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アイデアノート16 越境による発達段階の進歩

インテグラル理論の各発達段階の関係性。
この発達段階の関係から、二つのことが言える。
①各段階は2つ前の段階を参考にしている。
②①のため、3つ前の段階の習慣はほとんど見られなくなる。

越境によって組織の発達段階は進歩してきた

インディゴ組織では、自ら組織の発達段階を上げ続けようと行動する。それ自体が命題には直接表現されずとも、組織の存在目的となる。

このとき、重要となるものこそ境界とその越境である。取り払われた境界と、それにより生まれた境界に注目する。

レッド型では自分と他人を区別するという境界を作ることで、力による上下関係を作り出した。アンバー型では、力だけによる能力の判断から、複数の能力による階層分けをするようになった。オレンジ型では、組織の階層の固定化を能力主義と帰結主義によって取り払った。グリーン型では、能力主義による上下関係の緩和とイノベーションのジレンマの解決に着手した。ティール型では、セルフマネジメントにより、上下関係と細かな職種の固定を取り払った。またリーダーによる支配関係を取り払った。事務作業と営業などの職種による壁を取り払った。

ターコイズ型では、ティール組織でも一人の人間の支配は無くなっていたが、頭脳への依存は残っていたことに注目した。チームビルディングを行う土壌となる人間にはティール組織は依存していたので、これを取外すことにした。そこで、新たな意見や知を提案するイニシアチブという関係を広げるようになった。誰もが均衡に影響を与えられるようになった。

インディゴ組織では、越境により同じ命題を介する限り限界まで仕事の壁を取り払った。世界的思考により、職場とプライベートで一貫性を保つことができるようになった。プライベートさえ世界を拾ってくる作業の一環であり、仕事さえ休暇のように捉えることができた。

このように越境型パラダイムでは次に超えるべき壁は何か?を考えることで新たな段階へと進もうと試みる。

しかし、それと同時にこの発達段階の飽くなき追求がオレンジ型的(飽くなき利益追求)であることに気付き、この依存への関係をも断ち切ろうと考えるようになった。

そして、ヴァイオレットでは逆にティール組織までで行っていた「自分からの脱却」からの脱却に着手し始める。三つ前のパラダイムの習慣から逃れるのだ。

そして、そのためにターコイズを参考にする。

ターコイズは言うなれば全員イニシアチブ
そしてヴァイオレットは、四事象版のターコイズだ。

インテグラル理論の4事象と生きがいの関係

ということは、心、体、文化、社会の四つ全てを知の先駆者にすることで、どれか一つの領域への依存から脱却するのだ。

ある意味、ターコイズまではこの心と得意から脱却し、貢献と価値へ移行する。その後、インディゴから心に再帰し始めるのだ。

そして、ヴァイオレットではこの4つを全て重視し、それぞれの越境を果たす。だからこそ、ヴァイオレットパラダイムは越境型パラダイムと呼ぶことができるだろう。


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