【絶壁の彼方に】(50英) もし、手術する患者が恐怖政治の独裁者であったら‥
外科医のマーロウ医師はロンドン滞在中、独裁国であるボスニア国より招待をうけた。
自国の医師たちのために公開による手術を行って欲しいというものであった。
マーロウ医師は、その国の医学のためと、その要望をのんだ。
しかし、その手術を受ける患者が、ボスニアで恐怖政治を執っている独裁者ニバ本人であり、それは独裁国家にとって最重要機密であった・・。
しかも彼が手術後に急死してしまったことから、博士は秘密警察から命を狙われ、国内を逃げ回るはめに陥る。
政治的寓意を多分に含んだイギリス伝統の冒険スリラー映画。
独裁者に刃物を当てれるという点では「大統領の理髪師」にも近しい境遇であるが、ここで、各作品の本編の論点から外れます。
(医師でも理髪師でもないが)もし私が、主人公の立場にあり、相手が独裁・恐怖政治を執っている独裁者本人であったら・・。
自分の手には刃物があって、相手は身動き出来ない。
ここで一気に喉を掻っ切れば、自分や家族は勿論 処刑されるであろうが、その国の国民は貧困、疫病、思想信念による逮捕、監禁処刑などによる恐怖政治から解放されるかも知れない。
その千載一遇の瞬間。
(映画内容とは違います)
手術成功させれば、莫大な富と名声が約束されているとしたら・・。
4年前の私であれば、一瞬 頭に過るも、あぶら汗流しながら震える手で職業倫理に基づき全力を尽くしていたと思う。失敗したら処刑されるし‥
今の私は、後者を選ぶ。1㎜の迷いも無く、莫大な富と名声を選ぶ。
職業倫理すら過らない。手術失敗しても他の奴らが喜ぶだけ。
本音を言えば、老後の2000万円貯めて、その頃には居るであろう孫つれて寿司食べに行きたいくらい。名声も要らないし、もっと凄い先生いくらでも居るだろ。って思いながら。
で、美人の看護婦さん あ、最近、看護師さんっていうのかな。
じつは私に気があるんだろ。知ってるよ・・って思いながら、ちょっとカッコつけたりして、切ってはいけない血管 切って 人知れず処刑される‥・。
これが、この4年間で私が学んだ事だ・・
今日も無駄な時間つかいましたね・・・。またやります。
ここで問題2つ。
いちようネタバレ込めて。
この世に独裁者なんているのかという事。
必ず背景には大きな後ろ盾があって、その者が「独裁者」を担ぎ上げているに過ぎない。
その独裁者が民衆の目前で死亡したのであれば、独裁政治の終わりを意味することもあるが、裏で死亡したのであれば、看板挿げ替えてしまえば、それまでの事。
バットマンの演者が代わってもバットマン。
その独裁者の影武者は何人か居るのだろう・・。
もうひとつ。
美人の看護婦さん あ、看護師さんの前でちょっとカッコつけたりして、切ってはいけない血管 切って・・・。
看護師さんの前でカッコつけて出来もしないテクを見せようとして、間違って失敗した お調子者?
それとも、実は美人の看護婦さん あ、看護師さんに秘かに想いを寄せてて、その人の前だけで、ちょっとでもカッコつけて散れれば本望なのか。
私はすくなくとも後者でありたいと思ってる。
これだけでも受け手の想像する背景は異なるのだから、映画などの感想もまちまち。
どちらに転んでも、虐げられた民衆の解放のため犠牲になるという行動ではなく、女性の前でカッコつけたいというのが、私の行動理念の本質であって世の男性の半数以上が同じではないのかと、私のヤクルトが申しておる。
以上、私の仮の話のネタバレでした。
今回は、またやる。って言ったし、早く寝れば良かったですね・・。
それと、刃物を渡すときには人に刃のほうを向けちゃダメ。おなかに刺さって痛いじゃないですか・・