トマ

小説を投稿中。 プロフと固定記事もぜひご覧ください。 Xで最新情報など、いろいろ発信中。

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マガジン

  • [連載中]突然ショートショート

    ジブンが書き続ける小説たち。 突然読みたくなった時にも、ゆっくり読みたい時にもどうぞ。

  • [完結]夢幻の戦闘少女

    とある夏の日、その少女が見た夢とは─ 【SF気味/メカ少女/夢物語】全3話。

  • [完結]私、悪魔になっちゃいました

    ある日突然、私が悪魔に─!? ふとしたことで2足のわらじを履くことになった不思議なOLの物語。 全13話。

  • [更新終了]バスごと。

    ジブンの大好きなもの「バス」について、いろいろ書こうと思っていました。 現在は「トマさん雑記帳」で読み物を、Xで画像を投稿中。 (ヘッダー画像はイメージ図ですからご了承下さい)

  • [更新終了]トマログ

    ジブンの撮ったバスの記録。 現在は更新を終了しました。バス画像はXで投稿しています。

最近の記事

  • 固定された記事

どこから読んでも楽しめる!ジブンの小説をご紹介します

 どうも、バスオタ小説家のトマです!初めましての方もいらっしゃるかもしれませんね。  初めましての方はジブンのプロフィールもぜひご覧ください。 はじめに  今回の雑記帳枠では、ジブンの小説をご紹介していきたいと思います。  目的は「どれを読めば良いのかの水先案内」。 ジブンの作品は基本、どこから読んでもいいように制作していますが、今回は初めての読者さんはもちろん、いつも読んで頂いている読者さんにも分かりやすくこれをまとめてみようと思います。 「私、悪魔になっちゃいました

    • 突然ショートショート「験担ぎを欠かすな」

       大切な試合が、控えている日。こういう日に私は、いつも出前のカツカレーを朝食にしてきた。  けれど、今日は違った。  大切な試合の日だというのに、カツカレーの出前が届かなくなってしまったというのだ。  電話で聞くと、カレー屋のバイクが壊れてしまったのだという。  電話の向こうで、店のおばさんは申し訳なさそうに謝っていた。  一方で、思わぬ提案もしてきた。 「すまないね。もう自分で受け取りに来てもらうしかないんだけど」 「受け取る…?」 「うん。それしかないね。まだ作ってな

      • 突然ショートショート「妖精のお悩み」

         ここは、人々が暮らしているのと同じ人間界である。その中で実は、小さな妖精が暮らしているのだ。  ゆるキャラのような、アニメのような見た目の妖精たち。  これは、そんな妖精の中の一体の物語である。  少し前のことだった。  この夏の厳しい暑さに、妖精は思わず呟いた。 「早く涼しくして欲しいミラ」 「そんなに暑いの?」 「暑いミラ!暑いものは暑いんだミラ!」  契約者で居候先の住人でもある少女の問いに、妖精は即答した。 「はいはい。もうすぐ家だからね」 「やったー!エアコン

        • 秋ピリカ、終わっちゃった。 何も賞は頂けませんでしたが、一人でも多くの方に作品を届けることができたと思ってます。 まだまだ頑張りますよ。遅咲きでもいいのです。

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        どこから読んでも楽しめる!ジブンの小説をご紹介します

        • 突然ショートショート「験担ぎを欠かすな」

        • 突然ショートショート「妖精のお悩み」

        • 秋ピリカ、終わっちゃった。 何も賞は頂けませんでしたが、一人でも多くの方に作品を届けることができたと思ってます。 まだまだ頑張りますよ。遅咲きでもいいのです。

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        • [連載中]突然ショートショート
          226本
        • [完結]夢幻の戦闘少女
          3本
        • [完結]私、悪魔になっちゃいました
          13本
        • [更新終了]バスごと。
          5本
        • [更新終了]トマログ
          5本
        • [更新中]トマさん雑記帳
          76本

        記事

          突然ショートショート「罪な会社」

           私の会社は、ファスナーを作っている。今回、テレビのCMを流すことになった。  広告代理店の人がやってきて、社長らと話をしているのを見たこともあった。  何度か会議があった末に、CMがテレビ局の審査を通り、スポットCMとして流れることになったらしい。  社長に中身を聞いたが、教えてくれず「流れてのお楽しみ」としか言ってくれなかった。  しばらくして、私の見ていた番組でCMが流れた。人気のドラマ内だったから嬉しくなった。  まず、ちょっとイヤミな感じのする男が出てくる。

          突然ショートショート「罪な会社」

          突然ショートショート「魔法少女の暇潰し」

           私は、魔法少女だ。普段は平凡で頭の冴える中学3年生として暮らしている。  今日は進路のことでまた時間を使ってしまった。お昼には帰れると思っていたのに、気づけば帰れるのは午後2時過ぎになりそう。  この後、午後3時に塾に行く予定が入っている。  こんな日は、時間の使い方に困る。中途半端に暇な時間ができてしまうからだ。  どこかに遊びに行こうという気にはなれないし、かといって早めに行って勉強しようという気にもなれない。  暇潰しにならないかと思って、少しの間魔法で遊べないか

          突然ショートショート「魔法少女の暇潰し」

          突然ショートショート「異世界帰り」

           知り合いが、4年ぶりに帰ってきたという。僕はそのことが信じられない。  なぜなら、知り合いの名前を名乗るその人物の体は、以前とは全く違う筋肉質なイケメンになっていたからだ。  その男が着ていた服は、知り合いが以前よく着ていたものと同じ青いポロシャツだった。  フェリーで弾丸旅行をしたり、家に2人でいるときにでゴキブリが出てきたのを退治してくれたり、僕が結婚した時に証人になってくれたりといった記憶も知っていた。  けれども、それでも僕は悩んでいる。今、目の前にいるこの男を

          突然ショートショート「異世界帰り」

          読み切り「紙と感情」/秋ピリカ2024

           魔法の紙が失くなっていた。あれが無くなれば、魔法少女をしている私は無力になってしまう。  駅のホームで、私は焦っていた。  目の前、線路の向こうで、魔物がおばあさんを食べようとしている。早く止めなくてはいけないけど、そんな余裕はない。  電車を待っている他の人はみんな無関心だ。スマホに目をやるばかり。  魔法の紙はどこに行ったのか。普段なら鞄の中からさっと取り出して、呪文を書いて変身して救えるのに。  最大のピンチだった。 「どいて。今はペーパーレスの時代よ」  後ろ

          読み切り「紙と感情」/秋ピリカ2024

          突然ショートショート「チャレンジャー」

           私の髪の毛は、光を当てると30分ぐらいで伸ばすことができる。  特殊体質なのだ。どんな光でもOK。2時間もあれば結構伸びる。  正直言って、不便だ。できるものなら、ずっと光に当たらず過ごしていたい。  けれども、この世界は光に溢れている。部屋の電球や蛍光灯、街灯、太陽の光、月の光…という具合に。  特に電球や蛍光灯が最も多い。どこに行っても天井ではそのどちらかが光を放っているのだ。  それがなければ暗いままで物が見えづらく、何かと支障が出るのがわかる。  けれども、こ

          突然ショートショート「チャレンジャー」

          突然ショートショート「メカの足」

           小川をジェットスキーのように駆ける。まるで私でない存在になったかのようだ。  始まりは実に唐突なことだった。  朝目覚めて、パジャマのズボンを脱ぐと、私の両足に見たことのないメカがはめられているように見えた。  はめた覚えはないし、誰かにはめられた覚えもない。さらに取ろうとしてみても、ガッチリとくっついていて取れなかった。  持てる力を最大限に込めてメカを外そうとすると、まるで元の皮膚が剥がれるような強い痛みを覚えた。  そこで気づいてしまった。私はメカをはめられたの

          突然ショートショート「メカの足」

          突然ショートショート「看板に偽りなし」

           夕日が落ち、徐々に暗く染まっていくビル街の中を歩く。  仕事を終えれば、趣味に色々と時間を使うのが僕の生き方だ。  趣味のために仕事をしているといっても過言ではない。  今日も会社を出て、雑多なのか整然としているのかわからない街並みを歩く。  広くとられた歩道を、他にいる多数の帰宅者と共に駅へ向かって歩いていくと、視界の向こうに変わった人物を見つけた。  一見すると、よく見るネットカフェの宣伝店員のような姿だった。派手な色のベストを着て、大きな立て看板を持つような感じ

          突然ショートショート「看板に偽りなし」

          突然ショートショート「想像の木」

           物語が生まれるとき、人は想像力を働かせる。そしてその想像力に共鳴して、人里離れた山の中にあるこの木は輝く光を放つ。  この木の名前は「想像の木」だ。はるか昔、人類が存在し始めた頃から存在しているとされる。  想像の木は、昼夜問わず輝きを放つ。誰かが想像力を働かせる限り。  今日もまた、想像の木から輝きが放たれる。誰かが物語を生み出しているのだ。  そして、その様子を見て笑みを浮かべる者の姿があった。この山の中に人がいること自体、大変珍しい。  彼は輝く想像の木を眺めな

          突然ショートショート「想像の木」

          突然ショートショート「川の上の決戦」

           大きな川の上で、水上バス社長の岡松と乗組員の内田が決闘に臨んでいた。    戦いは、川の上に留められた船の上で行われることとなった。  内田が望んだのは、岡松の娘との婚約だった。  冗談半分で臨んだ合コンの場にいた女に一目惚れした。それがたまたま、岡松の娘だったのだ。  誰でも良いわけがない。他の女とは違う。彼女とはまさに「運命の赤い糸」で結ばれた関係にあるのだ。  一方、岡松も自らの大切な娘を、おいそれと誰かの元にやるわけにはいかない。  婚約の自由とはいえ、育ての親

          突然ショートショート「川の上の決戦」

          【お知らせ】 9月に入りましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 今月も週一投稿を続ける予定ですが、他サイトへの進出も検討してみたりするジブンです。 書きかけを仕上げたりもあるし大変です...

          【お知らせ】 9月に入りましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 今月も週一投稿を続ける予定ですが、他サイトへの進出も検討してみたりするジブンです。 書きかけを仕上げたりもあるし大変です...

          突然ショートショート「海の化身の思い出」

           昔々、『海の化身』と出会って、願いを一つ叶えてもらったことがあった。  子供の頃の話だったのに、今になって鮮明に話を思い出すようになってしまった。  願いの中身は「楽になりたい」だった。  今から10年ぐらい前の話である。私は中学受験に苦労していて、毎日勉強漬けの日々を過ごしていた。  私が「海の化身」と出会うのは、クマゼミの鳴き声が響く、暑い夏の日だった。  今になって、昨日のことのように思い出せるようになった。  塾の夏期講習へ向かっていた私は、海沿いの道を自転車

          突然ショートショート「海の化身の思い出」

          突然ショートショート「新たな我が町」

           私は今、長距離バスに乗って、新たな我が町へと向かっている。  今から1年と4ヶ月前のこと。私は今まで住んでいた町を離れ、新たな町へ移り住んだ。  あの町には、懐かしい思い出がたくさん詰まっている。  一日一日を過ごす上では砂金のように小さな輝きに過ぎないように思われていたものが、振り返ってみるとまるで金箔のように輝いて見える。  だからこそ、最初に引っ越しを求められた時はショックを受けた。  住んでいたアパートが取り壊されるというのだ。  新しい住み処を探そうにも、安

          突然ショートショート「新たな我が町」