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何度も繰り返しみてる映画5選


①『アウトロー』


とにかく硬派。ハードボイルド。

連続殺人の本当の犯人を元エリート軍人が暴く。

主人公はトムクルーズ。

安定のスター俳優。

が、かなり渋い演技をする。

wikiによるとトムが主演しているものの

興行収益はそこそこだったため、

映画2作つくられた後はAmazonオリジナルのドラマ化されている。


見どころはトムの格闘技とカーチェイス。

このふたつといって過言ではない。

約2時間の間に定期的にトムが悪漢に絡まれて戦うシーンがある。

その闘い方が格闘技の素人からみて今までみたことのない型。

おそらくテコの原理で最大限相手にダメージを与えるパンチなどなどしてるんだと思う。


主人公のトムが強すぎて格闘シーンは秒で終わるんだけど

おおっ!と思わず声がもれる格好良さ。


あと、カーチェイス。

これも渋いんですよ。

欲しくはないけど一度は乗ってみたいアメ車。

カーチェイスの間はBGMなし。

ひたすら官能的なマフラー音とパトカーのサイレンと車同士がぶつかり合う音が堪能できる。


トム以外の俳優陣もそれぞれクセのあるいい演技をしていて

この映画は主役のアウトローさやダークさが強めで

万人受けはしないだろうなというのはものすごくわかる。

でもハマる人には何度みても楽しめる魅力がありますよ。


②『グラディエーター』


ローマ帝国の将軍マキシマスが何をやっても

「マキシマス!!!マキシマス!!!」と

まわりからラブコールをもらえる。

マキシマス役のラッセルクロウが本当に格好良くて

大勢の兵士や闘技場の大観衆から褒め称えられるシーンの数々は

みているだけでテンション上がるんですよ。


ちょっと拗ねモードのとき、テンション下げのときにみると

マキシマスに自分を投影して、みんなに褒められているような錯覚をして元気になれます。


またまたダメ息子役のホアキン・フェニックスが

2000年のこの作品からすでにめちゃくちゃ怪しいオーラを出していて

ヒール役のプロ中のプロの演技が楽しめます。


マキシマスが尊敬する皇帝マルクス・アウレリウス、

『自省録』を書いた人ですよね。


『自省録』、発売当時、新聞の書評を読んで面白そうで読みました。

「善き人たれ」
「あたかも一万年も生きるかのように行動するな」

などなど語尾がカッコいいって感動したのを覚えてます。

その後しばらく男前セリフが自分の中で流行して

〇〇してくれたまえ、的な言い回しをして周りから嫌がられました。



③『南極料理人』『キツツキと雨』

どちらも沖田修一監督の作品。

南極料理人は南極ドームふじ基地という極限の環境で、8人の男たちが観測隊員としてほのぼの暮らす話。

キツツキと雨は、山村できこりをしている男性がゾンビ映画の撮影に巻き込まれるドタバタ劇。

どちらもすんごい平和。

環境とかシチュエーションのぶっ飛びさと、ほのぼのした展開のコントラストがシュールでどこかおかしい。

そしてどちらも人と人がくっついたり離れたりして

笑ったり喧嘩したり時々ほろっと泣いたりする。

世の中のきたない部分ドロドロした部分は端折られていて

ある意味で大人のユートピアとして楽しめる。

どちらも何度でもかえりたくなる作品です。



④『オアシス』

2004年韓国の映画。

社会に馴染めない二人のピュアなラブストーリー。

っていうと間違っちゃいないんだけど、そんな綺麗なイメージで観ると割としんどい。

社会のタブーが主人公の二人を通してこれでもかってくらい見せつけられる。

二人の距離が近づけば近づくほど、周りの「まっとうな人たち」が二人を傷つけていく。

大人にとって都合のわるいことが表現されまくっていて、観ていて不快な箇所も多い。

でもそれとは対照的に、主人公の女性のイメージの世界が純粋すぎて泣けてきます。


最初みた時の衝撃が大きすぎて、自分の中で整理するまで時間が必要だった作品。

20年前の作品だけど今でも社会にそして観客に問いかけてくる作品。

それなりに元気な時にみてほしい。



⑤『イントゥザワイルド』


DVD発売でストップしていてBlu-ray版なし。

サブスクにもなし。

なかなか観る機会がない作品。

一部の熱狂的なファンがいて、こういう作品こそサブスクにしてほしい。

1992年アメリカ最北部、アラスカの荒野でクリストファーという若者の死体が発見された。裕福な家庭に育った優等生の彼が、なぜ全てを捨てて旅立ち、2年間の放浪の果てにアラスカで最期を迎えたのか。
(中略)旅の終わりに彼が知った“真実の幸福”とは・・?

商品の説明より


なんてことはない話だし、主人公は馬鹿だなあ、勿体無いなあとも思うんだけど、

なんだろう、ものすごく考えさせられるんですよ。

彼が学歴や家柄を捨ててまで目指した生き方。

大人からみれば、もっと現実みれ!って感じなんだけど

作品を通して彼の生き方も間違ってない、とも思うし、

自分の生き方にはないものがそこにあって、やっぱり憧れちゃうんですよね。

たとえ途中で挫折してしまったとしても。

夢を生きたってことに。


とにかく冒頭からアメリカ、アラスカの大自然に圧倒されますよ。

さまざまな地域の自然をみているだけで束の間の幸福に浸れます。

あまりこの作品に夢中になると、バイクや車に飛び乗って、今すぐあてもなく旅したくなる。

ある意味で危険な作品です。






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