コンサート:シャニ(指揮とピアノ)、ミュンヘン・フィル、Lahav Shani, Münchner Philharmoniker, 04.09.24, Isarphilharmonie, München
24/25シーズンが始まりました。
私にとって23/24シーズン最後のコンサートは7月13日、ブロムシュテット指揮バンベルク響でした。この時聴いたのはブルックナー《交響曲第9番》でした。→
24/25シーズン開幕コンサートは9月4日、シャニ指揮ミュンヘン・フィルで、こちらもブルックナー《交響曲第9番》です。
ブルックナーは1824年9月4日に生まれました。今年、生誕200年です。
つまり、その記念の年にあたる23/24シーズンは、私にとっては9番で終わり、24/25シーズンは9番で明けました。
そして、24/25シーズン開幕は、ブルックナー200歳の誕生日、9月4日でした。
プログラム。
前半はJ.S.バッハの《ピアノ協奏曲第1番》、シャニが指揮してピアノも弾きました。
シャニはピアニストとしても有名です。
彼のピアノの先生はあの有名なヴァルディです。
ブルックナー《交響曲第9番》は演奏時間1時間と短いため、前半に何をもってくるか、難しい。
3楽章構成の、交響曲としては未完成ということ、そして最後の第3楽章がホ長調ということもあり、シューベルトの《交響曲第7番〈未完成〉》(最後の第2楽章が同じくホ長調)と組み合わせることもあります。
たとえばギュンター・ヴァントさん指揮の最後の日本公演がそうでした。→
ミュンヘン・フィルは今回、バッハを前半に据えました。
バッハの《ピアノ協奏曲第1番》とブルックナー《交響曲第9番》は共にニ短調。
そしてプロテスタントとカトリックの対比。
なかなかのアイディアです。
シャニは両方とも暗譜でした。
シャニの記憶力についてはさまざまなエピソードがあり、「モーツァルト並み」とも言われています。驚くばかりです。
演奏については書きたいことがいろいろあるのですが、『音楽の友』誌で書く予定です(実はムズムズしています)。
とにかく、おそろしいほどの才能だと思います。
シャニ、まだ35歳です。
FOTO:(c)Kishi
以下はミュンヘン・フィル提供のリハーサル時の写真です。credit: Co Merz
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