ひっくすK

1967年生まれ。福岡県福岡市出身、愛媛県松山市在住。長年勤めた新聞社を50歳を機に退社し、現在はwebを中心にライター活動&求職中。オールドレンズ沼にどっぷりハマり中。インスタ→https://www.instagram.com/hidehiko_kido/

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1967年生まれ。福岡県福岡市出身、愛媛県松山市在住。長年勤めた新聞社を50歳を機に退社し、現在はwebを中心にライター活動&求職中。オールドレンズ沼にどっぷりハマり中。インスタ→https://www.instagram.com/hidehiko_kido/

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レンズ沼あれこれ:ルミックスL1と旅する〜宇部・山口・益田

今回は所用で山口県の宇部に行ったので、ついでに山陰まで足を伸ばしつつぶらぶらと散歩をしてまいりました。お供は最近のお気に入り、ルミックスL1です。使用レンズはリコーRIKENON P ZOOM 28-105mm F3.5-4.5(ペンタックスKマウント)、オリンパスZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6(フォーサーズマウント)の2本。 天候にはあまり恵まれなかった、というか、非常に変わりやすかった。もしかすると地域的な特徴なのかもしれません。もっと明る

    • レンズ沼あれこれ:ペンE-P5とOLYMPUS OM-SYSTEM S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4

      今回はオリンパスの標準ズーム、OLYMPUS OM-SYSTEM S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm F4です。レンズ名の「S」はOEM製品であることを意味するのだそうで、製造元はコシナだといわれています。1980年代はじめごろのレンズです。 OM30(1982年発売)とセットで使う同スペックAFユニットつきのレンズも存在するのですが、当レンズが流用されたのかどうかはわかりません(見た目は似てるが)。AFユニットの開発に注力したため、レンズは他社におまかせす

      • 【いまさらレビュー】映画:ジュリア(s)(フランス、2022年)

        今回は、終始どこからか光が差している映像が印象的だったフランス映画、ジュリア(s)についての記録を残したいと思います。 監督・脚本はオリビエ・トレイナーで本作が長編映画初監督。ピアニストである主人公をブルーの瞳が素敵なルー・ドゥ・ラージュが表情豊かに(4人分?)演じています。アイデア一発では終わらないところにも好感が持てる作品です。 おはなし主人公は女性ピアニストのジュリア。80歳となったジュリアが若い頃を回想するという体でストーリーが始まるが、描かれる人生はいくつにも枝分

        • 【いまさらレビュー】映画:名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(アメリカ、2023年)

          今回は、ケネス・ブラナー監督主演の名探偵ポワロシリーズ第3弾、映画名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊の記録です。 ポワロはデビッド・スーシェ版を長らく観ていたので、つい“ポワロ”というワードに反応してしまいますが、本作は特に引っかかる部分もなくするっと観てしまいました(悪い意味)。というわけで、備忘録的な記録のみ… おはなし舞台はイタリアのベネチア。隠居中のポワロが知り合いの作家の企みで、殺人事件に巻き込まれるという流れだ。やっぱり熊倉一雄の声じゃないとね、という方は観るのを止め

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        • 野鳥撮影始めました
          38本
        • 日常の出来事
          12本

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          【いまさらレビュー】映画:カラマリ・ユニオン(フィンランド、1985年)

          今回は、フィンランドを代表する名監督、アキ・カウリスマキの長編第2作、映画カラマリ・ユニオンを観ることができたので、一丁腕まくりして書き残しておこうかと思います。 アキ・カウリスマキが製作・監督・脚本を担当。群像劇なので明確な主役は存在しませんが、マッティ・ペロンパーをはじめ後のレニングラード・カウボーイズなどにも顔を出す俳優が何人も出演しており、ある意味カウリスマキ人脈の原点。ちょっとうれしくなります。 おはなし映像はモノクロ。舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ。ストーリ

          【いまさらレビュー】映画:カラマリ・ユニオン(フィンランド、1985年)

          レンズ沼あれこれ:RICOH RIKENON P ZOOM 28-105mm F3.5-4.5 MACRO

          今回はRICOH RIKENON P ZOOM 28-105mm F3.5-4.5 MACROです。P ZOOMシリーズには28-70mm、35-70mmや70-210mmなど、いくつかバリエーションがあるみたいですが、当方が手に入れたのは28-105mmです。 確たる情報は見つからないものの、リコーXR-Pシリーズの発売が1984年。レンズ名の「P ZOOM」から考えて、おそらく同年代のレンズかと思われます。マウントはペンタックスKマウント(互換)。直進ズームでマクロあり

          レンズ沼あれこれ:RICOH RIKENON P ZOOM 28-105mm F3.5-4.5 MACRO

          【いまさらレビュー】映画:さよならのとき(カナダ・ノルウェー、2014年)

          今回は、独特のリズム感と北欧の起伏のある風景が印象的な『さよならのとき』について、書き残しておきたいと思います。 監督・脚本は同作が監督デビュー作となるアンドリュー・ハキュリアック。主人公をノルウェー出身のダグニー・バッカー・ヨンセンが儚く演じています。カナダでは2015年LEO賞をはじめいくつかの映画賞を受賞。国内で高く評価された作品です。 おはなし舞台は北欧。独特の冷たい空気感が映画全体を支配する。また、おはなしを伝えることよりも、エピソードを積み重ねることに主眼を置い

          【いまさらレビュー】映画:さよならのとき(カナダ・ノルウェー、2014年)

          レンズ沼あれこれ番外編:パナソニックLUMIX DMC-L1

          はてさてどうしたものか。またしてもレフ機を買ってしまった…笑 今回は2006年発売のフォーサーズ機、パナソニックLUMIX DMC-L1でございます。さすがにライカのレンズはセットされていませんでしたが、バッテリー&チャージャーつき。面構えのよさにも惚れ込み、ついポチってしまいました。 オーゼキコーキさんのYouTube動画によると、バッテリーを新しく購入するにはなかなか苦労が強いられる様子。そんな情報にも後押しされてしまった。(※YouTube:Panasonic LUM

          レンズ沼あれこれ番外編:パナソニックLUMIX DMC-L1

          【いまさらレビュー】映画:とおいらいめい(日本、2022年)

          今回は、非常に映画らしい映画を観たなと強く印象に残った日本映画『とおいらいめい』について、書き残しておきたいと思います。 監督・脚本はひらがなタイトルの映画が多い?大橋隆行。主人公の三姉妹を吹越ともみ、田中美晴、高石あかりが瑞々しく演じています。自主映画制作ユニット・ルネシネマの企画によるもので、同ユニットの長谷川朋史は撮影監督、藤田健彦は制作として、しゅはまはるみはちょい役で参加しています。 おはなし舞台は瀬戸内海に面するちょっぴりひなびた港町。世界の終わりを目の前に、三

          【いまさらレビュー】映画:とおいらいめい(日本、2022年)

          【いまさらレビュー】映画:MEN 同じ顔の男たち(イギリス、2022年)

          今回は賛否両論、新手のホラーとも言えなくもないとても変わった映画『MEN 同じ顔の男たち』に興味があったのでチェックしてみました。独自考察を含めて記録していきます。 監督・脚本は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が話題のアレックス・ガーランド。歌える女優ジェシー・バックリーが“同じ顔”に追い詰められる主人公を好演。ロリー・キニアが見事に“同じ顔”を演じ分けています。 おはなし舞台はイギリスの農村地帯にあるカントリーハウス。古くから続く荘園という美しい風景の中、男性が次々と

          【いまさらレビュー】映画:MEN 同じ顔の男たち(イギリス、2022年)

          レンズ沼あれこれ:OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6

          今回はオリンパスの中望遠ズームレンズ、OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6です。フォーサーズマウントのこのレンズ、2006年ごろの発売でE300とは同年代。キットズームとしても発売されていたそうです。当時「クラス最小、最軽量」との謳い文句がつけられていました。 全体にプラスチッキーな質感ですし、軽量化に苦心した設計なのがわかります。後に同スペックのマイクロフォーサーズバージョンも発売されていますから、わずか数年だけ活躍したレンズ。

          レンズ沼あれこれ:OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6

          【いまさらレビュー】映画:イカルイト(カナダ、2016年)

          今回は、カナダ北部の極寒の地で繰り広げられる人間ドラマを描いた映画『イカルイト』を観ることができたので、記録に残しておこうと思います。 監督・脚本はフランス系カナダ人のブノア・ピロン。夫を亡くした妻役をカンヌ女優のマリ=ジョゼ・クローズが印象的に演じています。また、イヌイットの俳優ナター・アンガラアクが静かな存在感で空気感の創出に一役買っています。 おはなし舞台はカナダ北部、およそ6割をイヌイットが占めるというバフィン島・イカルイト。単身赴任中の夫が事故で命を落とし、その真

          【いまさらレビュー】映画:イカルイト(カナダ、2016年)

          【いまさらレビュー】映画:ドロステのはてで僕ら(日本、2020年)

          今回は、SFチックなシミュレーションストーリーが最後まで飽きさせない映画『ドロステのはてで僕ら』が楽しかったので、記録に残しておこうと思います。 京都を拠点に活動する人気劇団ヨーロッパ企画の長編映画第一弾。企画・原案は上田誠、監督は山口淳太。カフェのマスター役は土佐和成、店員役で藤谷理子、マスターの憧れのお姉さん役を朝倉あきが務めています。とにかく舞台さながらのライブ感がハンパなく、同劇団らしい空気感で一気にゴールまで突っ走ります。 おはなし「もしこうなったらあなたはどうす

          【いまさらレビュー】映画:ドロステのはてで僕ら(日本、2020年)

          【いまさらレビュー】映画:ノスタルジア(イタリア・ソ連、1983年)

          今回は、アンドレイ・タルコフスキー監督の映画『ノスタルジア』を改めて観る機会があり、素人レビュアーが至高の芸術作品に挑んでみたいと思います。 ご存じの方も多いかと思いますが、ソ連で名声を得たタルコフスキー監督がイタリア滞在中(のちに亡命)に手掛けた同作は、1983年カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞。主演はカザフスタン出身のオレグ、ヤンコフスキー、ローマ出身のドミツィアナ・ジョルダーノが美しい通訳を演じています。2022年に4K修復が施され、圧倒的な映像美が蘇っていま

          【いまさらレビュー】映画:ノスタルジア(イタリア・ソ連、1983年)

          レンズ沼あれこれ:ソニーα100とCarlZeiss Planar 50mm F1.4ZF T*

          今回は異色の組み合わせ、ソニーα100とCarlZeiss Planar 50mm F1.4ZF T*という変態セットを試してみようというチャレンジです。 たまたまカメラ用の雑貨を放り込んでいる箱の中から、ニコンFマウント→ソニー(ミノルタ)Aマウント用のマウントアダプターを発見。存在をすっかり忘れてた…いつごろ、なんの目的で購入したのかさっぱり記憶にございません笑 せっかくなのでちょいと使ってみようかと思い立った次第です。 プラナー50mmは標準レンズの帝王的な呼び名も

          レンズ沼あれこれ:ソニーα100とCarlZeiss Planar 50mm F1.4ZF T*

          【いまさらレビュー】映画:夢の涯てまでも【ディレクターズカット版】(日本・アメリカ・ドイツ・フランス・オーストラリア合作、1991年)

          今回は、巨匠ヴィム・ベンダース監督の1991年作『夢の涯てまでも』のディレクターズカット版を観ることができたので、記録しておこうと思います。 ディレクターズカット版は4時間47分。同作は公開時に観てはいますが、こんな超長編ではなかった(2時間半くらいだった)…再編集のほか、デジタル化にあたってレストアも行われたとのことで、今回観たのが最終決定版ということになるでしょうか。主演のソルヴェーグ・ドマルタンをはじめすでに鬼籍に入られた役者もおられる。そんな感傷込みで鑑賞した次第です

          【いまさらレビュー】映画:夢の涯てまでも【ディレクターズカット版】(日本・アメリカ・ドイツ・フランス・オーストラリア合作、1991年)