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【プログレッシブなプロヴォーク】挑発関係 中平卓馬×森山大道 神奈川県立近代美術館 葉山


森山大道と中平卓馬。
この2人を同時に取り上げた展示はおそらく過去無いそうだ。

既刊の文献や資料も読みたくなる
中平卓馬の初期のフィルムはほぼ無いに等しい。故に当時の雑誌で展示。なぜ無いのかは、本人が燃やしてしまったから。



森山大道氏、中平卓馬氏がそれぞれがゆかりのある葉山を写した写真を、ここ神奈川近代葉山で展示する意味は深いだろう。

今回、展覧会担当学芸員さんのギャラリートークに参加をした。
展示を企画し、作家と繋がる担当者から展覧会の話を聞くのは物凄く面白い。一通りの解説だけに留まらず、熱い思い入れも垣間見えて嬉しくなる。
展示作業の裏話も、図録編集へのこだわりの話も非常に興味深かった。

今見てもかっこいい装丁。
これ読みたい。図書館で探すか。



2023年4月に島根県立美術館で森山さんの個展が開催され、
2024年2月頃に東京国立近代美術館で中平卓馬展が開催予定である。(最近初期のフィルムが発見された、と記載があった)
この両者に挟まれる形で開催された「森山大道×中平卓馬」。
なんともなタイミングだった、と話す様子は企画のタイミングが偶然の出来事であることが伝わってきた。


しかし…中平さんのカラー写真良かったなぁ。
森山大道さんが羨んだ気持ちがなんか分かる。
iPhoneの感覚が浸透していない時代に縦の画角、構図、カラーの写真を撮り続けるって…唸ってしまった。FUJIFILMだろうか。

圧巻の105枚。縦画角。中平卓馬氏作品。


余談だが20年ほど前、夫が中平卓馬氏を偶然目撃している。
「車で横浜市内を走ってた時、路肩をフラフラ走る自転車がいて『おじいちゃん危ないよ〜』と思って見たら中平さんだった」
という話。
自転車のカゴへ直にカメラぶち込んで走っていたそうだ。
ラフだなー。
おそらくそんな目撃をした頃の作品もあり、自転車でフラフラ走りながらこういう写真を撮ってたのかなぁと。

鳩がいる。


こちらは森山大道氏の鳩。



ギャラリートーク後にそんな話も伝えつつ和かに付き合ってくださった担当学芸員さんには感謝である。素晴らしい時間だった。
久々に参加したギャラリートーク。やっぱり面白い。

なぜこの狸に人は惹かれるのか

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