蓋を閉じて重石を置き 長い時を経た。 こだわりを捨て 自分の内なる声をきき ひとつひとつ 可能性を受け入れて 身軽になったのなら、 もう重石はここにない。 後は蓋をひらくだけ。 光を放つことを許せたら 蓋をひらくのもこわくない。 ただ蓋をとるだけで 光は放たれるもの。
生チョコタルトの生地を焼成する前に、初めて重石を敷いた時のワクワク感を今でも鮮明に覚えている。
採れすぎた夏に塩を揉み込んで 樽に並べてギュッと重石す