[子どもの笑顔を引き出す讃岐旅]“高松空港周辺”1日観光モデルコース
「日本一小さい県」である香川県は、県の端から端まで移動するのもとってもかんたん!
観光地がコンパクトにぎゅっと凝縮されていて、少ない移動時間でたっぷり楽しめるのが最高なんです。
弾丸旅でも十分満足できます。
とくに、空の玄関口である「高松空港」周辺には、子どもが喜ぶ場所が密集しています。
今回はその中から3つのスポットを厳選して、朝に高松空港からスタートし、夜には飛行機に乗って帰れるくらいの"日帰り旅ができるプラン"をつくってみました。
おすすめの持ちものリストや基本情報をまとめた、印刷して使える旅のしおりも添えました。ご活用ください。
なお、公共交通機関での移動ではなく、レンタカーまたはタクシーの利用をおすすめします。
ちなみに高松駅方面から向かう場合や、ゆっくり外遊びしたい場合は、ルートを逆にして回るといいですよ。
飛行機が目の前。ここだけで半日溶けちゃう「さぬきこどものくに」
「うわあ、飛行機だ!」
「おーい!」
「さぬきこどもの国(香川県高松市)」は、高松空港に隣接した広大な敷地を持つ施設です。
外遊びでの楽しみは、時折発着する飛行機を見られること。となりの人の声が聞こえないくらいの轟音に驚きますが、こんなに間近で飛行機を見られる機会はあまりありません。
子どもたちが滑走路にいちばん近い柵まで駆けていったり、大人も子どもも手を止めて空を見上げるひとときが印象的です。
* * * * *
移動は、高松空港から車で5分。
紹介する3つの場所の中でも、ここへ一番に行くのをおすすめするのは、休日だと駐車場が埋まりやすいことと、そのあとのスケジュールに合わせるためです。
9時オープンなので、朝イチで遊びに行けるのもうれしいです。
まず目を引くのは、広大な敷地でも目立つ、龍の形をした大型遊具。
施設内を抜けて龍の尻尾側に出ると、小さな子どもも楽しめる遊具や、古い電車の展示などもあります。
施設内にも遊べる場所がたくさんあるので、雨の日でも楽しめます。でも、香川県はほんとうに雨の日が少ないので、外で遊べる可能性はかなり高いです。
さぬきこどもの国だけでも1日過ごせるくらいの充実度なのに、施設利用料はなんと無料。
プラネタリウムと、乗りものの貸出(外)以外にはお金がかかりません。
施設内には、4つのこども工房があり、工作などを楽しめます。遊べる場所もたくさんあり、乳幼児が安心して遊べるスペースも。
さらに、プラネタリウムまであります。
もしプラネタリウムも観たいなら、遊具で遊ぶ前にチケットを購入しておきましょう。
広い敷地なので、行ったり来たりしなくてもいいように、事前にチケットを用意して、上映時間に合わせて行動するとスムーズです。
こども工房では、季節ごとに違ったテーマの工作などを楽しめます。無料なのもうれしい。
暑い時期は、外に水が流れています。水遊びも人気です。
更衣室はないので、水着だけじゃなくて、身体を隠せるラップタオルなどもあると便利。
親の暑さ対策グッズや、荷物をまとめて運べるような大きめのバッグなども用意しておくのをおすすめします。
お昼ごはんも、館内で購入できます。ポテトやお弁当、飲みものなどが販売されています。
食事ができるフリースペースも、館内にたくさんあるんですよ。
ただし、お店はものすごく混みます。早めに購入する、持参する、次に紹介するスポットで食べるのいずれかがおすすめ。
外にはパラソルのあるテーブルセットもあるので、気候のいい時期なら、外で食べるのも楽しいですよ。
「さぬきこどもの国」には、ここに紹介しきれないくらいたくさんの楽しめる場所がありますが、今回のモデルコースに沿って回りたいなら、13時……できれば12時台にはには出発しましょう。
落花生の実り方を知っていますか? 親子で学べる「香南アグリーム」の食育体験
「落花生って、どうやって実るか知っていますか」
すこし曇った、過ごしやすい10月の空の下。
香南アグリームで働くスタッフさんが、わたしたちに問いかけました。
「木になってるとか……?」
「果物みたいな感じ?」
答えは、なんと……青いネットで覆われた、もっさりとした大量の草の、
下!
「このネットはね、カラス避けなんですよ。カラスは豆が好きなんでね、狙っとるんです」
* * * * *
高松空港から車で5分。「こどもの国」とは反対方向にあるこちらの施設では、5ヘクタールもの広大な敷地で農作物の収穫体験ができます。
収穫できる作物は季節によって変わります。基本的に当日受付。駐車場に車を置いたら、建物1階にある事務所に向かいましょう。
わたしたち家族が出かけたときは「里芋」「落花生」「さつまいも」「なす」「きゅうり」などの収穫を楽しむことができました。
カゴやはさみ、スコップといった必要な道具は貸してもらえます。
汚れてもいい靴があるといいのですが、旅行中の人は、ダイソーで購入できるスポッとかぶせるタイプの靴用レインカバーがコンパクトでいいかもしれません。こども用軍手もダイソーで買えますよ。
子どもたちの一番人気は「いも掘り」でした。
スタッフさんが大きなシャベルで土の下のほうから持ち上げてくれます。すると、ぽこぽことさつまいもの紅色が見えてくる。歓声が上がりました。
さつまいもが見えたら、それを手で掘り出していきます。子どもたちは、この作業がとっても楽しかったみたい。
スタッフさんから、野菜についてのお話を聞けるのもたのしく、勉強になります。
2階には「母めしカフェ」という飲食できるスペースも。
わたしたち夫婦は、カフェ内で販売している「まめ茶」というお茶が好きで、ここに行くと買って帰ります。
甘みがあって香ばしくておいしいんです。
カフェ内では、水とまめ茶がセルフサービスで飲めるようになっているので、飲んで気に入ったらぜひ買ってみてください。
休憩したら、最後に「ヤギ小屋」へ。
たくさんのヤギたちがいて、餌やり体験を楽しむことができます。
ヤギたちそれぞれに個性があって楽しいんですよ。だんだん愛着が湧いてきます。
さて、最後に向かうところは、最終受付が「14:30」です。5分前までには受付を済ませる必要があるため、名残惜しいですが、どんなに遅くても14時前には出発しなければいけません。
なお、収穫する野菜によっては畑への移動距離がやや長い場合もあります。短時間滞在なら、収穫したいものは絞ったほうがいいかもしれません。
手ぶらでOK! 本場のさぬきうどんを自分でつくろう♡「中野うどん学校」
香川といえば、やっぱり「うどん」。
有名店に並ぶのもいいですが、子どもといっしょなら、作ってみるのもたのしいです。
高松空港から車で15分ほど高松市街地のほうへ向かって行くと「中野うどん学校」があります。
ここは、入学後約1時間で卒業できる「うどん作りの学校」なんです。
粉から練るうどん作りを「うどんティーチャーズ」が指導してくれます。
自分で作ったうどんを食べることができ、卒業記念として掛け軸が贈られます。
詳しくは実際に体験してみてほしいので、あえてざっくり書きますが、講義を受けながら実際に自分たちでうどんを打っていきます。
年齢制限はありませんが、4歳児にはサポートが必要でした。
つくったうどんは、持ち帰るかその場で食べるか選ぶことができます。
自分たちでつくったうどんを食べるのは、達成感があってたのしいですよ。
印刷して持ち運べる「旅のしおり」
印刷して持ち運べる旅のしおりをご用意しました。
A4サイズに「4枚を1️枚に」設定で印刷するとコンパクトでおすすめ。もちろん普通に印刷しても◎
今回紹介した3スポットの基本情報と……
おすすめの持ちものリストをまとめました。
WishListは、現地でやりたいことや、買いたいお土産をメモするのにどうぞ。
PDFをご用意するので、ご自宅のプリンタや、ネットプリントをご活用ください。
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学生時代、はじめて香川に来たときのこと。
わくわくしながら四国のガイドブックを買ったら、ほとんどが高知と愛媛。
香川のページはほとんどなくて驚きました。
でも、いまはカメラ必須の映えスポットから子どもが楽しめるところまでさまざまな観光地があって、すごく楽しめます。
ほかにもお伝えしたい場所がたくさんあるので、そのうち書けたらと思っています。
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