ミシェル・クエヴァス 著『イマジナリーフレンドと』ありそうでなかったイマジナリーフレンドの一人称小説。想像した子どもと他のイマジナリーフレンドにしか認識できない透明な存在。 フォスターズ・ホームのキャッチフレーズ「この友情は、想像じゃない。」を思い出す。表紙カバーを取ると...
安東みきえ 著『ワルイコいねが』 赤の他人の葬式に参列する転校生の秘密。その人の中の理屈や思いは言葉にされない限り一生見えない。想像して察することも、言語化して明確にすることも、どちらも大切。対照的な二人。読み終わってから眺めると、装丁(花布、スピン、表紙)に想像力を刺激される。
長谷川まりる 著 『杉森くんを殺すには』 たまにある、一度読んだら読む前に戻れなくなる本かもしれない。その変化は、劇的なものではないかもしれない。でも、頭の中に長く残り続けて、きっかけがあると思い出すようになるもの。