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凛花のアイデア事典

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家事や片づけなど「暮らし」にまつわるアイデアのインデックスとしてまとめました。
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毎日更新3,700日から気づいた「書き続ける」25のヒント

毎日更新3,700日から気づいた「書き続ける」25のヒント

ブログを毎日更新し続けて10年。
3,653日。──それを自分の意思で終えたのは、2024年の大晦日のことだった。

たしかに終えたはずだった。

あれからまもなく2ヵ月になろうとしている今振り返ってみて「形が変わっただけかも」と感じた。

ブログは宣言通り、週1更新に落ち着いた。
毎週水曜日に公開すると決めている。

でも、書くことそのものをやめたわけじゃない。
むしろ今でも毎日、文章を書いてい

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真実味のある"嘘"のつくりかた ─自衛や創作のための演出テクニック─

真実味のある"嘘"のつくりかた ─自衛や創作のための演出テクニック─

物書きの端くれとして、心にとどめておきたいことがある。文章を読んだときに「相手からどう思われるか」ということだ。

ここでいう”相手”は「不特定多数の人物」ではなく、自分の文章に登場する《なんらかの役割を持った人物》を指している。

というのも、こんな経験があったからだ。
今から15年ほど前のこと──。

”見知らぬわたし”が愛を乞う

父に送ってもらい繁華街のカフェへ向かった。

地元に戻るのは

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家事がきらいな理由は”そんなこと”かもしれない。

家事がきらいな理由は”そんなこと”かもしれない。

実家は本の森だった。
ものすごい数の蔵書が家じゅうの本棚に詰まっており、入り切らないものは積み重ねられていたくらい。けれど、わたしが読めるものはそれほど多くはなかった。

子ども向けの本をだいたい読み終えたあとは、父のビジネス書や母の主婦雑誌にも手を伸ばした。

その中で『ESSE』にハマった。

心が躍ったのは”収納”の特集。小学生にとっても、場所によっては身近なテーマだった。

足の踏み場もな

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結婚式のあと逃げたかった私が3,653日書き続けてわかった100のこと

結婚式のあと逃げたかった私が3,653日書き続けてわかった100のこと

結婚式の帰り道、──ほんとうは、逃げたかった。

式を挙げたのは前の晩のこと。
家から電車で2時間もかかる式場を選んだのは、チャペルの目の前に海が広がっていたからだ。海が好きな夫が気に入った。

ハッピーエンドにたどり着いたはずのわたしたちは、朝ちょっと遅めに起きて特別においしいルームサービスを食べ、すこし肌寒い秋の海を散歩した。

ついさっきまで笑っていた。
それなのに、無言で赤い電車に揺られて

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怒らない冬休みをつくる、宝石採集

怒らない冬休みをつくる、宝石採集

ゲームのBGMが大音量でリビングを揺らす。わたしは顔をしかめながらも、ひと呼吸置いて、背伸びをした。
棚の高いところからてんとう虫の形の缶を取り出す。

中にはぎっしりキラキラが詰まっている。

ここで深呼吸を3回。
表情と声色を変えなくては。

「宝石集めやりまーす」

そう言うと、ゲームをしていた息子が振り返り、床にあれこれ出して真ん中にぺたりと座って工作をしていた娘が顔を上げた。

ふたりと

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片割れ探しの家事

片割れ探しの家事

全身鏡の裏側から靴下を見つけた。

息子がここで着替えたか、あるいは隠したのだろう。

* * * * *

息子には、ものをこっそり仕舞い込むくせがある。

はじめに気がついたのは、彼が2歳のころ。スマホが本当にどこにもなくて、家じゅう探し、出かけて場所にも電話したがない。
最後に見つけたのは、障子と窓の間だった。

この間は、絶対に寝る前にここに置いた!と記憶のあるめがねがどこにもない。
めが

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家事を好きになるコツは〈ひき算〉と〈たし算〉

家事を好きになるコツは〈ひき算〉と〈たし算〉

「わたし、家事がきらいじゃなかったのかも……?」

そう気づいたのは25歳のとき。
大学時代に参加したインターンシップの、同窓会でのことだった。

「結婚生活はどう?」と聞かれたので「家事がつらすぎて」と打ち明けた。

当時のわたしにとってそれは深刻な問題だった。狭いワンルームはゴミ屋敷状態。今日こそ!と思っても気づくと夕方で。

友人はきょとんとした顔をしたあと、破顔して「またまたぁー」とわたし

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”気まぐれ猫”の夜の時間割

”気まぐれ猫”の夜の時間割

夜の過ごし方を思い返してみると、その時々で、異なる"色"があった。

子どもの頃は橙色。
高校生のときは眩しい白。
大学時代は深い紺色とたまご色……。

"いま"をいつか振り返ったとき、どんな色が見えるのだろう。

*  *  *  *  *

夜の時間割をざっくり決めて過ごしている。

21時台は戦いだった。
2人の子どもたちがずっとふざけたり、騒いだりして眠らない。

”母らしい”行動ではない

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#気まぐれ猫の勉強法 セブンルール│3日坊主のわたしが1年で70講座受けた話

#気まぐれ猫の勉強法 セブンルール│3日坊主のわたしが1年で70講座受けた話

「あなたは、むだなことばかりするのね」

それは忘れもしない中学1年生の春。
放課後の職員室での出来事だった。

「ノートに書くのは勉強じゃない」

わたしと相性の悪かった担任の先生は、足を組んで、おそらく成績が書かれているのであろう書類に目を落としながら、トントンと指で額のあたりを叩いた。

「書き写すのは、むだなことなの」

一文字ずつ言い含めるように、先生は言った。

八の字に下がった眉と、

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#今週の家事 「秋の紙掃除」など

#今週の家事 「秋の紙掃除」など

こんにちは、実用書作家の三條凛花です。
家事術・ノート術・時間術の3本柱でブログを書いています。

毎日更新3,600日目です。

たくさん書いているからこそ、すぐに流れてしまうのがもったいなくて、ここで1週間分の記事を紹介してみることにしました。

1│年末調整前にすっきりさせよう♡ 秋の”紙掃除”10日チャレンジ11月になり、少しずつ年末の雰囲気になってきましたね。慌ただしくなる前に、家の紙モ

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[子どもの笑顔を引き出す讃岐旅]“高松空港周辺”1日観光モデルコース

[子どもの笑顔を引き出す讃岐旅]“高松空港周辺”1日観光モデルコース

「日本一小さい県」である香川県は、県の端から端まで移動するのもとってもかんたん! 
観光地がコンパクトにぎゅっと凝縮されていて、少ない移動時間でたっぷり楽しめるのが最高なんです。

弾丸旅でも十分満足できます。
 
とくに、空の玄関口である「高松空港」周辺には、子どもが喜ぶ場所が密集しています。
今回はその中から3つのスポットを厳選して、朝に高松空港からスタートし、夜には飛行機に乗って帰れるくらい

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#今週の家事 朝の"DD"チャレンジやサンタしごとなど

#今週の家事 朝の"DD"チャレンジやサンタしごとなど

こんにちは、実用書作家の三條凛花です。
家事術・ノート術・時間術の3本柱でブログを書いています。毎日更新3,576日目です。
たくさん書いているからこそ、すぐに流れてしまうのがもったいなくて、ここで1週間分の記事を紹介してみることにしました。

朝時間を充実させる、たった1つのルール皆さんは、朝の時間をどのように使っていますか? 

早起きして朝活をしている人、いつもギリギリになって困っている人、

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#今週の家事 住所録整理や忘れがちな場所の掃除など

#今週の家事 住所録整理や忘れがちな場所の掃除など


「忘れがちな場所の掃除リスト30」

部屋がきれいに見えても、実は汚れが溜まっている「忘れがちな場所」、あなたのおうちにもありませんか?

わが家にもいろいろあります。見えない部分は、やっぱり「あとでいいや」となりがちです。

そんな「見えない場所」に焦点を当てた掃除リストをつくりました!

2000円でゆで卵作りが劇的にラクになる

ゆで卵を作るのが面倒だと感じること、ありませんか?「お湯を沸

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年に1度、文字の"揺らぎ"を調律してみた話

年に1度、文字の"揺らぎ"を調律してみた話

子どもたちが寝静まった深夜。
わたしは、大理石柄のデスクの、一番下の引き出しを開いた。そうして一年ぶりに、ある冊子を取り出した。

何年か前に100円ショップで購入した美文字練習帳だ。ほんの数ページしか手をつけていない。

でも、大丈夫。これでいい。

この練習帳は「1年に1度、1週間だけ」集中的に使うためのものだから。

9歳のわたしは、自分の書く文字がコンプレックスだった。
丸っこくて子どもっ

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