カウリスマキの呼吸はタンゴの音感なんだなあ…それは日常からの脱出、今いる現実から抜け出して違う現実を生きる時間、しかしそれは生きていた現実が変わることを意味しない。楽しさの裏腹には悲しさがあり、逆もまた然り。誰かと過ごした時間が特別であるほど一人の時間はより増して孤独であるのだ…