歌舞伎座三階廊下の故人の顔写真の中に市川左團次が加わっていた。あの素晴らしいダミ声はもう聞けず怪しく大きな風体はもう見られない。客や役者も少し遠目に見ている批評眼のようなものを感じた。批評的役者という意味では中村梅玉と双璧をなした。個人的感想。