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【映画】ただ淡々と『落下の解剖学』をみる


※ネタバレ注意

アマプラでをみました。

人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。
はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。
現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。
証人や検事により、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ<真実>が現れるが―。

上リンクより


アマプラ解禁!ってSNSで賑わってました。

個人的には、全体的に静かでちょっと長めに感じ対応作品でした。


11歳の息子がキーマンだと思って、ずっと彼の動向を追ってたんだけど、最後まで「そんな仕掛けが!」って驚きもどんでん返しもなく。

あったのはちょっと悲しいエピソード。

そして裁判には勝っても残ったのは虚しさだけ。

望んだ結果になったのに、満たされない主人公の女性の思い。

『隠し剣 鬼の爪』のラストを思い出しました。

あのラスト一瞬の隠し剣のシーン、何度みても痺れます。
残念ながら現在アマプラ対象外。




あと、『落下の解剖学』をみて浮かんだのがこちら。


人と人とが出逢い人生が少しずつ変化していく。

だけどちょっとしたボタンのかけ違いから生じる歪みで悪い方へ悪い方へと転がっていく。

そういう残念さというか人間臭さというか。

『あんのこと』でも今回の『落下の解剖学』でも、アクシデントや不正行為、不貞行為などが原因となって、結局は人の死に繋がってしまう結末に。


あんのことの時も書いたけど、ペイイットフォワードみたいに、良いことの連鎖が出来ていれば。

中学1年生(アメリカでは7年生)になったばかりの彼は、社会科の最初の授業で、担当のシモネット先生と出会う。
先生は「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を生徒たちに与える。
(中略)彼の提案した考えは、「ペイ・フォワード」。自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものだ。

wikiより



『落下の解剖学』、本編は2時間31分あって主に法廷劇。

ヤマ場が中盤の夫婦間の赤裸々な会話ぐらい。
これといって大きなトリック等なく淡々と進行していく。

亡くなった男性は、それでも息子を守る、って選択肢はなかったのか。
み終えたあとモヤモヤが残る。


1度みて満足しました。

邦題のフォントのデザインが素敵です。

うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。