このところ連載しているレヴィ=ストロース氏の神話論理を深層意味論で読む試み。昨年12月に公開した「基準神話 コンゴウインコとその巣」の分析をリライトしました。 https://note.com/way_finding/n/n6ddf0a90e8cf 分析の途中でさかのぼって書き直したくなるのもブリコラージュということで。
クロード・レヴィ=ストロース『仮面の道』に登場する図 通常は相容れない対立項 天上/地底 空/水 陸地/水 食べられるもの/食べられないもの… をMédiature(媒介=調停)する者の位置を占めるのが、 「羽根のある蛇」「蛙」「ナマズ」「神話的両棲動物」そして「仮面」φ(。。
『アクターネットワーク理論入門』 ANTの"結果"としての科学/科学者”像”をなぞることよりも「ANTは科学や科学者の記述の可能性遠拡張する過程ないし運動として捉えられてこそ価値がある」φ(。。; 記述は分節。分節の項もまたアクター https://note.com/way_finding/n/nace1a131528b
華厳経入法界品の「ドラヴィダ人メーガ」、"無礙の弁才"でもって"音声のマンダラを円満に成就する"ー人間たちの、鬼神たちの、梵天たちの梵天の」言葉の「多種性」と「同一性」と「変異」と「名称」と「慣用法」に通じる「妙音陀羅尼光明法門」の話がすごい(すごいしか思いつかない我が"弁才"
レヴィ=ストロース「人類学の課題」の一節>「人間を機械に変える…文明から、機械を人間に変える文明へ…。文化が進歩を工作し、社会は…人々を奴隷化する…数千年来の呪いから解放される…」意味分節理論もまた人間/機械の蝶番にある"文化"に迫る https://note.com/way_finding/n/n82fb2ef3a2bf
山本ひろ子著『変成譜』p.41「忌詞は…しばしば道者を妨げる邪魔の類を撃退し身を護る、ロゴスによる武装という機能をも備えていた」>ロゴスによる武装。”武装”は武器も防具も自他の分節を"切る"ことの象徴か。一方、忌詞の上位集合たる最広義のコトバは"レンマ的"で、切るも自在結ぶも自在
これも加藤精一氏訳による空海吽字義より。カウントすることは"カウントされるもの"たちの間の区別分別を前提にする>「異なることは無いといっても、やはり同一とは思えない…。一如の一は、単に一という数ではなく、数えきれない、という意味をこめた一だ」。 そして無分別は数えようがない、が
加藤精一氏訳による空海の「吽字義」には「人間の心の奥は、第八(阿頼耶識)とか第九(菴摩羅織)とかどころではなく、無数に広がっている」とある。 一番底とか一番奥ということを言った途端、その上とか手前が、上下・前後の区別が生じてしまい、それが「前提」に化けるリスクが生じる。