ゆく血の流れは絶えずしてしかももとの血にあらず。淀みに現わるプラークは冠静脈を堰き止め良い兆なし。カテーテルが右手首から血管を這い心臓に至りステントを膨ませ隧道が拡がると血流が戻りぬ。あたかも自在ブラシが水道管の汚れ清掃するが如し。手術中は生きた心地なく命は水の泡にぞ似たりける。
これは私が創った作品です。 「うたかた」 ミクストメディア、10.5x14.8cm、2024
【うたかた】 少しおませさんだった幼稚園の頃 花嫁さんごっこが流行っていた 順番に男の子と手を繋いで園内を走る それだけのことなのに もうすぐ自分の番 私はドキドキしていた 「お部屋に入りますよ!」 先生の声に向かって一斉に走る ぱちんと何かが弾けた 今日のおやつはなんだろう
今日は義母のお葬式だった 長く病院や施設にお世話になっていた 申し訳ないほどに義母との思い出はなく、別れの寂しさも… 施設のスタッフの皆さんの方が名残惜しんでくださってた 一週間前に明日かと言われていた 私は特別何もしていないのに疲れている 脳ではなく魂が反応しているのか
。。。 無数の 髑髏(しゃれこうべ)は そのふたつの空洞から 煌々(こうこう)と 光を放っていた ぐるぐると回転しながら #盲の旅 #盲 #見えぬ #盲目 #骸骨 #髑髏 #ドクロ #星 #宇宙 #うたかた #ポエム
【たおやか(嫋やか)・うたかた(泡沫)】 たおやか… 姿・動作などが美しくしなやかなさま。 しなやかでやさしいさま。 うたかた… 水面に浮かぶ泡。 私は緩やかなものに、憧れる。 綺麗な日本語の響きに、魅かれる。 『たおやか』も『うたかた』も好き。 ひらがなは切なくて、優しい。
睡蓮の花が胸に咲いた と 老婆は少女になって詠うの