加藤精一氏訳による空海の「吽字義」には「人間の心の奥は、第八(阿頼耶識)とか第九(菴摩羅織)とかどころではなく、無数に広がっている」とある。

一番底とか一番奥ということを言った途端、その上とか手前が、上下・前後の区別が生じてしまい、それが「前提」に化けるリスクが生じる。

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