「デューン砂の惑星」(1984年)は、同名小説を原作としたSF映画。公開当時非難轟々だったデヴィッド・リンチの演出も現在の目で見れば、独自の美意識を優先した画つくりがむしろ新鮮に映る堂々たる映画であった。完成しなかったDUNEの監督に笑われる謂れはまったく無いと思いますね!
「王立宇宙軍〜オネアミスの翼〜」(1987)は、こことは少し違う異世界を舞台に有人人工衛星打ち上げに挑む青年軍人たちの姿を描く青春映画である。公開35年を経てなお「孤高」であり続ける稀有な作品としてアニメ史に残ると感じる。後にも先にもこんな映画は多分もう見られないだろう。
「男たちの挽歌」(1986)は、更生を誓った極道者の確執と、復讐の結末を描くスーパーバイオレンス映画である。いわゆる「香港ノワール」の嚆矢にして代表作が持つ荒削りな魅力は初見時からいささかも変わらない。俳優やスタントマンの努力と根性に支えられた人命軽視上等の画作りに奮え、慄く。
ポジティブ3行日記(21/05/16) ・子どもたちと4Kリマスター版のウルトラセブンとウルトラQを観た ・三男のオンライン授業が終わり、学校の寮まで送っていった ・ずっと考えていた「城の西大学」のコンセプトがひらめいた
「銀河英雄伝説〜わが征くは星の大海」(1988)は、同名小説の最初の映像化作品に当たるアニメ中編映画(60分)である。4kリマスターが隈なく明らかにする35ミリフィルムの“臨場感”は劇場のスクリーンで堪能するに相応しいと度々書いているが、本作もその例にもれない。富山敬が最高ですね