ズービン・メータ指揮ミュンヘン・フィルの最新録音(2024年)のブラームス交響曲全集は、自然体の大人の音楽。特に2番と3番はゆったりとした雄大なスケールがいい。来日公演でも改めて実感したが、やっぱりミュンヘン・フィルはチェリビダッケの頃も今も変わらず、世界最高のオケのひとつだ。
トゥガン・ソヒエフ指揮ミュンヘン・フィル(11/7サントリー)。小林愛実はパガニーニ狂詩曲の後のショパン前奏曲変イ長調の寂しさが印象的。シェエラザードはソヒエフがスケール豊かなオケの本領を巧みに引き出す。チェリビダッケ時代からの首席フルートのコフラー健在。コンマス青木尚佳も見事。