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パラダイスの夕暮れ〜明け方起きて朝焼け
十代前半から夜ふかしをするようになり、自律神経失調症で人並みには学校へ行かれなくなり、主に朝早く起きなくて済む仕事をという理由で週刊漫画誌の編集部ヘもぐり込んだのが自分の半生で、ついこないだまで超夜型だったのに今ではすっかり逆転満塁サヨナラ本塁打だ
昨夜も零時ごろ寝て今朝は三時台に起きた
不眠症ではなく単に加齢のせいだと思う
仕事をしながら邦画を見ようと思ったがこれになった
起業する職場の先輩に声をかけられて従う決意をしたのに急死されてしまう男と、雇い主の恣意的な理由で馘首される女の浮き雲な物語
この監督の作品は全て暗い、希望に胸弾む朝イチで見る映画ではない、仕事どころではなくなる、今日一日の士気に響くのだが、他人の不幸は蜜の味であってなんでこんなにおもろいのかよと思わず嘆いた
かほどに諧謔味とかユーモアとかペーソスに溢れかえったものがこの世にあるだろうかいやないといった世界であり、ハイパーリアルな人間模様を突きつけられていったいどうしようと惑ううちに外が少しざわつき始める
成瀬巳喜男からの影響は監督本人も語っているようだし、不思議な既視感はたとえようもないが、今朝改めて感じたのは木下恵介とも似てるなということだ
物心ついた頃、「木下恵介シリーズ」というドラマ枠があり、やはり暗かった、明るくはなかった、30ワットの白熱電球の日本だった
単純な比較は何ら意味がないものの、時代と海を越えたシンクロニシティに感じ入った
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