はじめまして、ことろと申します。 noteの存在は前から知っていたものの、今回がはじめての投稿となります。 まだ右も左もわからない状態ですが、これからマイペースに楽しんでいけたらいいなと思います。 さて、自己紹介ということで、私のこととnoteをはじめた理由を少し話したいと思います。 私は30代のA型、2月生まれ 福岡に生まれ育っています。 高校生の時にパニック障害になり、以降ずっと精神科に通っています。 普段は動画を見たり、絵を描いたりしながら、静かに暮らしています。 絵
こんばんは、ことろです。 今回は『部長会議はじまります』という本を紹介したいと思います。 『部長会議はじまります』は、著・吉野万理子、装画・イシヤマアズサのヤングアダルト小説です。 前半と後半でわかれており、前半は六章で文化部の話、後半も六章で運動部の話となっています。タイトルの通り部長会議が行われるのですが、この詠章(えいしょう)学園中学校には文化部部長会と運動部部長会というものがあり、それぞれの部活の部長が集まって会議をすることがあります。今回はある問題を解決するために
こんばんは、ことろです。 今回は、『風味さんじゅうまる(三重丸は記号)』という本を紹介したいと思います。 『風味さんじゅうまる』は、著・まはら三桃(みと)、装画・唐仁原多里(とうじんばら たり)の児童文学小説です。 福岡県飯塚市の大正十年からつづく和菓子屋さんを舞台に、その店の娘、中学二年生の女の子が部活にお店の手伝いにと奮闘するお話です。 主人公は、伊藤風味(いとう ふうみ)。中学二年生。 美術部に入っていて文化祭の大きな看板を制作するのにわくわくしていたが、部員たちと
こんばんは、ことろです。 今回は『百年後、ぼくらはここにいないけど』という本を紹介したいと思います。 『百年後、ぼくらはここにいないけど』は、著・長江優子、写真・本城直季のヤングアダルト小説です。 全部で6章あり、中学校の地理歴史部が「百年前の渋谷駅」のジオラマを作るお話です。 主人公は、石田健吾(いしだ けんご)。中学三年生。チレキの新・部長。 渋谷駅のジオラマを作ることになって最初は嫌々ながら話を聞いていたけれど、太陽がいなくなって代わりに部長を任されるようになってか
こんばんは、ことろです。 今回は『ぼくたちの骨』という本を紹介したいと思います。 『ぼくたちの骨』は、著・樫崎茜(かしざき あかね)、装画・日端奈奈子(ひばた ななこ)のヤングアダルト小説です。 全部で二十章ありますが、一つの章がそんなに長くないので、ちょうどよいボリューム感かなと思います。 登場人物は、主人公が安中千里(あんなか せんり)。中学三年生。陸上部。 このところ足の状態が悪化し(足底筋膜炎)、陸上部の活動や自主練を休んでいる。それと同時期に春人から新聞部に入ら
こんばんは、ことろです。 今回は『博物館の少女 怪異研究事始め』という小説を紹介したいと思います。 『博物館の少女 怪異研究事始め』は、著・富安陽子、装画・禅之助の小説です。怪異現象が起きるので少しファンタジーな雰囲気もありますが、舞台は明治のはじめ頃、上野にできた博物館(おそらく東京国立博物館)の古蔵で起きる事件を解決していく物語です。 また登場人物も調べてみるとちらほら実在した人も混じっているようで、創作と現実の混在が面白く、明治の当時の町並みも含めてこんな感じだったの
こんばんは、ことろです。 今回は『晩夏のプレイボール』という本を紹介したいと思います。 『晩夏のプレイボール』は、著・あさのあつこ、装画・木内達朗の野球にまつわる10個の短編を収録した小説となっています。短編なのでそれぞれの物語で主人公が変わりますが、野球や甲子園にまつわる話なのは共通しています。 1.練習球 主人公の鴻山真郷(こうやま まさと)は、県営の野球場にいた。 夏の甲子園、地区予選準決勝。相手チームに二点のリードを許したまま、九回裏の守備に入っている。許された攻
こんばんは、ことろです。 今回は『ある晴れた夏の朝』という本のつづきを紹介したいと思います。 第一回の討論会は、五十五対四十九で原爆否定派が勝ちました。 第二回の討論会は、第一回の聴衆が意外と多かったことから場所を小ホールから中ホールへと変えました。 八月十四日、今回もホールは満席です。 原爆肯定派のリーダー、ノーマンが軽く挨拶をし、トップバッターのケンへとバトンを渡します。 ケンは、メイと同じジャパニーズ・アメリカンですが、メイの両親とはちがってケンの両親はアメリカ生ま
こんばんは、ことろです。 今回は『ある晴れた夏の朝』という本を紹介したいと思います。 『ある晴れた夏の朝』は、著・小手鞠るい、イラスト・タムラフキコのヤングアダルト小説です。 この物語は、日本にやってきた中学校の英語の先生(日系アメリカ人の女性)が、かつて十五歳だったときに行われた戦争と平和についての公開討論会を思い出す回想の物語です。ちなみに、舞台はアメリカです。 主人公は、メイ(メイ・ササキ・ブライアン) とある中学校の英語の先生。なぜ自分が日本の学校の先生になろうと
こんばんは、ことろです。 今回は『八月の光』という本を紹介したいと思います。 『八月の光』は、著・朽木祥(くつき しょう)、カバー像・伊津野雄二(いつの ゆうじ)の戦争についての短編集です。 物語は三つあり、それぞれ主人公が違いますが、みなヒロシマでの原爆を体験し生き延びた少年少女です。 著者紹介によると、著者も広島出身で被爆二世なのだそうです。 1.雛の顔 主人公は昭子(あきこ)。女学校に通っている。 その日は、母・真知子が今日は勤労奉仕に行かないというので、朝から橘川
こんばんは、ことろです。 今回は『14歳の水平線』という小説を紹介したいと思います。 『14歳の水平線』は、著・椰月美智子(やづき みちこ)、装画・小幡彩貴(おばた さき)のヤングアダルト小説です。 夏休みに久しぶりに天徳島に遊びに来たことで、中学二年生になる息子・加奈太(かなた)が成長していく物語と三十年前、当時十四歳だった父・征人(ゆきと)の回想物語が並行して進んでいきます。 小説内に登場する天徳島(てんとくじま)は架空の島ですが、沖縄の久高島に似ているようで、どちらも
こんばんは、ことろです。 今回は『しずかな魔女』という本を紹介したいと思います。 『しずかな魔女』は、著・市川朔久子(いちかわ さくこ)、装画・平澤朋子(ひらさわ ともこ)の児童文学小説です。 著者の市川朔久子さんは、前に紹介した『紙コップのオリオン』の著者でもあります。 この物語は、小説の中に小説が出てくる作中作がメインになっており、主人公が通う図書館であるきっかけで手に入れた作品を読むことになるのですが、その物語がこの小説の大半を占めています。 『はじまり/第一章 かし
こんばんは、ことろです。 今回は『ペナンブラ氏の24時間書店』という本を紹介したいと思います。 『ペナンブラ氏の24時間書店』は、著・ロビン・スローン、訳・島村浩子、装画・スカイエマの小説です。 初版は2014年なのですが、それまでに現実にある名称(例えばグーグルとかキンドルとか)がたくさん出てきます。 書店/図書館/塔/エピローグと大まかな章立てはありますが、その中にもたくさんの節があり、長い物語を構成しています。 主人公は、クレイ・ジャノン。 〈ニューベーグル〉という
こんばんは、ことろです。 今回は『まだ恋ははじまらない…』という小説の紹介をしたいと思います。 『まだ恋ははじまらない…』は、著・蘇部健一(そぶ けんいち)、装画・toi8の恋愛小説です。 第一章/第二章/第三章/恋は遅かった…/第四章/エピローグという構成になっており、すれ違ってばかりでなかなか会えない二人が描かれています。 伊藤まなみ 女優を目指して九州(宮崎)から上京。 一度だけオーディションの最終審査に残ったものの、落選。 アルバイトをしながら劇団で活動している。
こんばんは、ことろです。 今回は『たまねぎとはちみつ』という本を紹介したいと思います。 『たまねぎとはちみつ』は、著・瀧羽麻子(たきわ あさこ)、装画・今日マチ子の児童文学小説です。 「春/夏/秋/冬、そして春」の四章で成り立っており、小学五年生が主人公の出会いと成長の物語です。 主人公は、長谷川千春(はせがわ ちはる)。小学五年生。 至って普通の女の子だが、ハキハキしている友達の紗希とはちがい、少しおっとりしている。 ある日、近所の白猫ミルクの後を追って、とある修理屋の
こんにちは、ことろです。 今回は『雨の降る日は学校に行かない』という小説を紹介したいと思います。 『雨の降る日は学校に行かない』は、著・相沢沙呼(あいざわ さこ)、装画・ゆうこのヤングアダルト小説になっています。 短編集になっており、おそらく同じ中学に通う女子生徒がそれぞれ主人公になる、六つの話が収録されています。 1.『ねぇ、卵の殻が付いている』 この物語は、ナツとサエが保健室登校をしているお話です。 いつもナツがお母さんに持たされて、殻付きのゆで卵をふたつ、アルミ箔に