極楽試写会/コラムンの犬
最近の記事
「お坊さまと鉄砲」
「お坊さまと鉄砲」公式サイト 12/13(金)ROADSHOW https://www.maxam.jp/obousama/ 戦争、今だからこそ、この映画を観てほしい。 ブータンの映画といえば なんといっても 「ブータン山の教室」 ブータン 山の教室 : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/93667/ これはブータン出身の監督パオ・チョニン・ドルジ初監督作品にして 第94回アカデミーでブータン映画史上初となる国際長編映画賞ノミネートを果たした。 そして本作はそのパオ・チョニン・ドルジの第二作目となる。 舞台は 2006年、国民に愛され続けた国王が退位し民主化へ進むブータンの小さな村。 だか村人は民主化、選挙自体どういうことなのか知らず変化することに戸惑う。 そうした騒ぎを懸念した村の高僧が、なぜか次の満月までに銃を用意するよう若い僧に指示する。 銃を見たことすらない若い層は山を下り銃探しに奔走 同時に偶然にアメリカから来たアンティークの銃コレクターとの思いがけない駆け引きが展開する・・・。 ともかく、なぜ高僧が若い僧へ銃を探し出すように指示したのか、 その答えはラストに心地の良い展開結末が解明してくれる。 監督・脚本のパオ・チョニン・ドルジがただものではないことを、観る皆に示してくれている。 と書いてはいるがともかく彼のデータがない。 どうにか集めてみた。 監督・脚本 パオ・チョニン・ドルジ 1983年6月23日生まれ。作家、写真家、映画監督 で 『ブータン 山の教室』の監督ということ以外に出てこない。 また役者は 若いお坊さんが主演だと思うのだが その役を演じたのがタンディン・ワンチュックかタンディン・ワンチュック どちらかすらわからない。 どちらも調べても「出演作品:お坊さまと鉄砲」としか出てこない。 まっいいか、それでも、と思わせてしまうんだな、この作品は。 ともかく ヒューマニティーとユーモアに満ち 更に社会、世相風刺をこめた 第一級の作品であることは間違いない。 最後の最後に 若い僧が花園を(何故か)プロパンガスボンベを担いで歩いてゆく姿 それは花園を進むブッタの姿に見えた。 極楽試写会:外国賞ノミネート 2024年12月13日 公開 余談: 世界のマラソンに出ることをライフワークにしている僕ですが 2025年はブータン国際マラソンが3月1日開催なのでこの日は先約があり無理だが 再来年考えてみようかな。。。 更にブータンのマラソンと言えば 今年のパリ五輪。 最終日の女子マラソンで、最下位のランナーが生んだ光景が感動を呼んだ。 1位から遅れること1時間30分4秒で諦めずに完走したブータンの選手が海外メディアから称賛された。 今にも止まってしまいそうになったレース終盤には沿道の観客が次々と並走しエールをおくり 最後はゆっくりと走り、大歓声の中でフィニッシュした。記録は3時間52分59秒。自己ベスト。 じつは彼女はウルトラマラソンを専門とする26歳。
- 再生
「ホワイトバード はじまりのワンダー」
映画『ホワイトバード はじまりのワンダー』公式サイト https://whitebird-movie.jp/ 「人間万歳」 深くて素晴らしくて書きたくなることが山積。 整理して書くので皆さんも整理して読んでください。 まず、本作には先立つ作品がある。 「ワンダー 君は太陽」 ワンダー 君は太陽 : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/88159/ 原作はアメリカの作家 R・J・パラシオ デビュー作である「ワンダー」は全世界1500万部を超す大ベストセラーとなり、55言語に翻訳され、「ワンダー 君は太陽」と映画化もされた。 「ワンダー」は顔に障害を持つオーガスト少年が力強く、愛に満ちた姿を描くヒューマンドラマ。 因みに僕はこの本を読んだときにあまりにも感動して 周りの知人に片っ端から読むことを推薦した覚えがある。 ワンダー Wonder | R・J・パラシオ, 中井 はるの |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-Wonder-R%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%82%AA/dp/459353495X/ そして 本作の原作もR・J・パラシオによる 「ホワイトバード」 前作でワンダーの主人公オーガストをいじめて学校を退学になったジュリアンの近況から始まる。 退学を経て新しい学校になじめないジュリアンにおばあちゃんが自分の物語を語りかける。 本作の主役はこのおばあちゃんサラ、彼女がが語る少女時代の想像を超える物語があった。 それは第二次世界大戦下でホロコーストを生き延びた少女時代が。 しかしそれは単に悲劇ではなく、人の人としての暖かさと愛情のある素晴らしい物語が。 そしてジュリアンは・・・。 『ワンダー 君は太陽』のプロデューサーたちが いじめた側の救済まで描かなければ「ワンダー」の真の世界観は完結しないという作者の決意に胸を打たれ 再集結して完成したのが映画「ホワイトバード」だったと。 サラ少女が過ごしたホロコーストの時代 本作での舞台はフランス。 当時フランスはナチスに占領されたということは周知だが 実はドイツと同様にフランス在住のユダヤ人も同じく迫害され投獄されアウシュビッツに送られた人も多いと 本作は教えてくれた。 そこで、サラをナチスから守ってくれたクラスメートのジュリアン。 彼もまた身障者でクラスではいじめにあっていたのだが。。。 サラとジュリアンの素晴らしいラブストーリであるとともに 取り巻く人々のヒューマンストーリが完成した。 サラがラストシーンでこう叫んだ「人間万歳」 主役の女優 ヘレン・ミレン エリザベス女王を演じた『クィーン』(07) クィーン : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/33920/ でアカデミー賞®主演女優と いまさら説明は不要の大女優、僕は大好きだ! 特に本格的演技だけでなく ワイルド・スピードシリーズであのマッチョ、ジェイソン・ステイサムのママ役で大いに笑いを誘ったりとの幅もあるところ。 個人的に推しの作品は 『黄金のアデーレ 名画の帰還』(15)が記憶に深い。 クリムトが描いた世界的名画、「黄金のアデーレ」、それはナチスに奪われたのちに、本来の所有者が権利を奪還する実際に起こった裁判ストーリー 黄金のアデーレ 名画の帰還 : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/81867/ 孫のジュリアン・アルバンス役のブライス・カイザーは 前作『ワンダー 君は太陽』でまさにあのいじめっ子ジュリアン役を演じた。 監督の マーク・フォースターは ジョニー・デップとケイト・ウィンスレットが共演したヒューマンドラマ『ネバーランド』(04) 007シリーズ第22弾『007 慰めの報酬』(08) ブラッド・ピット主演のゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』(12) ディズニーの「くまのプーさん」を実写映画化した『プーと大人になった僕』(18)など 十分な実力派。 2024年12月6日 公開 極楽試写会映画大賞ノミネート!
- 再生
「フード・インク ポスト・コロナ」
映画『フード・インク ポスト・コロナ』公式HP https://unpfilm.com/foodinc2/ 大事な事なので。 前作「フード・インク」は記憶に残っている人も多いだろう。 アメリカの農業問題、巨大食品企業の実態を暴き大ヒットし アカデミー賞の長編ドキュメンタリーにノミネートされた。 本作はその続編で、まさにコロナ禍であらわになった 超加工食品、巨大食品企業の流通システムによる労働問題や安定供給の稀薄性。 本当に目を覆う、目を見張る実態を再度明らかにしてくれている。 また、それだけではなく持続可能な農業に挑む農家や政治家の姿も描いてくれていることが こころの安堵にもなった。 そして 続けて観たのが 「『クラブゼロ』へようこそ」 映画『クラブゼロ』オフィシャルサイト https://klockworx-v.com/clubzero/ とても変な映画だが、、、 これはまさに 食品禍に対して 急進的(危険的)思想がもたらす ある意味サイコホラーとでもいえる。 ストーリーは 食することが自然崩壊、人間を破滅に導く、 究極は食べないこと、絶食をすることだと説く 栄養学の教師により 洗脳される高校生が破局の道へと進む。 フード・インクでの警鐘を 極端な視点で表演した作品。 変な言い方だが 二つを並べてみるとさらに見えてくることがあるのでは。 私見だが 僕は市民運動には常に行き過ぎた危険が伴っているという点が隠れていないかと 気を付けて見ている。 どこかの大統領ではないが 温暖化などないとか 自然破壊で熱帯雨林を壊滅させてもよい なんてことは微塵にも思っていない。 だからと言って 自分たちの行動をより知らしめるために ゴッホの絵にトマトスープをかけたりすることは言語道断。 また ずーーっと思っていたことなんだが 電気自動車が地球温暖化を止め 太陽光発電、風力発電が救世主のようなプロパガンダには???と。 実際、最近になって欧米では 電気自動車第一からHybridへ戻ってきている。 そうした考えの中 この本も読んでみた。 「SDGsの大嘘 (宝島社新書)」 SDGsの大嘘 (宝島社新書) | 池田 清彦 |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4299029666 内容がすべて正しいとは思わないが 一つの考え方として 有効な本であると思う。 ともかく 決してむやみな流れにながされてしまうのではなく 自分の目や耳でちゃんと考えて判断していきたいと思う次第であります。 「フード・インク ポスト・コロナ」 「『クラブゼロ』へようこそ」 共に 2024年12月6日 公開
マガジン
記事
- 再生
「ぼくとパパ、約束の終末」
映画『ぼくとパパ、約束の週末』 https://bokupapa-movie.com/ 100人に一人が自閉症とのこと。 作品最後のクレジットで知った。 映画でも自閉症を題材にした作品は多いように感じていた。 僕が試写する映画が年間200本弱だから その1%である2作品ぐらいあっても、と思ったら 実際2~3作はある。 今月最初に紹介した「青いライオン」もそうだったし。 もちろん、こうした%と作品化する題材の%を比較するのも意味ないかなとは思う。 ただ、「そおかぁ、思いのほか多くの人がいるんだな」と改めて自覚した。 それはそれとして本作。 自閉症の息子を持った父親が 息子のために国中(ドイツ)のサッカーチームの試合を直にすべて見て 彼のお気に入りのチームを決めていく という事実をもとにした物語。 ストーリーはこの一点での展開なので少々単調感はある。 しかも、サッカーは全く部外漢の僕としては そのチームがどれだけ凄い?すごくない?が全く分からないので。。。 ただ、自閉症の一つの特徴として ある一点にこだわる、それも尋常ではないこだわりを持つことが多いという。 作品内では 彼と家族との間で数々のルール(こだわり)が取り決められる。 肉を食べるのは週に二回、食べ物は破棄しない、飛行機には乗らない、等々。 そしてその多くが所謂SDGSに則していることが多い。 もちろん全くそうでないことも多いが。 実際、自閉症だからの色々なこだわりやルールに 周りを巻き込むその姿は、見ている僕としては「めんどくさいなぁ」と思ったのも事実だ。 が そして僕は思った。 この姿ってどこかで見たことある??? そうだ!あのスウェーデンの環境活動家 グレタ・トゥーンベリ。 彼女もアスペルガーであることを公言している。 彼女の発言と本作主人公の発言は重なるところが本当に多い。 偶然なのだろうか? 本国ドイツでは100万人を動員した大ヒット作とのことだ。 僕としては「感動の作品」とシンプルに流してしまうのか、 いまひとつ考えてしまう。 そして一つ。 この難しい自閉症の少年役をこなした セシリオ・アンドレセン 探しても資料が無くて全く不明だが その演技力は 凄い。いったいどういう子なんだろう。 2024年11月15日 公開 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 今月試写した作品: 「新居浜ひかり物語 青いライオン」 映画 新居浜ひかり物語「青いライオン」|RSK山陽放送 岡山・香川 https://www.rsk.co.jp/cinema/ 2024年11月から 順次公開 「ノーヴィス」 「THE NOVICE ノーヴィス」公式サイト https://www.novice-movie.com/ 2024年11月8日 公開 「ロボット・ドリームス」 映画『ロボット・ドリームズ』オフィシャルサイト https://klockworx-v.com/robotdreams/ 2024年11月8日 公開 「ベルナデット 最強のファーストレディ」 映画『ベルナデット 最強のファーストレディ』公式サイト https://bernadette-movie.com/ 2024年11月8日 公開 「イル・ポスティーノ/4K」 映画『イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版』公式サイトhttps://ilpostino4k.jp/ 2024年11月8日 公開 「カーリングの神様」 映画『カーリングの神様』オフィシャルサイト https://curlingnokamisama.com/ 2024年11月8日 公開 「ネネ-エトワールに憧れて-」 映画「ネネ -エトワールに憧れて-」公式 https://neneh-cinema.com/ 2024年11月8日 公開 「ぼくとパパ、約束の終末」 映画『ぼくとパパ、約束の週末』 https://bokupapa-movie.com/ 2024年11月15日 公開 「カッティ 刃物と水道管」 映画『カッティ 刃物と水道管』公式サイト https://spaceboxjapan.jp/kaththi/ 2024年11月1日 公開 「チネチッタで会いましょう」 『チネチッタで会いましょう』公式 https://child-film.com/cinecitta/ 2024年11月22日 公開 「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」 『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』公式サイト https://angrysquad.jp/ 2024年11月22日 公開 「コール・ミー・ダンサー」 映画『コール・ミー・ダンサー』公式サイト https://callmedancer-movie.com/ 2024年11月29日 公開 「山逢いのホテルで」 映画『山逢いのホテルで』公式サイト https://mimosafilms.com/letmego/ 2024年11月29日 公開 「ココでのはなし」 映画「ココでのはなし」公式HP https://www.cocohana-film.com/ 2024年11月8日 公開
- 再生
「ココでのはなし」
映画「ココでのはなし」公式HP https://www.cocohana-film.com/ 若い監督の映像作品としてよく見られるストーリ【だが】。。。 本作も 心癒される場に集う若者達を淡々と描く作品、 では何故こうした作品が多いんだろう。 東京の下町にある古い民家を改装したゲストハウス。 そこに一人だけ年老いた吉行和子と若者たちが行き交うゲストハウスでの 観る側にほんのりとした時間を提供してくれる静かな作品。 それだけ、とも言えなくはないが ただし何とも心静まることも確か。 配役としては 吉行和子が良いキーになっているし主演の山本奈衣瑠は演じている。 他の出演者は演じているというよりほぼ素の状態のようで、これも狙ったの事か。 だいたい先の二人以外僕は全く初めての顔ぶれだった(単に僕の邦画知識不足)。 見始めて(この監督きっと若いな)とすぐに思ったし (多分ミュージックビデオを作っていたりしたのでは)とも。 資料見たら当たってた。 監督の「こささりょうま」は 「1993 年生まれの神奈川県出⾝で本作で⻑編映画監督デビュー、 MV やテレビドラマなど活動の場を広げる」とある。 その手法は別として 気が付いた、気になった点がある。 今までのこうしたストーリ、テーマの作品では 主人公をはじめ登場人物がそれぞれに「普段の喧騒とした世界に疲れ逃れて集まってくる」というのが常套だ。 しかし本作では、このゲストハウスに集うほぼすべての人物が もともと緩い仕事や生活で時間を過ごしていた。 主人公であっても、ここに至るバックグランドのストーリはあるがそれも決して喧騒から逃れるのではなく そもそも時間の流れの緩い「田舎」、それは逆に人付き合いの濃い「田舎」から逃れてきた。 緩い人がより緩い環境を求めて集う、 そしてそれが恒常的な場ではなくひと時を過ごすゲストハウス という点に 今の若者の姿が見て取れる気がした。 ・・・そんなんでよいのかな、若者よ、、、とかも。 僕の時代は 真夜中のカーボーイが都会の喧騒の中で刺激を受けつつ 心の安らぎを求めてたんだけどな。 時代は変わるね。 【この監督 やはり若いし映画経験も浅い。 淡々と流れる映像とストーリの中に監督の思いを込めて描いていこうとする姿勢は見て取れる。 それが決して本作自体が「青い」とか「浅い」ということは意味していない。 ただし、それは実は難しい。 今後ここから昇華していくことを期待したい。 荻上直子の世界やはたまた小津安二郎の世界(は、言い過ぎかな)まで、目指してほしい。】 2024年11月8日 公開
- 再生
「イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版」
映画『イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版』公式サイト https://ilpostino4k.jp/ 4Kリマスター化の価値がある。 昨今、旧作を4Kリマスターして再上映ということがよくある。 なんでもかんでもということではなく、皆、それぞれの思惑があっての事だろうが どうして?と思う事も少なくない。 と、まあ、それはそれとして 本作は30年前の大ヒット作。 そして作品のオープニングを見た瞬間に「4Kリマスター化ありがとう」と言いたくなった。 原題の「Il postinoイル・ポスティーノ」はその通り「郵便屋さん」 1995年度のアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、 日本公開は1996年でロングラン大ヒットを記録。 イタリアにチリの詩人パブロ・ネルーダが亡命して一時期を過ごす。 この事実をもとにこの物語は生まれた。 郵便配達としてこの詩人への手紙を届けるだけにやとわれた青年マリオ。 詩に目覚める若者マリオ、彼が恋をすると、詩人ネルーダはその思いの表し方、詩の指南を、と 二人の交流が深まる。 舞台はイタリア、ナポリ沖合いの小島、この島の美しさ、 青年と詩人、恋人の表情 そのすべてが改めて4K化することで見事に昇華されている。 詩人役のフィリップ・ノワレといえば 名作『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)の映写技師としてのあの姿が目に浮かぶだろう。 そして何よりも 青年役のマッシモ・トロイージ。 彼自身がネルーダをモデルにした小説に感銘を受け自ら企画を立ち上げ主役も演じた。 実は心臓の病を抱え撮影時には既に日に数時間しか演じることができなかったとのこと、 だからだろうか、その演技には何とも言い表しようのない影と優しさが加わった。 しかし、病のためクランクアップ12時間後に41歳という若さでこの世を去った。アカデミー賞男優賞にノミネートを知ることなしに。 「”言葉”が、人生に愛を運ぶ」 本作宣伝のキャッチコピー、いいじゃありませんか。 もしかして、これは原文がイタリア語であるのかな?知りたい。 と思って勝手に翻訳してみた。 Le “parole” portano l’amore nella tua vita (レ パローネ ポルタノ ラモーレ ネラ トゥァビータ) と言うらしい、素敵な音だ。。 2024年11月8日 公開
- 再生
「ベルナデット 最強のファーストレディ」
映画『ベルナデット 最強のファーストレディ』公式サイト https://bernadette-movie.com/ シラク大統領夫人として親しまれた(ということだが僕は知らなかった)元政治家ベルナデット・シラクを フランスの女優カトリーヌ・ドヌーブが務めて描いたドラマ。 シラクの不倫や後任のサルコジの裏切りなどにも正視し、その姿勢が国民の支持を得た(という事実に) ユーモアを交えながらのストーリー展開が心地よい。 カトリーヌ・ドヌーブ ぼくらには1964年のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』で有名だけれど かつて見た時は曲は良いのですが、なんだかよくわからなかったなぁ。 そうそう あのブロンドの髪が象徴的だけれど たしか実は黒髪でイメージUPのためにデビュー間もないころに染めた と聞いたことがある。 だから何でもないですが。 2024年11月8日 公開
- 再生
「ロボット・ドリームズ」
映画『ロボット・ドリームズ』オフィシャルサイト https://klockworx-v.com/robotdreams/ ロボットと犬のかわゆく切ない物語 AIだなんだと言われている昨今 こうした物語に出合うと またひときわ感慨深い。 物語は 場所はニューヨークだがそこは人ではなく 犬をはじめ動物たちがごく普通の社会生活をしている世界という設定。 そしてある孤独な犬が一人の生活に寂しさを感じ 購入したロボットとの友情を描いたアニメ。 もともとロボットという言葉はチェコ(当時はチェコスロバキア)の ヨゼフ・チャペック、カレル・チャペック兄弟、ノーベル賞にも何度もノミネートされた、 彼らが 戯曲『ロボット』で「労働」を意味するチェコ語「robotaロボタ」から ロボット という言葉を作ったと言われる。 彼らの活躍した時代はナチスドイツがヨーロッパを席巻していた。 そうした世相でも彼ら兄弟は児童書をはじめ多くの名作を残した。 僕も彼らの功績をたどって現地を訪れたこともある。 本人たちは無機質なロボット(という言葉を)を作り上げたことに 少々悲観的ではあったようだが 100年近く経た今、この言葉を持つ作品が このような暖かいものになって作られたことには きっと満足しているのでは。。。 スペイン人監督のパブロ・ベルヘル 初のアニメ-ションである本作で 第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート、 アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を受賞。 2024年11月8日 公開
- 再生
「カッティ 刃物と水道管」
映画『カッティ 刃物と水道管』公式サイト https://spaceboxjapan.jp/kaththi/#:~:text=%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%86 いやぁもう 荒唐無稽というか何というか、 でもこれがインド映画!爆裂!!! アクション、涙、笑い そして定番の、踊り、歌 全部そろったてんこ盛り。 ストーリー展開はありえない荒唐無稽の展開 「バカらしい」と一笑に付せてはてはいけない。 しかも定石通りに作品時間が時間長い。 飽きる時間を瞬間を与えず とはいえ単に意味のない刺激を並べるのではなく 重ねあげられた台本のもと 作り上げられた これぞザッツ・エンタテインメント。 しかもそれだけで終わらせるのではなく ちゃんとそこには 社会、環境、貧富、カースト制度の諸問題を内包して表現された 侮れないストーリー。 もう本当に 「呆れて」しまいました。 何に?って、かっ? そうだ「感心してしまいました」だな。 これだけでは紹介になっていないので簡単に、、、 脱獄囚がひょんなことから社会的活動家に間違えられ 貧しい農民たちと巨大環境破壊企業に立ち向かう そういう話。 主演は南インド・タミル語映画界のスター:ヴィジャイ 監督・脚本はそのヴィジャイと組んだ作品で好評の:A・R・ムルガダース と書かれても、わかりませんよね、僕も。。。 2014年製作。 だからなんでしょうね、昨今のインド映画は 踊りも無くなるのが多く 尺も短くなっていると聞くから、 でも時間を忘れさせる、こういうのって好きだな。 すみません、今回は内容が無くて。 劇場で満喫ください。 2024年11月1日 公開
- 再生
「新居浜ひかり物語 青いライオン」
映画 新居浜ひかり物語「青いライオン」|RSK山陽放送 岡山・香川 https://www.rsk.co.jp/cinema/ 思わず最後の方での主人公の涙と共に僕もウルっときてしまった。 再現ドラマとドキュメンタリーの二段構造。 自閉症として育ち画家として希な才能を開花させた 主人公と家族、教師たち そして彼が作り上げた素晴らしい絵画作品とその展示会 その中心には青いライオンの絵が。 何故青なのかとの問いに彼は 「かっこいいから、強いから」と。 もうそこには凡人の僕たちには何の言葉もありません。 また 檀ふみと竹下景子がプロの役者として場面を締めてくれているところもポイントです。 さて この作品の紹介に関しては なんだか僕が変に書くするより 当事者自身の手による資料を紹介した方が良いと思ったので。 以下は資料から: @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 石村嘉成さんは愛媛県新居浜市に生まれ、育ちました。 自閉症と診断されたのは2歳のとき。 「人間の尊厳を保てるよう知識を身に付けさせ、社会性を育み、人から愛される子に育てたい」 嘉成さんの将来を案じ、身を粉にして療育に取り組んだのが母・有希子さんでした。 泣いて抵抗する嘉成さんに、それでも教えが行き届くようにと、心を鬼にして療育の手を止めることはありませんでした。 そこには母の無垢の愛がありました。 三歩進んで二歩下がり、二歩進んでは三歩下がり、一進一退を繰り返しながら母と子の二人三脚は続きました。 しかし―― 療育の成果が少しずつ感じられ始めた矢先、石村家を悲劇が襲います。 有希子さんが病に倒れ、40歳の若さで亡くなってしまったのです。 残された嘉成さんはまだ小学5年生。療育は道半ばでした。 「有希子の願いを叶えたい」 療育のバトンは夫の和徳さんが引き継ぎました。 やがて、嘉成さんの奥底に眠っていた絵の才能が目を覚ましたのです。 RSK山陽放送が石村嘉成さんの取材をスタートさせたのは2019年。彼が25歳のときでした。 それから現在に至る彼の活躍は目覚ましいものでした。 画家としての成長はもちろんのこと、当初は「物静かな絵描き」の印象が強かった彼が、会場のファンとふれあうことで磨かれ、 人懐っこい、気配りの行き届いた、笑顔を絶やさない、「人から愛されるアーティスト」に変貌してゆきました。 そんな嘉成さんが、ある日泣きました。 会場を埋め尽くしたファンから送られた万雷の拍手に、感極まったのです。 感覚はあっても感情の表現は難しいとされる自閉症。 ファンの熱い思いが嘉成さんの感情を閉じ込めてきた氷の塊を溶かし、解放したのです。 眠っていた「青いライオン」が走り出しました @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 極楽映画大賞 美術部門ノミネート 2024年11月から 順次公開
- 再生
「八犬伝」
映画『八犬伝』公式サイト|2024年10月25日劇場公開 https://www.hakkenden.jp/ 最初は いわゆる八犬伝の登場人物がドタンバタンとCG映像の迫力を繰り返しているんで よっぽど途中で観るの止めようかと思った。 というのは 僕は特撮VFXものとは距離を置いていて ・・・というか避けていて 正面から見たことはほぼ無く (選択を間違ったかな???でも役所広司と内野聖陽が出るはずでは???) と(もう少し見てみよう)と。 出てきました!役所広司が八犬伝を書いた滝沢馬琴、内野聖陽がその挿絵を描いた葛飾北斎。 ここから引きずり込まれました、面白い。 原作は作家山田風太郎(東京医科大学卒です)によって1982年に書かれたベストセラーで 「南総里見八犬伝」の創作秘話みたいなもの。 本作では 美術好きにはよく知られている葛飾北斎の才気 それに馬琴の苦心の末に練りだされた創造 この沸き立つ二つの才能の行方を良く表している。 特に北斎の筆運びの描写など 見事なカット割りで(そおなんですな!?)と膝を打ってしまいましたな。 また先に描いたようにVFXが好きでない僕だか気が付いたことがある。 こうした実写と 八剣士が活躍するバーチャル映像との対比があってこそのこのような(僕のようなものにも)楽しめる エンタテイメント映画があるのだと。 監督・脚本の曽利文彦 USC(南カリフォルニア大学大学院)映画学科在学中に『タイタニック』(97)のVFXに携わる。 帰国後は『ピンポン』(02)で監督デビューし、 その後は『ICHI』(08)、『あしたのジョー』(11)などを発表。 余談だが 八剣士をはじめ本作の若い役者たち (正直、ほぼ全員知らなかったが) 最近の若い役者ってイケメンですね。 でも僕には役所広司や内野聖陽の方が親近感わきます(恐れ多いか?)。 2024年10月25日 公開 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 今月試写した作品 ・「花嫁はどこへ?」 映画『花嫁はどこへ?』公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/lostladies/ 2024年10月4日 公開 ・「BISHU」 映画『BISHU〜世界でいちばん優しい服〜』 https://bishu-movie.com/ 2024年10月11日 公開 ・「アーネストに恋して」 映画『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』公式サイト - 松竹ブロードウェイシネマ https://broadwaycinema.jp/eslovesme 2024年10月4日 公開 ・「国境ナイトクルージング」 映画『国境ナイトクルージング』公式サイト https://kokkyou-night.com/ 2024年10月18日 公開 ・「徒花」 映画『徒花-ADABANA-』公式サイト https://adabana-movie.jp/ 2024年10月18日 公開 ・「二つの季節しかない村」 映画『二つの季節しかない村』オフィシャルサイト https://www.bitters.co.jp/2kisetsu/ 2024年10月11日 公開 ・「ジョイランド わたしの願い」 映画『ジョイランド わたしの願い』公式サイト https://www.joyland-jp.com/ 2024年10月18日 公開 ・「シン・デレラ」 映画『シン・デレラ』公式サイト https://hark3.com/cinderella/ 2024年10月25日 公開 ・「リトル・ワンダーズ」 リトル・ワンダーズ - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX https://klockworx.com/littlewonders 2024年10月25日 公開 ・「八犬伝」 映画『八犬伝』公式サイト https://www.hakkenden.jp/ 2024年10月25日 公開 ・「2度目のはなればなれ」 映画『2度目のはなればなれ』公式サイト https://hanarebanare.com/ 2024年10月11日 公開
- 再生
「2度目のはなればなれ」
映画『2度目のはなればなれ』公式サイト https://hanarebanare.com/ 歴史に「もし」はタブーだが、、、 お爺さん物が好きな僕であります。 しかもあのマイケル・ケインの最後になるであろう本作。 期待せずにはいられない、 楽しみに楽しみにずーーっと見るのを取ってありました。 ・・・ところで食事で人は好きなものから食べるのと逆に最後に置いておく人がいますが 僕はどっちでもありません、食にはあまり興味がないので、そんなこと考えて食べません。 でも映画はこだわるので、そして取っておくタイプです・・・ それはそうと ノルマンディー上陸作戦開始日の「Dday」の記念式典に参加するために 89歳のお爺さんが繰り広げる実話をもとにしたドラマ。 介護施設に入る奥さんに黙ってドーバー海峡の渡航を企て 現地では元ドイツ軍の兵士だった老人たちとの出会い と、なかなか意味深いものなっている。 そして なんといってもあの名優マイケル・ケイン! 流石ですね。 一度引退を表明したにもかかわらず製作陣に説得され本作に臨み キャッチコピーには「最後の作品」とあるが 僕としてはそうあってほしくない、 次作を!と願うばかりです。 ところで 本作のキー、ノルマンディー上陸作戦はは1944年6月6日(Dday)に開始され その後西部戦線は「バルジ作戦」を経て、両軍約50万の死者を出し45年1月に終わり 5月8日にドイツ国防軍は無条件降伏する。 そして、最近知ったことだが 日本での第二次大戦の死者数は300万人を超える、 そして、なんとその約9割が最後の1年間の 1944年8月から45年の8月に集中しているとのことを。 歴史に「もし」はタブーだが、、、なんという事か。。。 そんなことも思い起こした作品でありました。 2024年10月11日 公開
- 再生
「二つの季節しかない村」
映画『二つの季節しかない村』オフィシャルサイト https://www.bitters.co.jp/2kisetsu/ トルコ人監督ヌリ・ビルゲ・ジェイランはやはりただものではない。 03年の「冬の街」で第56回カンヌ国際映画祭のグランプリと主演男優賞受賞 11年の「昔々、アナトリアで」で2度目のグランプリを受賞。 そして 第67回カンヌ国際映画祭に出品された「雪の轍」(14)で最高賞パルムドール受賞監督の 最新作品。 冬が長く雪深いトルコ・アナトリア東部、 この閉ざされた村になじめないプライドの高い美術教師、 そして生徒や村人たち。 壮大な自然と人間の小ささを対比させて描いたドラマ。 ストーリの底辺にはトルコ社会が抱える 反政府、テロ、クルド人、宗派、教育など多様な問題を ここに流れる静かな空気と人の営みを通して 実は強く描いている なんとも言いようのない魅力な作品。 主人公サメット役にデニズ・ジェリオウル。 助演のヌライ役を演じたメルベ・ディズダル、カンヌのコンペティション部門でトルコ人として初めて女優賞を受賞。 尚 原題は「Kuru Otlar Üstüne」で 直訳で「ドライハーブの上で」 まぁ意訳だと「枯れた草の上で」 となると思う。 これは、 舞台となるこの地域が 年間のほとんどが雪に埋もれ 短い緑の季節でも草はすぐに茶色に枯れてしまう 所から来ているのだろう。 そこにも監督の表そうとした意味が込められているんだろう。 そして邦題の「二つの季節しかない村」もなかなかじゃないですか。 2024年10月11日 公開
- 再生
「アーネストに恋して」
映画『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』公式サイト - 松竹ブロードウェイシネマ https://broadwaycinema.jp/eslovesme オフブロードウェイ ミュージカルの実力を魅た。 先に自分の事。 僕はもともとミュージカルが大好きだっ「た」。 親の影響で幼少のころハリウッド映画で 「サウンド・オブ・ミュージック」 「マイ・フェア・レディ」等々 多くの本場のミュージカルに埋もれて それに魅了されていた。 しかし ここ数年、距離を置いていた。 なぜか? それは自分のミュージカルに対するアイデンティティーからきているんだろうか。 ・・・ここからは、ちょっと嫌な奴に思われるかもしれないが・・・ 前述のように子供のころからの思いから 今から45年前の大学生の時、 その影響でいつかは本場、ニューヨークの舞台を!と。 そして その望みがかない 当所でのミュージカル エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディ」 すでに大ヒットしていた「キャッツ」を体験 このすばらしさに打ちのめされた。 ブルーマンだって1991年の初舞台間もないオフ・ブロードウェイで 観劇し、感激。 いずれにせよ日本に来るのはそこから10年近く後で、 数年たってから後追いで来るブームに(何でかね?) と高飛車な感想で迎えていた。 ということで何が言いたいのかと言うと ことミュージカルに関して僕は一方ならぬ思いと先見の自負がある(と勝手に思っていた、嫌な奴ですね) そんな目から見たら・・・ 世界が身近になった今、時間をおかずに日本語化したミュージカルが上演される昨今、、、、。 もちろん、当地では間断なく名作は生まれていたのだろうが こういった僕としては今回 久しぶりに本場のミュージカルに触れた。 そして、素晴らしかった。 本作はNYのオフ・ブロードウェイで最優秀ミュージカル賞を受賞しているステージを ライブ収録に近い形で完成させている。 見ながら「これが本場のミュージカルなんだよ、本当の実力があってこそこういうステージが作られるんだよ」 と、首が痛くなるほど頷いていた、久しぶりに。 ともかくすごいんですよ! 主演のヴァレリー・ヴィゴーダはエレキバイオリンを弾きながらいとも何気なく歌い 助演のウェイド・マッカラムはアイリッシュ訛りで見事に大冒険家の思いを歌い上げる。 舞台上にはこの二人しか登場せず、2時間のミュージカル舞台を万巻の音と歌とストーリーとで埋め尽くしている この実力に裏づけられた完成形は鳥肌ものとでも言ってよい。 尚 主演のヴァレリーは、シンディ・ローパーのツアーに参加する実力派ミュージシャンでもあり本作では作詞も、 作曲はブレンダン・ミルバーン、音楽監督および編曲はライアン・オコンネル、 音響デザインはトニー賞受賞のロブ・カプロウィッツ(「フェラ!(FELA!)」)、 舞台美術はアレクサンダー・V・ニコルズ(「ヒュー・ジャックマン、バック・オン・ブロードウェイ」)、 衣装デザインはチェルシー・クックという豪華布陣が務める。 やっぱり、ブロードウェイはタダモンじゃありませんな。 「ニューヨーク・ブロードウェイの傑作舞台を映画館で上映する『松竹ブロードウェイシネマ』シリーズの1作」 ということだが 後続が今から楽しみでならない、、、またミュージカル大好きに戻ったな、僕。 2024年10月4日 公開
- 再生
「花嫁はどこへ?」
映画『花嫁はどこへ?』公式サイト|2024年10月4日(金)公開 https://movies.shochiku.co.jp/lostladies/ インド映画の進化系がここに。 インド映画なのに 時間が2時間と短い(普通) 踊りがない それだけではありません! 製作アミール・カーン。 インド映画の大スターであり 素晴らしい製作者である彼に魅せられた 僕もその一人である。 大ヒット作 「きっとうまくゆく」 きっと、うまくいく : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/77899/ に刺激を受け続く 「PK」 PK : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/81561/ 「ダンガル きっと、つよくなる」 ダンガル きっと、つよくなる : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/88238/ と劇場に足を運んだ。 そして今回は 製作として本作を送り出した。 本当に彼の作品は間違いがない。 些細なことから ありえない、花嫁の取り違え。 これを単なるハプニング映画で終わらせていない。 そもそも取り違えが起こりかねないインドの婚礼事情 そこから 女性の自立や就学に対する慣習の壁。 貧困や困難に対して強く生き抜く力など 多方面において 今のインドの問題や可能性をストーリーに含め映像化した 大きな作品と言える。 そして何よりも人が持つ本来の暖かさをも。 監督は アミール・カーンの元妻で「ムンバイ・ダイアリーズ」などを監督したキラン・ラオ。 尚、本作はネットフリックスが製作に絡んでいるからだろう、 冒頭に描いた 「時間が2時間と短い(普通) 踊りがない」 ということもそれに関係して世界市場を意識していると想像される。 活躍の場をより広げるアミール・カーンの また大きな一歩となる作品になるだろう。 極楽映画大賞インド部門ノミネート。 2024年10月4日 公開