王一博の七変化すごい。脇の俳優陣も◎ 伏線パズルの穴が埋まり,人物相関図が予想どおりですっきりした #映画無名
天使の世界はモノクロで静か。人間界は饒舌で色彩過多な一方,肉体はもろく精神は悲しみに満ちている...天使がサーカス花形女性に恋をし,永遠の命を捨て下界に降りたつ物語...裏テーマは平和への祈り,と今回見てわかった。 モノクロで描く幻想と,カラー描く後半の現実,いずれも美しい叙情詩
#デューン砂の惑星Ⅱ シャラメはじめ贅沢な俳優陣、壮大な物語と美しい映像美。Ⅱは『マトリックスⅡ』思い起こしたが,映画館できちんと観て良かった。とくにゼンダイヤが最後に砂虫で滑走するシーンかっこ良かった。 皇帝は,妹は,どっち側?続きが気になる. #DUNE
“ベルリン天使の詩”同様,天使はやつれた中年男。ドーナツ40個食で自殺少年(糖尿病),ビル飛び降りアスリート,拳銃弾く女警官,絶望のライフコーチ。死後7日間を預かり,人生やり直し問う映画。人生は甘くないが,誰かにも大切な人はある。 ドーナツ..1個で充分甘い #人生の最初の日
クスリと音楽とセックスと友情.リアルと妄想がハモって,恐怖と多幸があふれ出る.クレイジーとわかってても救いようなく堕ちていく毎日. スコットランドいち不衛生な〇〇の映像あとにperfect days ♪流れるって不思議な因縁⁈ 破壊的にイッテる映画.30年間未見を軽く後悔
「枯れ葉」のカウリスマキ 監督特集 労働者三部作の「パラダイスの夕暮れ」「マッチ工場の少女」を連続で。前者でスーパーをクビになる色気のある女が、後者では搾取する親や自分をもてあそんだ男への復讐する少女を演じ,女優さんすごかった。音楽センスはレベチ,不条理な幕引きも余韻残る。
小学校前に,母にリカちゃん人形を取り上げられたことを思い出した。女の子と人形の関係は根深い絆があるもの。えらい地位の人がみな男性で,女性は口角上げて愛嬌ふるまってなんて,無理ムリ。 女らしく,男らしく,ってなんなん。最後にKenも自分らしさに気づいて良かったわ #バービー
アキ 監督の #過去のない男 暴漢に襲われて記憶喪失で一文なしという 辛苦の連鎖だけどなぜかクスッと笑える アキ監督の世界観。恋に落ちた女性はお堅い仕事だが徐々に音楽で繋がっていく..そのピカイチ選曲にバンザイ♪ 記憶を取り戻し別離を乗り越えた先の希望が大人っぽくて好き