2022年6月の記事一覧
「文科省の官僚は現場を経験すべき」という暴論と短絡思考への恐怖
教育行政に振り回される教育現場これまでも教育行政に教育現場が触れ回される事例は枚挙に暇がないほどありました。
ゆとり教育の開始と失敗、脱ゆとりへの急旋回、その後は大学入試改革から英語外部試験の頓挫、新指導要領からの共通テスト改革などここ10年でもイベントが山盛りでした。
それに加えて#教師のバトンからの教員の労働問題と給特法など、学校や教育制度だけでなく、教員への労務管理などでも振り回され続け
学習環境を整える方法、5選
生徒と面談をしていると、家庭学習でのことで相談を受けることがあります。
その中でも多いのが、家で集中できないという悩みです。
もちろん、根本的な問題自体は本人の自覚であったり、学力不足であったりするのですが、それでも物理的に解決可能なことがあります。
高校生ぐらいの年齢の場合、学習環境に関して無自覚であることが多いようです。
そこで、学習環境、特に勉強をする個室の環境に関して普段生徒に話し
学校行事は失敗こそが高い教育効果を生む
学校行事の中止や縮小ここ数年、日本中の学校で行事が中止、規模縮小していました。
このことに関しては私の様に無駄な行事が減って学校のすべきことが精選された、という感想を抱く人もいれば、生徒の多様な経験の場が失われたと感じた人もいるでしょう。
今年度からは、徐々に再開への方向に動いている学校も多いようで、行事を望んでいた人にとっては朗報かもしれません。
ところで、多くの学校ではこの数年の縮小の動
「貧しいからこそ、四年制大学に奨学金を利用してでも進学すべき」という考え方
多くの学校と同じように、私の勤務校にも多様な生徒が在籍しています。
そうした生徒達を送り出し、その後の彼らの人生の続きを伝え聞くたびに、四年制大学へ進学すべきと強く感じることがあります。
高卒と大卒の収入や社会的立場の差その理由として挙げられるのが、高卒と大卒の生涯賃金の大きな格差です。
私が最初に送り出した生徒はすでに30半ばを迎え、今の時点でも卒業後の進路によって経済格差は広がっているの
「ノートの取り方」を考える
新学年がスタートした時、特に新入生の授業では必ず話をすることがあります。
それは「ノートの取り方」です。
もちろん、中学校で普通に生活を送ってきている彼らは、すでにノートを取る習慣自体はできています。
しかし、そのほとんどは黒板の板書や教科書の記述を無目的に写すだけに過ぎないのが現実です。
今回は私が年度当初に生徒に説明する「ノートの取り方」を軸に、ノートについて考えたいと思います。
た
「解説をしたい」という教員のエゴ
授業形式の変化と学校現場の対応「アクティブラーニング」や「主体的対話的で深い学び」といったキーワードが教育業界では流行っていますが、校種によって取り組みは大きく異なります。
学齢が低いほど、それらへの取り組みの熱意も強まるようです。
実際、小学校ではかなりの授業がディスカッション形式になっている学校もあるようです。
もちろん、授業形態による学習効果に関しては賛否があります。そもそも学力の定義
「私立学校教員」の仕事、学校広報
教員志望者が減り続ける中、当然私立学校教員を目指す教員志望者も増えるということはありません。
とはいえ、教員を目指す学生や公立学校からの転職を考える人がいないわけではありません。
そうした方に参考となるような情報を共有したいと思います。
公立学校にない仕事=「学校広報活動」「ない」と書きましたが、最近は公立の高校などでは多少は宣伝活動を行ってるようです。
それでもパンフレットを配ったり、説