重陽の節句に読んで頂きたい、皆川博子の短編『黒塚』。 齢八十を迎える老女の「殺した男の、名も知りませぬ。」の告解から始まり、嫁いできた若かりし頃から、菊を育て、重陽の節句の儀式を続けることが物語と彼女の人生の要になっていく。 この女性の生を、どうか一緒に辿って欲しい。
春の藤原まつりの最大の見どころは東下りです。義経役の俳優さんが話題になります。 今年は大河ドラマで義経を取り上げていることから盛り上がりました。 義経を描いた作品は多いと思いますが、私がいちばん印象に残っているのは夢枕獏の「黒塚」です。 魅力的な存在であるが故に伝説が多いのかも。