makilin

美術展鑑賞、映画、読書好きの専業主婦です。回想エッセイを書いてみたいと思っています。映画は、商業主義ではないマイナー映画が好みです。マニアックですが、どうぞよろしくお願い致します。 今のフォロワーさん達の記事を読むので手一杯で、新規フォローはしていません。ご理解の程お願いします。

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大佛次郎とポール・ルヌアール

私の記事の中では抜群に多いビュー数(スキ数ではなく)を誇るポール・ルヌアール関連記事3点と言っても初回のみ1000を超えただけですが(笑) その第四弾を書く機会がやっと訪れました。東博以外のもう一つの所蔵先である大佛次郎記念館での展覧会がやっと実現したのです。 横浜在住の友人に教えてもらうまでは、全然気が付かず会期も残り少なくなってからやっと行ってきました。 大佛次郎記念館、もっと宣伝しろよ!です。すいてて良かったけど・・・ 先ずは行く前に腹ごしらえから。みなとみらい線馬

    • 幻の仏像

      暑中お見舞い申し上げます 猛暑が続いて大変な毎日ですが、お身体をお大切にお過ごしください この猛暑の中、東博の「神護寺」展に行ってきました。 饒舌館長のブログ(アーカイブ2024年7月)でこの展覧会の事をを知ったのですが、神護寺にはもっとずっと前から馴染みがあります。 あれは、50年近く前(笑)女子大生だった頃、試験休みの9月に友達と3人で京都旅行に出かけました。神護寺のどこかの建物の縁側で休んでいたところ女性が通りかかったので友達の1人が「仏様を拝ませてください」と頼

      • DIC川村記念美術館

        キッカケ 15年ぶりに川村記念美術館を再訪しました。キッカケはnoterさんのこの記事。 何とあの千葉県佐倉市の車でないと行けない不便な場所にある美術館に東京駅から直通バスが出ているというのです! 15年前の「マーク・ロスコ」展の時は夫の車で行きましたが、最近は夫も近所のスーパーに行くのが関の山、私も高齢者の事故のニュースを見てから、もう何年も運転していないというか、もともと運転は苦手で近場しか行ったことがない。  あのロスコルームをもう一度観たいとは思っていましたが、

        • 私の推し芸術家vol.16(福田平八郎)

          没後50年回顧展に大阪中之島美術館まで遠征してきました。 何せ、大阪の次は大分県立美術館で東京に巡回することはないそうでそれなら行くしかない、ついでに東京で見逃した「モネ、連作の情景」展も観ることにしました。ところが、行く前になって代表作「漣」が作品保護のため展示を一時休止するという事態に!「何があったんだ⁈劇場」受付の人に聞いてみたけど、納得のできる答えは得られずじまいでした。 でも実は去年東京近美でやった「重要文化財の秘密」展で観ていたんですよね。あの時は鈴木長吉の「十二

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        記事

          「the crown 」

          Netflixで、2016年から、ずっとやっていたイギリス、アメリカの合作ドラマ「the crown」6シーズン60話をやっと見終わりました。 イギリスドラマ「ダウントンアビー」も良かったけど、これもいいですね❗️ まず「ダウントンアビー」よりもドキュメンタリーの要素が高いので全部が実際にあったこととは言えないまでもイギリスの歴史ドラマを観ている気にさせられました。バッキンガム宮殿の調度品をみるだけでも観る価値があろうというもの、しかし、いい年をした方々が広い宮殿の中をスタ

          「the crown 」

          北九州市

          北九州市で生まれて14歳までいました。自然はそれ程豊かでなく工業地帯から出る粉塵の中で育ちましたが、それでも私にとっては懐かしい故郷です。 先日、中学の時の同窓会があり久しぶりに関門海峡を渡って故郷へ足を踏み入れました。5年前の同窓会以来です。この学校(福岡教育大学附属小倉中学校21期)は幹事がしっかりしているので割と頻繫に同窓会を開いてくれます。途中で転校した私のような者にも声をかけてくれます。ありがたいことです。 ついでに、昔住んでいた辺りに行ってみる事にしました。

          北九州市

          お菓子缶の世界 vol.2

          バレンタインデーも過ぎて新たな缶がコレクションに加わりました。 まずはイギリスのNEW ENGLISH TEA社製のヴィンテージヴィクトリアン 缶ブラックティーから。素敵なデザインに魅せられて買ってしまいました。  値段は¥1620。入手先は鎌倉の若宮大路沿いにある英国アンティーク博物館 お次は同じくNEW ENGLISH TEA社製のロンドンバス缶で入手先と値段は同じ 使い終わったら貯金箱になるように穴が開いています。 上記2点は、中田ぷうさんの「お菓子缶の世界 vol

          お菓子缶の世界 vol.2

          「ノスタルジア」観てきました

          昨日からBunkamuraル・シネマの仮移転先の渋谷宮下で始まりました。 下の階の電器店の喧騒とは裏腹に落ち着いた内装で東急本店の隣にあった 文化村の雰囲気がそのままで安心しました。 館内も広々としていて名画座とは一線を画した感じで何よりも座席の前後の間隔が広くとってあって、通りやすいのはよかったです。 と前置きはこのくらいにして、映画の方は想像以上に分かりにくかったです。難解な芸術映画という感じでした。 タルコフスキーの映画を観るのは初めてで、何の知識もないままだったの

          「ノスタルジア」観てきました

          スージー・クーパーのある暮らし

          前回の記事が私の記事の中では思いの外受けたので、今回は図に乗って私のささやかなコレクションをご紹介させていただきます。その前にお菓子缶が2缶増えました。 2002年にイギリスを旅行しました。ロンドン市内だけでなくコッツウォルズや湖水地方にも足を伸ばした思い出深い旅でした。この旅行ではスージーの食器を集めることが目的の一つでした。でもその何年か前に日本でブームになっていて、既に日本人に買い漁られていて、私には遅れてきたマイブームだったのでロンドンでスージーにお目にかかる事はあ

          スージー・クーパーのある暮らし

          お菓子缶の世界

          気に入ったお菓子缶は、捨てずに取ってあります。コレクションという程ではないけど嵩張るので物入れにしたりして再利用しながらですが。 12月12日(火)夜にTBSで放送された「マツコの知らないお菓子缶の世界」を見て見事に壺にハマってしまいました。中田プウさんという、缶コレクターの方が面白いキャラでその世界では有名な方らしくて千缶も集めていらっしゃるそうです。そのコレクター魂に感服、缶のコレクターの間では神と呼ばれているそうです。 ご著書も買ってしまいました。見ているだけで楽し

          お菓子缶の世界

          アキ・カウリスマキ「枯葉」を観て

          お待ちかねの映画「枯葉」をやっと観る事ができました。 どれ程お待ちかねだったかというと↑に書いた通りです。 ユーロスペースは平日にも拘らず、料金が安いサービスデイのせいもあってか私の席の両隣も埋まりコロナ前の盛況を取り戻したかのようでした。 これから先はネタバレありますので、まだご覧になっていない方はスルーしてください。   まず、主人公の女性がかけるラジオからは日本語の演歌のようなものが流れてきます。監督の日本へのオマージュなのかどうかは分かりませんが、少なくとも私が知

          アキ・カウリスマキ「枯葉」を観て

          今年行った展覧会ベスト3(2023年)

          訃報 2023年もあと一ヶ月で終わりです。 今年忘れてはならない事は江戸絵画のコレクターとして知られ、2019年にはご自分のコレクションから多数の作品を日本に返還してくださった、ジョー・プライスさんがお亡くなりになった事です。奥様のエツコさんも後を追うように亡くなってしまわれました。忘れ去られていた伊藤若冲や鈴木其一が再評価されるきっかけをつくられた方でもあります。       合掌 ベスト3 「パリ・オペラ座ー響きあう芸術の殿堂」展 2022年11月~2023年2月

          今年行った展覧会ベスト3(2023年)

          重森庭園踏破の旅(三日目)

          この記事を書く前にご紹介しておきたい方がいます。三玲の大ファンだというひばりんさん。私が三玲の事を書き始めた頃、すぐにコメントをくださり、東福寺の塔頭、龍吟庵と霊曇院に素晴らしい三玲のお庭があって、龍吟庵が今年3年ぶりに特別公開される事を知らせてくださいました。今回の旅のきっかけになったのは、言うまでもありません。ひばりんさん、ありがとう!! 三日目:泉涌寺と東福寺塔頭 泉涌寺:今でも皇室の菩提寺で御寺と呼ばれるのは、日本中でもここしかないそうです。お茶会がよく行われるの

          重森庭園踏破の旅(三日目)

          重森庭園踏破の旅(二日目)

          2日目:大徳寺塔頭巡り 朝から冷たい雨、8時半頃ホテルを出たがバス一本で行けてしまうので9時には着いてしまった。拝観時間は10時から・・・遅い! 観光客に明日はないので待つしかない。幸い友人が今日は一日付き合ってくれるので、お喋りしてればあっという間に時間が経つ。ありがたやー まずは総見院から 総見院:織田信長の菩提寺で信長の一周忌追善のために豊臣秀吉が建立したもので、信長の木像と一族のお墓があることで知られる。 興臨院:武将の名門畠山氏の菩提寺として建立され畠山家没落後前

          重森庭園踏破の旅(二日目)

          重森庭園踏破の旅(一日目)

          昨今の京都は、インバウンドのおかげで、歴史的テーマパークとして大変人気があります。女性たちの受けもよく、その一人である私のキッカケは去年の9月 大徳寺の塔頭特別公開に行ったことから始まりました。聚光院だけを見て帰ってきてしまって瑞峯院の重森三玲庭園を見逃してしまったのです。こうなったらまだ見ていない重森庭園を重点的に見てやろうと企画したのが今回の旅というわけです。 一日目:松尾大社 今回は中学時代の友人が付き合ってくれる事になって一人旅ではありません。でも大人の旅という

          重森庭園踏破の旅(一日目)

          アキ・カウリスマキ いっき観

          今年は、新作映画をほとんど見なかった代わりにnoterさんたちのおかげで見逃していた1980、90年代のインディペンデント映画を沢山観る事ができました。 暑かったので、殆どをサブスクで視聴しました。便利な世の中になって、ありがたいです。 そして今回はアキ・カウリスマキ、ご紹介くださったムーンサイクルさんありがとう!でもこの監督は最近読んだ「インディペンデントの栄光 ユーロスペースから世界へ」にも載っていたし、「ル・アーブルの靴みがき」という映画は昔見たことがあるけど地味な映

          アキ・カウリスマキ いっき観