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今週のkinologue 【2/26-3/3】

月末のバタバタがあったものの、1年前のことを思うと全く平和だった今週。昨年の3/3🎎は『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン」の公開日だった。今年は同日に代々木上原にて、旅とテキスタイルさん主催で上映会があった。1年ってホント早いな。年末にシネコヤさんでのノルディック・シネマ・ワンダーランドでお世話になったMaijaさんのシナモンロールがここでも登場。だってマイヤの映画ですもの、ぴったり。上映中に1階の珈琲木の下さんのコーヒー、ハラルと一緒に頂く。幸せ♪

代々木上原hako gallery2階にて開催。2年前『YARN〜』上映会でもお世話になった。

1本目の配給作品『365日のシンプルライフ』の配給権を取得してから、ちょうど10年となり、契約を更新した。海のものとも山のものとも?な作品だったので最初のMGは破格に安かったが、おかげさまでスマッシュヒットとなったために早々にリクープして、権利元にかなり戻すことができた。監督・主演のペトリに「更新するつもり〜」と去年ヘルシンキで会った時に伝えると喜んでくれた。配信も上映会もまだまだ動いているし、kinologueにとっては原点のような大切な作品。引き続き愛されますように。

昨年9月、本編終わり近くに出てくる交差点に、珍しくムーミンのトラムが横切って激写。

カウリスマキ旧作特集上映にて、久しぶりの『パラダイスの夕暮れ』。リマスター版で映像がきれいになって、だいぶ印象が変わった気がした。1986年製作と聞くと、話題のドラマ「不適切にもほどがある!」と同じ年。時間ではなく場所をフィンランドに飛ぶとこんな感じか。ここは「ふてほど」と同じように、ウクライナ戦時下の現代を舞台にしている『枯れ葉』と比較してみるのが面白いかも。カウリスマキのラブストーリーとして似ているところも多々ある(シンプルな花束を持ってきたり、頬にキスしたり)が、80年代の恋愛はシャイなフィンランド人をもってしてもガッツリいくしストレート。『枯れ葉』のふたりの感情表現控えめのすれ違い具合はやはり時代の変化か。初期カウリスマキを代表するカップル、マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンが若くてかわいい。しかし『枯れ葉』のアルマ・ポウスティとユッシ・ヴァタネンのふたりはシュッとしている。このふたりの「きれいさ」がこれまでのカウリスマキ映画にないもので、若年層にはオシャレな映画として受け入れられているというのは本当かもしれない。KマートもSマートもAlepaもないヘルシンキ、ユーロになる前のマルカ時代のフィンランドは感慨深いが、それでもパッと見てどこだかわかるくらい、街の全体は変わっていない。東京だとそうはいかないだろう。ホテルのフロント役は監督本人だった気がするけど、自分の映画に出るような人だった?しかしあんな似てる人、そういないよね。マッティが生きていれば、どんなフィンランドのおじさんになっていただろうか。いつまでも観ていたい人だった。

マッティは味のあるいい顔。44歳で亡くなってしまったのが本当に惜しまれる。

ようやく連載3回目の映画2本が決まり、来週末までに書かないと!と追い込まれてきた。しかし週末は土日ともに大学でイベントありだから金曜までじゃん。ひー。確定申告はいつ、だれがやるんだろうか?他人事モード。


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