のざわよしのり

ライターです。サブカルチャー方面の原稿書きから、映像、音楽ソフトのブックレット、インタビュー仕事など色々やっています。 個人事業主として、死なない程度に細々と業界の末席に生息している、取るに足らない生き物でござんす。

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ライターです。サブカルチャー方面の原稿書きから、映像、音楽ソフトのブックレット、インタビュー仕事など色々やっています。 個人事業主として、死なない程度に細々と業界の末席に生息している、取るに足らない生き物でござんす。

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今までのお仕事・抜粋

生きて行くために細々とした仕事はマメにやっているのですが、Webで簡単に閲覧できるものや、小売店&通販などで入手できるソフト類での職歴を中心に、おおまかに挙げておきます(2024年10月更新)。 ■ 取材・インタビュー類 ■ 『ボルテスV』はなぜフィリピンで愛された? 現地人監督が語る、“母系社会”ならではの熱狂 (『ボルテスV レガシー』マーク A. レイエス V監督) 『ルパン三世』峰不二子役 沢城みゆきインタビュー 10年目の峰不二子への挑戦 『ルパン三世』 大

    • 唐沢俊一氏のおもひで

       2024年9月末、唐沢俊一氏が亡くなった。孤独死だったそうだ。 唐沢氏とは1990年代後半から2000代後半あたりまで私的な交友があったので、とりとめもなく記憶の限り幾つか書き留めておきたい。何年かでも関りを持っていた人が他界したのにダンマリというのは気持ちが悪いからだ。   私と交流があった頃の唐沢氏は、講談社、アスペクト、扶桑社ほか様々な大手出版社にコネがあり、精力的に文筆業やエッセイを書き、定期的に書籍も発売していた。年賀状や暑中見舞いもよく頂いたものだ。  19

      • 早瀬マサト・著 『サイボーグ009 太平洋の亡霊』を読んで

         秋田書店より、2024年8月20日に『サイボーグ009 太平洋の亡霊』のコミックスが発売された。作画は故・石ノ森章太郎のお弟子さんで石森プロスタッフの早瀬マサト氏。懐かしの秋田書店サンデーコミックスの装丁というのが憎い。 『太平洋の亡霊』は、1960年代に放送されたモノクロアニメ版009の第16話として放送されたもので、原作漫画にはないアニメ用のオリジナルエピソードだ。太平洋戦争が終わって久しい頃、戦時中の戦艦やゼロ戦が次々と復活し、それらは戦争で一人息子を失ったマッドサ

        • さらば ヤマト

           ――と、いっても、この見出しは『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の略称を指してるわけではない。自分の内面を整理をする記事として題したものだ。  2023年末から2024年頭にかけて、映画『宇宙戦艦ヤマト』(’77)と『さらば宇宙戦艦ヤマト』(’78)の4Kリマスター版が公開され、久々に懐かしく観た。あっ、令和生まれですけどね、僕。特に『さらば~』は、この当時としては本当にヤマトの最終作のつもりで製作した背景もあり、異様に熱がこもったドラマだと思う。  『さらば~』の記

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          あの都市伝説の映画化 『THIS MAN』

           この男、見たら死ぬ――  6月7日公開の映画『THIS MAN』を試写で拝見。2000人以上の人が夢で見たという、眉毛が繋がった額の広い不気味な男性。”THIS MAN”のネットミームで世界的に知られている男を独自解釈で描いたもの。フジテレビの『世にも奇妙な物語’17 春の特別編』にて、『夢男』のタイトルでドラマ化されたので観た人もいるかもしれない、アレです。  不可解な連続変死事件が起きるが、その被害者たちは精神科の受診歴があり、いずれも不気味な男の姿を夢で見たという

          あの都市伝説の映画化 『THIS MAN』

          待望の実写化 Netflix映画『シティーハンター』

           4月のある日、Netflixさんとのお仕事で記事を書く運びで、独占配信映画『シティーハンター』を試写で観ることになった。自分自身、映画ファンであり、漫画&アニメのサブカル方面も好きだったので、今までそれなりの本数の漫画・アニメの実写作品は観てきたつもりだ。  2004年から2005年にかけては、『CASSHERN』(松竹 04年4月)、『キューティーハニー』(ワーナー 04年5月)、『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(東宝 04年8月)、『デビルマン

          待望の実写化 Netflix映画『シティーハンター』

          映画『超人ロック』公開40周年記念上映

          池袋・新文芸坐で開催された『超人ロック』公開40周年記念上映に出かけました。なんと本編終了後に、ゲストを招いてのトークショー付き。  『超人ロック』は、漫画家・聖悠紀さんがライフワークのように、連載誌を変えながら長年描き続けていた作品。聖さんは晩年、病に侵されて闘病を続けながらも漫画を描いていたが、22年10月に惜しまれながら他界。今回は聖さん没後、初めての上映ということもあり、追悼の意味もある。全国の多くのシネコンがデジタル上映になり、フィルム作品がかけられない所も出てき

          映画『超人ロック』公開40周年記念上映

          『風の谷のナウシカ』 制作資料編

          前回、前々回と、今年で40周年を迎える『ナウシカ』のことをnoteにまとめたのですが、スキャンした古い紙資料を外付けHDDに保存しようとしたら、中に「ナウシカ資料」というフォルダがありまして…。確認したら前にスキャンした違う資料を保存済みだったわけ。前のnoteを編集して差し込むのも面倒くさいので、落穂拾いというか追補編として、あと1回だけ続けます。 人物設定 宮崎駿によるナウシカの後半の服装ラフデザイン、”ナウシカのもらう服(ラステルのです)”と書かれている。胸元の模様

          『風の谷のナウシカ』 制作資料編

          『風の谷のナウシカ』公開40周年(その2 ビデオグラム編)

          ビデオグラム化の歴史 ~ホームビデオ化は異常に早かった~  『風の谷のナウシカ』の初ビデオ化は、映画公開からどれぐらい経ってからか覚えている人はいるだろうか? 封切りから半年後ぐらい……いや、1年後か? ここにビデオ発売告知のチラシがある。映画は3月11日にロードショー公開され、ビデオカセットは3月21日に、レーザーディスクは4月25日に発売。映画公開から10日後には自宅のビデオデッキで観られたのだ。 人気アニメ映画は何か月でも上映し続け、入場者特典で延々と稼ぐ今の目で

          『風の谷のナウシカ』公開40周年(その2 ビデオグラム編)

          『風の谷のナウシカ』公開40周年(その1 映画公開編)

           1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』が、今年(2024年)の3月で40周年だってね。しょっちゅう金曜ロードショーで観ているから、割と最近の映画かと思っていたよー、アハハ。そんなわけでナウシカのお話。今回も使用する図版類は古い私物ですが、なにしろ年代物なので多少の傷みと汚れは、資料性に免じて見えないフリしてね…(状態が悪い物は綺麗に見えるよう、極力レタッチで修正しております)。 ナウシカの新連載、そしてアニメ化  徳間書店のアニメ雑誌『アニメージュ』81年12月

          『風の谷のナウシカ』公開40周年(その1 映画公開編)

          飯田馬之介監督のOVA『デビルマン』に関する 幾つかの覚え書き

           1987年11月に『デビルマン』のアニメ化作品としては、初のOVA(オリジナル・ビデオアニメ)が発売された。監督は『天空の城 ラピュタ』で演出助手を務めていた飯田つとむ氏。後の飯田馬之介。  同年10月に講談社から刊行された、ハードカバーの『豪華愛蔵版 デビルマン』全5巻は、永井豪氏の描き下ろしの画稿が多く含まれ、現在流通しているほとんどの『デビルマン』の漫画の中にこれが流用されている。豪華愛蔵版 第1巻の中に、OVAそっくりのプロローグがあるのだが、発売時期が隣接してい

          飯田馬之介監督のOVA『デビルマン』に関する 幾つかの覚え書き

          原作の名場面を再現したOVA『AMON デビルマン黙示録』

          前回に引き続き、『デビルマン』のお話。 『AMON デビルマン黙示録』は、飯田つとむ監督が手がけたOVA『デビルマン 誕生編』(1987年)及び『デビルマン 妖鳥シレーヌ編』(1990年)の発売を経た後の2000年にリリースされた完全新作のOVA作品。製作元のSPE・ビジュアルワークスとは、現在のANIPLEXだ。スタジオライブのアニメーター、わたなべひろし氏が監督したOVA『夢で逢えたら』(1998年)で、絵コンテと演出を担当した竹下健一氏が初監督に抜擢され、1999年か

          原作の名場面を再現したOVA『AMON デビルマン黙示録』

          泣き虫な悪魔の物語 『DEVILMAN crybaby』

            昨年(2023年)11月に、湯浅政明監督の『DEVILMAN crybaby』と『犬王』のスクリーン上映があった。 『DEVILMAN crybaby』(以下『crybaby』)は全10話のシリーズ物を、途中休憩を挟みつつも一挙上映で、配信限定の同作を観たことがない人には良い企画だったのではなかろうか。この機会に『crybaby』『について書いておきたい。なお、タイトルの”CRYBABY”は、泣き虫の意味である。 ネット上でのアウティングは、現代にこそ響く恐怖  2

          泣き虫な悪魔の物語 『DEVILMAN crybaby』

          S級美少女をテイムしちゃう低級冒険者 『脱法テイマーの成り上がり冒険譚』

          タイトルの”脱法テイマー”とはなにか  ファンタジー作品で多く見かける呼び名の「テイマー」って何だ? ”tame(テイム)”とは主に動物やモンスターなどを飼いならす、手懐けるなどの手段で、自分に従属させたり使役する能力を指す。テイマーはすなわち、テイムの使い手のことだ。  『脱法テイマーの成り上がり冒険譚~Sランク美少女冒険者が俺の獣魔になっテイマす~』の主人公リントくんは、劣等職と見做されているテイマーのDランク冒険者。もふもふした白い毛皮に包まれたスライムのキュルケが

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          4K映像で46年ぶりに上映された『さらば宇宙戦艦ヤマト』初公開版

          『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が2024年1月5日より4Kリマスター版として、松竹系映画館で公開された。1978年に公開された時のオリジナルテロップのままで、だ。ラストシーンに表示されるファンへのメッセージは「ヤマトはもう2度と姿を現すことはない」という内容だったが、後年のリバイバル上映時にテロップの内容が差し替えられた。今回の4Kリマスター版は、78年公開時のままで復元されている。現在流通しているバンダイビジュアルのBlu-rayでも、オリジナル版のテロップは観られ

          4K映像で46年ぶりに上映された『さらば宇宙戦艦ヤマト』初公開版

          映画『窓ぎわのトットちゃん』に見る、子どもの目を通した戦争

           早めに劇場で観なければと思いつつも、貧乏暇ナシの低級ライター故、公開第一週は足を運べず、やや遅れて鑑賞した映画『窓ぎわのトットちゃん』。12月22日以降は『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』が封切られ、上映回数を含めて規模が縮小されるだろうと思ったので、急いで観に行った次第(皮肉なことに『劇場版 SPY×FAMILY』も『トットちゃん』と同じ東宝配給作品だ)。  黒柳徹子が自身の幼少時を書いた自伝を原作として、シンエイ動画の制作でアニメ映画化。自伝は『窓

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