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#仕事
【繕う日々】ドレスを縫うときにだけ発動する謎の特技
ドレスを縫うときだけ、両利きになれるという謎の特技を持っている。
わたしは右利きなのだけど、気がついたらいつの間にか左手でも縫えるようになっていた。左右どちらからでも縫えるので便利だ。
クロスドミナンスとは 目的や行動によって利き手を使い分けることをクロスドミナンスという。例えば文字を書くのは右手だけど、お箸を使うのは左手、というように。「クロスドミナンス」は、日本語では「交差利き」と呼ば
【仕立て屋の繕う日々】ドレスと学問は両立できるか?
「ドレスと、学問は両立できるか?」
ここのところ、そんなテーマをかかげて生きている。
わたしはドレスをつくる仕事をしている。そのかたわらで、日本の繊維製品の歴史についての「研究」もしている。
最初はじぶんの興味と関心のためだけに、日本各地の繊維製品をめぐる旅をしていただけだった。ところが知れば知るほどそれだけでは物足りなくなってきて、とうとう通信制の大学院に入って研究をするようになっ
レースを縫いつけ終わるころには
10月末にインフルエンザにかかってから、なかなか体力が戻らなかった。
熱が下がってからも微熱が続き、頭痛が続いていた。ようやく治ってからも、どうもしゃっきりしないというか、やたらと眠くなったり、疲れやすくなっていた。
そうなってくると人間よろしくない。
自己肯定感がだだ下がり。見なくてもいいSNSを見てしまって、みんながバリバリと仕事をこなしているのを見て意味もなく落ち込んだり、だれもわたし
流行は進化しながらくりかえす? ドレスのリメイクで感じる時代のうつりかわり
この記事はメンバーシップ限定記事ですが、ほとんど読めます。(最後、ちょっとした個人的な近況報告のみ限定記事にしています)
さて、わたしはウェディングドレスのお仕立てとリメイクの仕事をしています。最近ではリメイクの仕事が増えてきてうれしいです。
なかでもわたしがとくに大切にしている仕事のひとつが、「お母さまのウェディングドレスのリメイク」です。かつてお母さまが結婚式に着られたウェディングドレスを
noteでの受賞歴・寄稿歴をまとめました|ドレスの仕立て屋と文筆家、旅ライター タケチヒロミ(2024.11加筆修正)
ドレスの仕立て屋と文筆家、旅ライターのタケチヒロミです。
ドレスの仕立て屋と文筆家、旅ライターって?わたしの本業はウェディングドレスの仕立て屋、リメイク作家ですが、文筆家としての仕事もしています。
以前、原稿を依頼されたnoteの編集担当の方から、わたしのことを「文筆家」とおっしゃっていただきました。「文筆家」、なんて素敵な響きでしょう。古い物語のなかの架空の職業のようです。そういう意味では「
ウェディングドレスをリメイクするということ
「ほんとうは、あまり変えたくはないんです」
最初に花嫁さまはそうおっしゃった。
お母さまのウェディングドレスをリメイクしてほしいとアトリエにこられた花嫁さまだ。リメイクしてほしいのに変えたくないとは、一体どういうことなんだろう。
ウェディングドレスをリメイクするという仕事わたしは神戸の小さなアトリエで、ウェディングドレスのお仕立てとお直しをしている。最近は環境問題への意識からか、ドレスのお直し
ただ美しいドレスをつくる #未来のためにできること
【文藝春秋SDGsエッセイコンテスト#未来のためにできること グランプリ受賞作品】
わたしが未来のためにできることは、ただ美しいドレスをつくること。
わたしは神戸のちいさなアトリエで、ウェディングドレスの仕立て屋をしている。最近ではSDGsの影響もあり、お直しやリメイクへの関心が増えてきたように思う。古いヴィンテージドレスをお直しすることもあるし、お母さまのドレスを花嫁さまのためにリメイク
サステナブルだからリメイクするんじゃなくて「それが素敵だから」と思ってもらえるように。
最近ではサステナブルやエシカル、SDGsの観点から、お洋服のリメイクやお直しのことが少しずつ注目され始めています。
環境省には「サステナブルファッション」のページができていて、そこでも「リペア」という書き方をされていますが、洋服のお直しのことが取り上げられています。
ウェディングドレスのリメイクという仕事わたしはウェディングドレスのリメイクを多く手がけているドレスの仕立て屋です。最近、ヴィンテ
世界がわたしを思い出した日
今週、「あ、世界が急にわたしを思い出したな」という日があった。
大げさだけど、たまにそういう日があるような気がする。久しく連絡を取りあっていなかった知人から連絡がきたり、仕事が飛び込んできたり、友人から誘ってもらったりすることが、なぜか「ある1日」に集中するのだ。
そんなとき私は、「ああ、今日は世界がわたしを思い出した日だな」なんて思う。
その日は晴れていていい天気の日とは限らない。雨の日も
ドレスは学問に貢献できるか?
わたしの活動が、なんと論文に掲載されました。
ドレスの仕事をしながら通信制大学に通うわたしですが、「論述」は大の苦手。このnote上でも、たびたびそのできなさっぷりを披露してきました。そんなわたしが、なんと論文デビューです。といっても、自分で書いたのではありません。
なんと、わたしのドレス活動が、学生さんの卒業論文に掲載されたのです。論文タイトルは「ウェディングドレスから見るファッションの消費
ドレスは環境問題に貢献できるか? 排出されたエアバッグで作ったウェディングドレス
ファッションにもサスティナブルが当たり前の時代がやってきました。サスティナブルとはサステナブルとも言い、「持続可能な社会を目指す」価値観です。繊研新聞を見ても、毎日どこかしらにサステナブル関連記事が見つかります。
わたしはウェディングドレスのお仕立てとリメイクをしているのですが、近年は環境問題やSDGsへの関心から、リメイクのお仕事の依頼が増えてきました。お母さまのウェディングドレスのリメイクや
人に求められた仕事をしていたら、なりたい自分になっていた話。
「今の仕事は楽しいけど、これからもずっとやりたいことなのかと言われると、ちょっとわからなくなるんです」
先日お客様である花嫁様から、そんな悩みを打ち明けられた。
そして、私がウェディングドレスのリメイクの仕事をするようになった経緯を聞かれる。
う〜ん、それが自分でもビックリなんだけど、いつの間にかこうなっていたんだよね。
その時々の流れや出会いに従い、そして人に求められるがままに与えられた