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障害者は労基へ駆け込め!貴社へ復讐する悪魔的手順


悪魔の障害者


この悪魔的記事を世に出したら、私は10年担当している障害者採用から外される。
しかし、私は障害者採用担当である以前に障害当事者である。
同志のために、この記事を書く。
心して読んでくれ。

不当な扱いを受ける障害者


 「障害者雇用枠」というだけで不当な扱いをされる障害者は多い。

飼い殺し。 
腫れ物のように扱われる。
単純作業しか任せてもらえない。
給与が一般社員より低い。
 
どんな大手企業であれホワイト企業であれ、様々なことが起こり得る。
法定雇用率の上昇に伴い、企業が無理な障害者採用を推し進めているしわ寄せとして、障害者雇用社員が不当・理不尽な扱いを受ける現象は日本各地で起きている。
 
その中でも今回は、あなたが憎む貴社に復讐をする手順を紹介する。

企業の痛手


障害者を雇用する企業にとって一番の痛手は何か?
それは、

「労基にかけこまれること」

である。
不当な扱い、理不尽な思いに復讐をしたいなら、それを実行してやればよいのである。

労基爆弾を投下すべき時


それは、

「合理的配慮が守られない場合」

である。
 
「合理的配慮義務」という言葉は聞いたことがあるだろう。
障害者差別解消法の改正に伴い、令和6年4月1日より「義務化」された合理的配慮の提供のことである。
企業の場合、障害者を雇用するにあたって個人の障害特性や場面・状況によって柔軟に合理的配慮を提供しなければならない。
 
車椅子であればバリアフリーなどの物理的環境への配慮、視覚・聴覚であれば意思疎通の配慮、発達障害であればルール・慣行の柔軟な変更などが挙げられる。
 
障害者は個々人によって障害特性や障害の重さなどが様々であるが、企業はその人によって必要な合理的配慮を提供しなければならない。
 

労基爆弾投下3秒前


前置きが長くなったが、あなたが必要とし、必要であると自社に「申告している」配慮が守られなかった時、労基に駆け込むべきなのである。
 
先に記載をした「申告している」というところがポイントである。
まず入社前、面接の段階で必要な配慮について伝えている必要がある。
そして、都度その必要性を上長、チーム、人事部等手あたり次第に伝え続ける。
それが守られなければ、産業医面談を受ける。
産業医の意見書が出てもなお改善しない場合、はじめて「合理的配慮義務の鉄槌」を憎たらしい貴社にくだせるのである。
 

【詳細】最も有効な労基爆弾投下の手順


私のおすすめは3ヶ月以上その状況を耐えしのび、鉄槌を食らわせることだ。
その3ヶ月間の中で、証拠を十分に揃える必要がある。
 
・合理的配慮が守られていないと確認できるメール、チャットの保存
・いつ、どこで、どのように合理的配慮が守られなかったかのメモ
・現場が抑えられる場合は録音
・合理的配慮が無視され始めた時期からの体調の変化の記録
・産業医面談をし、相談の日時・内容・体調の変化の記録をつけてもらう
・コンプライアンスに相談をし、記録を取っておく

 
録音については、「相談」と言って上司との1on1を設け、その場で
・現在の業務状況
・配慮が欲しいという申し出をした時点から状況が変わっていないこと
・体調の変化
を話し、「知っていたのに状況を変える努力をしなかった」という事実を上司の口から引き出すのだ。
 
それらの証拠をコツコツ集め、労基に走り、爆弾を投下する。
 

注意


この方法は、どうしても変わらない環境を改善してほしい場合、異動希望を出したい場合、休職したい場合、もしくは退職する際の手土産として鉄槌をくだしてやりたい場合にのみ使用してほしい。
異動・復職が叶う保証はしない。
 

雇用側のあなたへ


この記事を読まれているということは、わずかばかりでも思い当たる節があるのだろう。
労基からの指導、最悪の場合には訴訟という状況を避けたいのであれば、ぜひ下記の記事を読んで欲しい。


貴社が焼け野原になるのはいつだろうか。

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