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#展示
【佐伯祐三と同時代の赤レンガ壁展示室にて】佐伯祐三 自画像としての風景 東京ステーションギャラリー
以前、目黒区美術館で木村伊兵衛が1940年代にカラーで撮ったパリの写真を見る機会があった。
それは近代の画家たちが見たパリの風景に近しい色彩なんだろうな、と感じたのだ。
写真で答え合わせをするようなそんな感覚。
アジアとはまた違う種類のポスター広告があふれるパリの街角。
今回の佐伯祐三展のパリの風景も(新宿の風景も)そんな写真の色を思い出しながら、タイムトリップをできるような、そんな展示だった
【解れていく感覚】ダムタイプ|2022: remap 第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 アーティゾン美術館
2023/04/23訪問
日本のアート・コレクティブの先駆け的な存在であるダムタイプ。ヴェネチア・ビエンナーレに出品された作品の凱旋展示、とでもいいましょうか。
ヴェネチア・ビエンナーレ出品に石橋財団が全面的な支援をしてきたので、ブリジストン美術館時代から現在のアーティゾン美術館になっても凱旋展示はここで行われる。
ヴェネチア・ビエンナーレ、歴代様々な方々が出展している中の最新がダムタイプ。キ
【四半世紀ぶりに再会】マティス展 -色、形、線、冒険のはじまり-東京都美術館
20年ぶりの大個展のマティス展。
前回は国立西洋美術館で2004年だったそうな。その展覧会には行っていないので、私は26年ぶりの再会を目指して東京都美術館へ降り立った。
1997年初秋
私とマティス作品の出会いは1997年秋、ポンピドーコレクションが東京都現代美術館にやって来た時が初めてだった。
本来なら近代のくくりの作品も多い中、現代美術館で見るポンピドーコレクションは新鮮だったし、メインビ
【芸術!と言ったもん勝ち?】芸術とは何かを考えさせる、ふたつの問題作─赤瀬川原平《模型千円札》とマルセル・デュシャン《泉》2023年度 第1回コレクション展 京都国立近代美術館
5月末の京都、東山にある京都国立近代美術館。
「Re: スタートライン 1963-1970/2023」展を見終わって、さてコレクション展とそそくさと階段を降りる。
今回はコレクション展に赤瀬川氏の作品が出ている、というのを予め聞いていたので、京都行きの目的はこの展示だったのだ。
(寄り道した大阪で20年ぶりに大本命作品に再会してしまう、という嬉しい事件も起きたが)
模型千円札なら都内の各所で見
【歴史をつなぐ一筋の光】テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ 国立新美術館
すごく、よかった…
見に行ってよかった。
展示品の素晴らしさももちろん、展示構成が抜群に面白くこれを見終わったあとにいろんなことが腑に落ちるというか、そういう体験をした。
ターナーから始まる光の冒険
ターナーってあの海の絵とか風景の、でしょ?的な印象が抜けなかったのだ。5月に静岡県立美術館でみたのは湖の作品「パッランツァ、マッジョーレ湖」。
水辺の風景が上手い人、的な認識だった。
ところが教授
【ホックニーの生々流転】 デイヴィッド・ホックニー展 東京都現代美術館
楽しみにしていたホックニーの個展。
しかも東京都現代美術館ですから期待も高まる。
見終えた後、あぁ、やはり良いな、楽しい絵だなぁと実感した。
心が暖かくなる展覧会だった。嬉しい。
長い画業の中から、東京都現代美術館の所蔵品とホックニー個人蔵の作品を中心に年代別に提示する展覧会。
一つ一つの取り上げ方はやや浅いですが、
網羅的に見ること
今の作品もしっかり見せること
に注力したのかな、と。
挿
【意味の意味を考える】荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》 全作品127点一挙公開「少し遠くへ行ってみよう」セゾン現代美術館
2023/8/6
ただなんとなく、かっこいい画面だなと見ていた荒川修作の絵画だが、彼の目指した絵画の概念、入り口にやっと立てる、そんな展示だった。
でもやはり画面はデザイン的要素もあり「かっこいい」。
まず意味の意味とか考え始めると、もう脳内大変なことになるので考えない人がほとんどだろう。
特定のものごとの意味を考えることは多々あるかもしれないけれども。
「意味」の意味とは。
これを9歳の
【彫刻の今日】富井大裕 今日の彫刻 トルソー或いはチャーハン 栃木県立美術館
もう展示タイトルからして突っ込みたい気持ちが満載なのだがチャーハンはどこからきたんだ。
という訳で我が家では「画鋲の人」でお馴染みの富井大裕氏の個展を見るために栃木県立美術館へ行ってきた。
「画鋲の人」の所以はこちら
【何処となく、考現学的な】
赤瀬川原平さん的要素を感じつつもその違いというのは「意味の剥奪」だろうか。
赤瀬川原平さんが「無用の長物」を路上で見出したのなら、富井さんは路上で造
【プログレッシブなプロヴォーク】挑発関係 中平卓馬×森山大道 神奈川県立近代美術館 葉山
森山大道と中平卓馬。
この2人を同時に取り上げた展示はおそらく過去無いそうだ。
森山大道氏、中平卓馬氏がそれぞれがゆかりのある葉山を写した写真を、ここ神奈川近代葉山で展示する意味は深いだろう。
今回、展覧会担当学芸員さんのギャラリートークに参加をした。
展示を企画し、作家と繋がる担当者から展覧会の話を聞くのは物凄く面白い。一通りの解説だけに留まらず、熱い思い入れも垣間見えて嬉しくなる。
展示作
【コレクションの心象風景】「MOMATコレクション」「女性と抽象」東京国立近代美術館 所蔵作品展
所蔵作品展「MOMATコレクション」「女性と抽象」
フルコース以上の東京国立近代美術館のコレクション展、展示替えが行われた。
今回は企画展・棟方志功が始まる前にコレクション展が始まったので、それだけを見に。
企画展開始前だし、空いているだろうと思った金曜の夜間開館。結構、人がいた印象である。
ぐっときたもの、3つ、ロバート・スミッソン、「女性と抽象」、東山魁夷特集。
いつも4Fから2Fへ降りて
【蛙がデカい】特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」東京国立博物館
プロローグ
四大絵巻が揃う
今回の平成館の特別展ポスター、敢えてなのかわからないが、まず何が出ているのかぱっと見で分からなかった。
開幕後、ありがたいことにnoteでレビューを見る機会もあり調べると何やらとんでもない事が起きていた。
四大絵巻が全部揃う、という。おやおやこれはちょっとすごい。
と思ったら私より先に歴史好き長男が情報を仕入れてきた。
「教科書に載ってるアレもコレも全部見れる!行こ