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【公演回顧】2024年(令和6年)七月大歌舞伎 夜の部 「裏表太閤記」
「スーパー歌舞伎」のパイロット的作品を43年ぶりに再構成上演
2024年(令和6年)7月22日(月)
千成瓢薫風聚光 裏表太閤記
~主な配役~
豊臣秀吉/鈴木喜多頭重成/孫悟空: 松本幸四郎
明智光秀/前田利家: 尾上松也
織田信忠/加藤清正: 坂東巳之助
光秀妹お通/毛利輝元: 尾上右近
鈴木孫市/宇喜多秀家: 市川染五郎
松永弾正/徳川家康: 市川中車
北政所: 中村雀右衛門
大綿津見神:
【公演回顧】2024年(令和6年)團菊祭五月大歌舞伎 / 六月大歌舞伎 / 歌舞伎鑑賞教室
2024年(令和6年)5月20日(月)團菊祭五月大歌舞伎 昼の部
1. 鴛鴦襖恋睦 おしどり
食わず嫌いできた松也が思いのほかよく
2. 四世市川左團次一年祭追善狂言 歌舞伎十八番の内 毛抜
2階ロビーの四世の写真が心に残った
3. 極付幡随長兵衛 「公平問答諍」
当代の團十郎 菊之助は ともに黙っていると魅力的 言葉を発すると團十郎はモゴモゴした大根 菊之助はフニャついたダメ男 芝
【公演回顧】2024年4月・5月鑑賞分
2024年(令和6年)4月13日(土)東京文化会館 大ホール 東京・春・音楽祭 合唱の芸術シリーズVol.11
ローター・ケーニッヒス指揮
東京都交響楽団
東京オペラシンガーズ
ハンナ=エリーザベト・ミュラー(ソプラノ)
オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾ・ソプラノ)
ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)
アイン・アンガー(バス)
ワーグナー:ジークフリート牧歌
〜休憩20分〜
【公演回顧】2024年(令和6年)2月 / 3月 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」
要約
作品の背景やあらすじは上記リンクの演目案内を御覧頂くとして、今回の公演は紆余曲折の末に行われた。
本来は2020年、四代目市川猿之助制作のシリーズ「スーパー歌舞伎Ⅱ」としてIHIステージアラウンド東京(現存せず)で新演出の「ヤマトタケル」を上演するはずが、感染症禍で中止。
次に会場を慣れ親しんだ新橋演舞場とし、2024年2~3月の予定で新作「スーパー歌舞伎Ⅱ 鬼滅の刃」が企画されるも、総
【公演回顧】2024年(令和6年)猿若祭二月大歌舞伎 / 三月大歌舞伎
2024年(令和6年)2月15日(木) 十八世中村勘三郎十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎 夜の部より(幕見)
歌舞伎座で初めて幕見席を利用。想像より遥かに見やすく、高いところなればこそうかがい知れる要素もあり、楽しめた。
猿若江戸の初櫓
400年前の1624年2月15日が、初世勘三郎が江戸で初めて幕府の許しのもと小屋の櫓を上げた「江戸歌舞伎発祥の日」とのこと。節目の日に初世勘三郎の故実から
【公演レビュー】2024年2月11日 / インバル指揮、 東京都交響楽団
《プログラム》
東京都交響楽団 プロムナードコンサートNo.406
サントリーホール
指揮:エリアフ・インバル
ブラームス:大学祝典序曲
ベートーヴェン:交響曲第8番
~休憩~
ドヴォルザーク:交響曲第8番
【要約】
ほぼ満席の大盛況。
カーテンコールの画像から演奏内容もお察し頂けるだろう。
ブラームス、ベートーヴェンの2曲はガッシリした輪郭のサウンドが機敏に動き、筋肉質の音楽を展開。
ド
【公演レビュー】2024年2月4日 / 井上道義指揮、 NHK交響楽団
要約
2024年12月で指揮活動から退く予定の井上道義が、近年NHK交響楽団と行ってきたショスタコーヴィチをメインとする公演の集大成。
ヨハン・シュトラウス2世が元々ロシアのひとの依頼に応じて書いたポルカ、ショスタコーヴィチのコインの裏側を垣間見られる行進曲やワルツ、そしてナチスのユダヤ人虐殺を出発点としながら、ソヴィエトの様々な側面も投影した詩を用いたショスタコーヴィチの問題作がという考え抜
【公演レビュー】2024年(令和6年)1月27日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部 千穐楽
[要約]
1月7日の同演目の公演についてはこちら。
一.鶴亀
約170年前に作られた謡曲をほぼそのまま長唄にした歌舞伎舞踊。
女帝の拝賀に浴して民の歓呼の声が上がるなか、廷臣と従者が舞を演じ、五穀豊穣と天下泰平を祈念する祝儀もの。
療養中の不自由な体でつとめる福助の女帝の動きが一段と大きくなり、表情の変化もあった。2月も歌舞伎座出演が予定され、体調は回復傾向と推測できる。ファンの多い役者ゆ
【公演レビュー】2024年(令和6年)1月7日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部
[要約]
一.鶴亀
初春にふさわしい天下泰平と五穀豊穣を願う祝儀舞踊。
病気療養中の福助の両サイドでいまの歌舞伎界の中心を担う幸四郎、松緑とそれぞれの息子が麗々しく舞う。
松緑の下半身からのメリハリで動く技術はさすが。演技だと体型の都合でしっくりこないケースもしばしばだが、舞踊に関しては現役なら一頭抜けている。
制約のあるなか、艶やかさを漂わせる福助に回復ぶりがうかがえた。
二.寿曽我対面
【公演回顧】2023年10月中旬以降鑑賞分
昨年終盤は、私生活のゴタゴタで行った催しのレビューを殆どできなかった。なので年初の機会にいくつかピックアップして振り返る。
要約
別ブログにInstagram投稿を並べたもの。
2023年(令和5年)10月13日(金)ティアラこうとう小ホール
Tiara Monthly Concert Vol.244「伝承の調べが紡ぐ世界」
近年、大正時代における西洋文化受容の検証が盛んになっている。
【公演レビュー】2024年1月3日/第66回NHKニューイヤーオペラコンサート
あけましておめでとうございます
新年早々痛ましい災害や事故が相次いだので暫く投稿を控えました
困難な状況に置かれている方々にお見舞い申し上げます
そして皆様の心に松明が燈ることを祈念します
↓テレビ視聴した昨年のコンサートについてはこちら↓
沼尻竜典指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場合唱団
二期会合唱団
びわ湖ホール声楽アンサンブル
藤原歌劇団合唱部
~曲目~
ヘンデル(吉松隆
【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎②
歌舞伎座新開場十周年
二世中村吉右衛門三回忌追善
秀山祭九月大歌舞伎
全体の要約と昼の部についてはこちら
夜の部:2023年(令和5年)9月24日(日)
一.菅原伝授手習鑑 より 車引
二.連獅子
三.一本刀土俵入
歌舞伎の三大名作の一つに数えられる「菅原伝授手習鑑」(1746)全体のあらすじは下記リンク参照。「車引」は4番目のチャプターの場面。
見栄の切り方や隈取りの差異で登場人物の心
【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎①
歌舞伎座新開場十周年
二世中村吉右衛門三回忌追善
秀山祭九月大歌舞伎
[要約]
秀山祭は二代目中村吉右衛門(1944~2021)が初代吉右衛門(1886~1954)の俳名を冠して2006年から始めたもの。
2019年までの毎年秋に催され、家の十八番はもとより、ときには能などを基に自身が構成した新作もかけた。
古典の名作上演では通常割愛する箇所の復活といった掘り下げを行い、歌舞伎の伝統を次世代に
【公演随想】2023年9月15日/池辺晋一郎80歳バースデー・コンサート
[要約]
交響曲、オペラから映画音楽、大河ドラマのテーマ音楽に至る幅広い、旺盛な作曲活動を続けてきた池辺晋一郎(1933年9月15日生まれ)氏の80歳の誕生日当日に行われた記念コンサート。
プログラムは三部構成で無伴奏合唱、オペラ、管弦楽が取り上げられた。
いずれも20代の作品と60歳以降の創作(ラストは新作の交響楽作品)を組み合わせ、器楽系や劇伴以外の作曲遍歴を端的に味わえる内容。
聴いていて