大橋 あかね

「他愛ないけど、愛はある。」日常と偏愛をおすそわけする日記エッセイを書くのが日々の楽しみ。詩集『ひざまずく光』と オトボケ母娘の『ヤソイソ劇場(旧・ナソナとイソ二劇場)』マガジンも有り〼。本、美術、オヤツ、お洒落、母、役に立たないことを愛する五十路。

大橋 あかね

「他愛ないけど、愛はある。」日常と偏愛をおすそわけする日記エッセイを書くのが日々の楽しみ。詩集『ひざまずく光』と オトボケ母娘の『ヤソイソ劇場(旧・ナソナとイソ二劇場)』マガジンも有り〼。本、美術、オヤツ、お洒落、母、役に立たないことを愛する五十路。

マガジン

  • 日々是おとぼけ「ヤソイソ劇場(旧・ナソナとイソニ劇場」

    母、生粋のおとぼけ。娘、ボケとツッコミの二刀流。8050問題どこ吹く風のヤソイソ母娘が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常。日々ほのぼの暮らしています。

  • 詩集「ひざまずく光」

    子供の頃に願ったのに叶えなかった夢が詩人だったことを思い出し、詩を書くようになりました。「ひざまずく光」と云う題名は、夢で見た、光の一字が膝を折る様にしている姿から命名。愛について、生き続ける私と世界の日々について、心の侭に綴っています。

最近の記事

ヨルゴス・ランティモス監督の『憐れみの3章』鑑賞。『ロブスター』『聖なる鹿殺し』の不安感に疾走感が加わって、笑いがよりブラックでシュールに。3章構成で各章「え!?」なタイミングで笑いが入るのと音楽の使い方が好き。3章目ラスト直前のエマ・ストーンを見るだけでも映画館に行く価値アリ。

    • ケーキ屋さんに電話で取り置きを頼もうとした所「え、もう、洋梨のショートが出てるんですか!?」 ここの洋梨のショートケーキ、尋常ならざる美味しさで。大興奮して「洋梨のショート、嬉しいです!」と連呼してしまった。 ダウナーだったのが、怖い位にテンション上がった。ケーキの力よ。

      • おすそわけ日記 293「一枚の古着が思いださせてくれたこと」

        美容院のiPadで雑誌を眺めていたら、家の近所に古着屋を発見。 記事を読むと、ヨーロッパで買付けをしているそうで、私が好きそうな感じ。 何より、潰れた中華料理店の建物の外観をそのまま使っていると云う破天荒さに心惹かれる。 早速、美容院の帰りに寄ったら、本当に中華料理の看板が。 ここ、中華の店だとばかり思って、ノーチェックだったんだよなぁ。 一歩、店に入ったら、店員さんがすごくお洒落で、ハイブランドの古着も売っていて、うっかりスーパー帰りの普段着で寄らなくてセーフだっ

        • これは内緒にしておきたかったのだが。 美容院に母と交互に行ったら、二人ともオカッパになってしまった。 部屋着もパジャマも無印でお揃いな上に髪型まで。新手の宗教かよ。 寝る前のハグの儀式感、スゴい。

        • ヨルゴス・ランティモス監督の『憐れみの3章』鑑賞。『ロブスター』『聖なる鹿殺し』の不安感に疾走感が加わって、笑いがよりブラックでシュールに。3章構成で各章「え!?」なタイミングで笑いが入るのと音楽の使い方が好き。3章目ラスト直前のエマ・ストーンを見るだけでも映画館に行く価値アリ。

        • ケーキ屋さんに電話で取り置きを頼もうとした所「え、もう、洋梨のショートが出てるんですか!?」 ここの洋梨のショートケーキ、尋常ならざる美味しさで。大興奮して「洋梨のショート、嬉しいです!」と連呼してしまった。 ダウナーだったのが、怖い位にテンション上がった。ケーキの力よ。

        • おすそわけ日記 293「一枚の古着が思いださせてくれたこと」

        • これは内緒にしておきたかったのだが。 美容院に母と交互に行ったら、二人ともオカッパになってしまった。 部屋着もパジャマも無印でお揃いな上に髪型まで。新手の宗教かよ。 寝る前のハグの儀式感、スゴい。

        マガジン

        • 日々是おとぼけ「ヤソイソ劇場(旧・ナソナとイソニ劇場」
          67本
        • 詩集「ひざまずく光」
          26本
          ¥200

        記事

          おすそわけ日記 292「今日見つけた秋」

          随分とさぼっていたお寺の定点観測。 緑の中に黄色を見つけた。 本殿の外で法要の読経を聞いて、少し、静かな気持ち。 振り返った先に、腹が黄色い虫が沢山飛んでいる。 近づいてみたら、トンボだった。 目まぐるしく飛び交う中で足を止めて、カメラを構えるけれど。 ほらこっち、ほらあっち、目で追うだけで精一杯だった。 帰りに寄ったケーキ屋も、すっかり秋の装い。 和栗のモンブランを買って、涼風に当たりながら、一人楽しむ。 【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめい

          おすそわけ日記 292「今日見つけた秋」

          若い頃に毎日続けていた顔のマッサージを復活させるかと思い、湯上がりに鏡の前で顎の下の肉を摘んでみる。 わ〜、摘んだ肉がタブったまま元に戻らないわ〜。 まずいを超えて、まずい。今、ここにある危機。 今夜から、十一分間のお顔もみもみが日課に加わったことを宣言しておく。

          若い頃に毎日続けていた顔のマッサージを復活させるかと思い、湯上がりに鏡の前で顎の下の肉を摘んでみる。 わ〜、摘んだ肉がタブったまま元に戻らないわ〜。 まずいを超えて、まずい。今、ここにある危機。 今夜から、十一分間のお顔もみもみが日課に加わったことを宣言しておく。

          家にSuicaを忘れて出かけ、覚えていない位久しぶりに、切符を買って電車に乗る。 目的地までいくらだろうと路線図を仰ぎ見、券売機で新五百円玉が使えず、切符が通る改札を探し、電車の中で切符しまったよねとポケットの中を何度も確認する。 切符って、こんなに緊張するもんだっけ。

          家にSuicaを忘れて出かけ、覚えていない位久しぶりに、切符を買って電車に乗る。 目的地までいくらだろうと路線図を仰ぎ見、券売機で新五百円玉が使えず、切符が通る改札を探し、電車の中で切符しまったよねとポケットの中を何度も確認する。 切符って、こんなに緊張するもんだっけ。

          観音気功のクラスに参加した後、のんびり湯船に浸かっていたくて、再読本をお風呂に持ちこむ。伊坂幸太郎の単行本『シーソーモンスター』四百頁超え。長い、重い。のぼせる限界まで読んで上がったら、湯疲れして爆睡。 毎日、昼寝の言い訳に事欠きませんな。

          観音気功のクラスに参加した後、のんびり湯船に浸かっていたくて、再読本をお風呂に持ちこむ。伊坂幸太郎の単行本『シーソーモンスター』四百頁超え。長い、重い。のぼせる限界まで読んで上がったら、湯疲れして爆睡。 毎日、昼寝の言い訳に事欠きませんな。

          「かき氷が食べたい」の一心で近所のチョコ専門店へ。ホワイトチョコレートと苺のかき氷、別添えの練乳の量に驚く。甘過ぎずさっぱりした味で美味しい。食感がシャリでもフワでもない、滑らかな口当たりなのはホワイトチョコのせい?感動するのと練乳かけるのを繰り返し、練乳一滴まで残さず。大満足。

          「かき氷が食べたい」の一心で近所のチョコ専門店へ。ホワイトチョコレートと苺のかき氷、別添えの練乳の量に驚く。甘過ぎずさっぱりした味で美味しい。食感がシャリでもフワでもない、滑らかな口当たりなのはホワイトチョコのせい?感動するのと練乳かけるのを繰り返し、練乳一滴まで残さず。大満足。

          桃をご馳走になりました。今年はもう桃と会えないと思っていたのに。まさかの逢瀬。それも、私の大好きな丸かじり仕様。フォークを使わずに手で食べたので、手も口も滴る汁気でいい感じにベタベタ。もう本当に悟空の気分です。ありがとうございます。おかげさまで、満足して夏を終えられます。

          桃をご馳走になりました。今年はもう桃と会えないと思っていたのに。まさかの逢瀬。それも、私の大好きな丸かじり仕様。フォークを使わずに手で食べたので、手も口も滴る汁気でいい感じにベタベタ。もう本当に悟空の気分です。ありがとうございます。おかげさまで、満足して夏を終えられます。

          おすそわけ日記 291「観たいと思うだけで生きる歓びを感じる展示」

          先程まで、ダウナーで歯を食いしばって泣いていたのに、すごく気になる展示のチケットを取った途端、テンションがダダ上がり。 芸術は魂を救うのよ、本当に。 折角なので、私が観たくてテンション上がっちゃう展示をみんなにお裾分けしちゃうぞ。 『半・分解展 2024 東京』(渋谷・ギャラリー大和田) 衣服標本家・長谷川彰良氏が「100年前の感動を100年後に伝える」と云う想いで、数百年前の衣服の構造美や着心地を研究し、分解して標本にして展示する個展とのこと。 この時点で、面白く

          おすそわけ日記 291「観たいと思うだけで生きる歓びを感じる展示」

          家の下でお囃子が聞こえる。しばあらく経って、向こうから静かにやってきたお神輿。お囃子の後ろでお神輿がおろされて、担ぎ手のみんなが威勢よく声を上げながら、お神輿を担ぐ。 その道中をベランダに出て母と眺めていたら、空に十三夜の月が上る。秋の兆し。

          家の下でお囃子が聞こえる。しばあらく経って、向こうから静かにやってきたお神輿。お囃子の後ろでお神輿がおろされて、担ぎ手のみんなが威勢よく声を上げながら、お神輿を担ぐ。 その道中をベランダに出て母と眺めていたら、空に十三夜の月が上る。秋の兆し。

          しばらく足が遠のいている松濤美術館。渋谷駅から人混みをかいくぐって行く根性がない。渋谷育ちの知恵を総動員し、確か、山手通りに出られたはず。地図で調べたら、美術館から十分強歩いた所に、大坂上のバス停が。家の近くのバス停から一本で行けることがわかり、今年は行くぞーとヤル気出た。

          しばらく足が遠のいている松濤美術館。渋谷駅から人混みをかいくぐって行く根性がない。渋谷育ちの知恵を総動員し、確か、山手通りに出られたはず。地図で調べたら、美術館から十分強歩いた所に、大坂上のバス停が。家の近くのバス停から一本で行けることがわかり、今年は行くぞーとヤル気出た。

          待ちに待った小説の入荷連絡、バビュンと本屋へ。 レジでお店の人が「私も予約しました」とにっこり。なんと、同好の士であらせられる!「読むの楽しみですねー」 本の話を出来たのが嬉しくて、外のショーウィンドウに映っている自分を見たら、ものすごくいい笑顔。 読む前から幸せが過ぎる。

          待ちに待った小説の入荷連絡、バビュンと本屋へ。 レジでお店の人が「私も予約しました」とにっこり。なんと、同好の士であらせられる!「読むの楽しみですねー」 本の話を出来たのが嬉しくて、外のショーウィンドウに映っている自分を見たら、ものすごくいい笑顔。 読む前から幸せが過ぎる。

          予約していた海外ミステリを本屋に受取りに行こうとした所、発売日延期の連絡が。 それ、配本日と発売日の取り違えじゃんと肩を落とす、元客注担当書店員な私。 今頃読み耽っていたはずの本の表紙絵が収録されたレメディオス・バロの画集を眺めて、心慰める。

          予約していた海外ミステリを本屋に受取りに行こうとした所、発売日延期の連絡が。 それ、配本日と発売日の取り違えじゃんと肩を落とす、元客注担当書店員な私。 今頃読み耽っていたはずの本の表紙絵が収録されたレメディオス・バロの画集を眺めて、心慰める。

          空が青いからお昼寝しよう。 母とゆったり話しながらご飯を食べて。布団の中で青空を眺めながら、うとうとと。 夢の中で、家族はもうお母さんしか居ないことに、はっとする。 目が覚めて、亡くなった家族を想って泣きじゃくる私に、母が寄り添ってくれる夜。

          空が青いからお昼寝しよう。 母とゆったり話しながらご飯を食べて。布団の中で青空を眺めながら、うとうとと。 夢の中で、家族はもうお母さんしか居ないことに、はっとする。 目が覚めて、亡くなった家族を想って泣きじゃくる私に、母が寄り添ってくれる夜。