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[子どもの笑顔を引き出す讃岐旅]“高松空港周辺”1日観光モデルコース

香川県に移住して5年目。
実用書作家の三條凛花です。
 
休日は、県内のいろいろな場所を家族で訪れて楽しんでいます。
旅行やお出かけ、わが家のこだわりは2つ。

1.子どもの笑顔を引き出したい
小さなうちだからこそできることを探しています。

2.しおりをつくって「迷わない・調べない・考えない」
旅行のしおりをつくって、その都度頭を使う時間をなくし、最大限に楽しめるようにします。この記事の最後には、pdfで印刷できるしおりがあります。


「日本一小さい県」である香川県は、県の端から端まで移動するのもとってもかんたん! 
観光地がコンパクトにぎゅっと凝縮されていて、少ない移動時間でたっぷり楽しめるのが最高なんです。

弾丸旅でも十分満足できます。
 
とくに、空の玄関口である「高松空港」周辺には、子どもが喜ぶ場所が密集しています。
今回はその中から3つのスポットを厳選して、朝に高松空港からスタートし、夜には飛行機に乗って帰れるくらいの"日帰り旅ができるプラン"をつくってみました。

合計移動時間は、片道30分程度。

おすすめの持ちものリストや基本情報をまとめた、印刷して使える旅のしおりも添えました。ご活用ください。

なお、公共交通機関での移動ではなく、レンタカーまたはタクシーの利用をおすすめします。

ちなみに高松駅方面から向かう場合や、ゆっくり外遊びしたい場合は、ルートを逆にして回るといいですよ。


飛行機が目の前。ここだけで半日溶けちゃう「さぬきこどものくに」

 
「うわあ、飛行機だ!」
「おーい!」

滑走路がすぐ近くに見える
子どもも大人も目を惹かれるスポット。

「さぬきこどもの国(香川県高松市)」は、高松空港に隣接した広大な敷地を持つ施設です。

 外遊びでの楽しみは、時折発着する飛行機を見られること。となりの人の声が聞こえないくらいの轟音に驚きますが、こんなに間近で飛行機を見られる機会はあまりありません。 

子どもたちが滑走路にいちばん近い柵まで駆けていったり、大人も子どもも手を止めて空を見上げるひとときが印象的です。


*    * * * *

移動は、高松空港から車で5分。
 
紹介する3つの場所の中でも、ここへ一番に行くのをおすすめするのは、休日だと駐車場が埋まりやすいことと、そのあとのスケジュールに合わせるためです。
9時オープンなので、朝イチで遊びに行けるのもうれしいです。

まず目を引くのは、広大な敷地でも目立つ、龍の形をした大型遊具。

施設内を突き抜けるように続いているんです。
中もまるでアスレチックのような一本道で、
親がいっしょに行くのは結構大変。
スカートの人は注意。

施設内を抜けて龍の尻尾側に出ると、小さな子どもも楽しめる遊具や、古い電車の展示などもあります。

奥に見える黄色の階段が、龍の遊具の出口。
奥には古い琴電の展示も。


中に入れるので、
電車好きな男児は歓喜。

施設内にも遊べる場所がたくさんあるので、雨の日でも楽しめます。でも、香川県はほんとうに雨の日が少ないので、外で遊べる可能性はかなり高いです。 

さぬきこどもの国だけでも1日過ごせるくらいの充実度なのに、施設利用料はなんと無料。
プラネタリウムと、乗りものの貸出(外)以外にはお金がかかりません。

施設内には、4つのこども工房があり、工作などを楽しめます。遊べる場所もたくさんあり、乳幼児が安心して遊べるスペースも。

さらに、プラネタリウムまであります。

もしプラネタリウムも観たいなら、遊具で遊ぶ前にチケットを購入しておきましょう。
広い敷地なので、行ったり来たりしなくてもいいように、事前にチケットを用意して、上映時間に合わせて行動するとスムーズです。

映っている人をLightroomのAI消しゴムで消したので
写真がかなり歪んでます…

こども工房では、季節ごとに違ったテーマの工作などを楽しめます。無料なのもうれしい。


わかりやすい手順書や、
つくりやすいように準備された材料が。
テーマはたぶん月ごとに変わります。

暑い時期は、外に水が流れています。水遊びも人気です。

更衣室はないので、水着だけじゃなくて、身体を隠せるラップタオルなどもあると便利。
親の暑さ対策グッズや、荷物をまとめて運べるような大きめのバッグなども用意しておくのをおすすめします。

お昼ごはんも、館内で購入できます。ポテトやお弁当、飲みものなどが販売されています。
食事ができるフリースペースも、館内にたくさんあるんですよ。

ただし、お店はものすごく混みます。早めに購入する、持参する、次に紹介するスポットで食べるのいずれかがおすすめ。

外にはパラソルのあるテーブルセットもあるので、気候のいい時期なら、外で食べるのも楽しいですよ。

この日は子どもたちにサンドイッチ、
自分用には生春巻きを持参しました。

「さぬきこどもの国」には、ここに紹介しきれないくらいたくさんの楽しめる場所がありますが、今回のモデルコースに沿って回りたいなら、13時……できれば12時台にはには出発しましょう。

[基本情報]
- 住所: 香川県高松市香南町由佐3209
- 電話番号: 087-879-0500
- 開園時間: 9:00~17:00
(7/21~8/31の土日祝および8/13~8/16は9:00~18:00)
- 休園日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月30日~1月1日
※春・夏・冬休み期間中は無休
- 料金: 無料(スペースシアター観覧・貸出自転車は有料)
- スペースシアター観覧料: 大人500円 / 高校生300円 / 4歳~中学生100円
 
[アクセス]
- 公共交通: 高松空港から車で5分
- 車: 高松自動車道「高松中央IC」から国道193号経由、約30分(16km)
- 駐車場: 490台(無料)
 
[その他メモ]
- サイクルセンター: ユニークな自転車に乗れる体験エリア
- 飛行機と電車の展示: 本物の飛行機・琴電車両が展示されている
- ファミリー向け設備: ベビーカーでの散策に便利、大きな段差なし
- 乳幼児向け施設: ベビーキープ、オムツ替えシート、授乳室あり
 
 

「さぬきこどものくに」の基本情報

落花生の実り方を知っていますか? 親子で学べる「香南アグリーム」の食育体験

 
「落花生って、どうやって実るか知っていますか」
 
すこし曇った、過ごしやすい10月の空の下。
香南アグリームで働くスタッフさんが、わたしたちに問いかけました。

「木になってるとか……?」
「果物みたいな感じ?」

答えは、なんと……青いネットで覆われた、もっさりとした大量の草の、

下!

苗を抜いたら、ひっくり返して
落花生が見えるようにして、
ぷちぷちとちぎっていく

「このネットはね、カラス避けなんですよ。カラスは豆が好きなんでね、狙っとるんです」

*    * * * *

高松空港から車で5分。「こどもの国」とは反対方向にあるこちらの施設では、5ヘクタールもの広大な敷地で農作物の収穫体験ができます。


斜面にずらりと畑が並んでいる


広大なのでたくさん歩ける靴で。

収穫できる作物は季節によって変わります。基本的に当日受付。駐車場に車を置いたら、建物1階にある事務所に向かいましょう。

わたしたち家族が出かけたときは「里芋」「落花生」「さつまいも」「なす」「きゅうり」などの収穫を楽しむことができました。


なすの収穫をしているところ。
軍手はできれば持参したい

カゴやはさみ、スコップといった必要な道具は貸してもらえます。

カゴなど必要なものは貸してもらえる

汚れてもいい靴があるといいのですが、旅行中の人は、ダイソーで購入できるスポッとかぶせるタイプの靴用レインカバーがコンパクトでいいかもしれません。こども用軍手もダイソーで買えますよ。

子どもたちの一番人気は「いも掘り」でした。

宝探しみたいでわくわくする

スタッフさんが大きなシャベルで土の下のほうから持ち上げてくれます。すると、ぽこぽことさつまいもの紅色が見えてくる。歓声が上がりました。

さつまいもが見えたら、それを手で掘り出していきます。子どもたちは、この作業がとっても楽しかったみたい。


これは一部。一株なので、たっぷり収穫してたったの650円

スタッフさんから、野菜についてのお話を聞けるのもたのしく、勉強になります。

2階には「母めしカフェ」という飲食できるスペースも。

わが家はおやつタイムに出かけたのですが、ランチもおいしそうです。

わたしたち夫婦は、カフェ内で販売している「まめ茶」というお茶が好きで、ここに行くと買って帰ります。

甘みがあって香ばしくておいしいんです。
カフェ内では、水とまめ茶がセルフサービスで飲めるようになっているので、飲んで気に入ったらぜひ買ってみてください。

休憩したら、最後に「ヤギ小屋」へ。


たくさんのヤギたちがいて、餌やり体験を楽しむことができます。

ヤギたちそれぞれに個性があって楽しいんですよ。だんだん愛着が湧いてきます。


立派な角とおひげ、ボスの品格があるまーくん。
施設内にヤギたちの顔写真と名前が
載っているスペースがあったので、
そこで写真を撮ってから行くと、さらに楽しめたかも。

さて、最後に向かうところは、最終受付が「14:30」です。5分前までには受付を済ませる必要があるため、名残惜しいですが、どんなに遅くても14時前には出発しなければいけません。

なお、収穫する野菜によっては畑への移動距離がやや長い場合もあります。短時間滞在なら、収穫したいものは絞ったほうがいいかもしれません。

[基本情報]
- 住所:香川県高松市香南町岡1270-13
- 電話番号:087-879-8741
- 営業時間:
- 全体:9:00~16:00
- 料理体験:10:30~12:30、13:30~15:30
- 収穫体験:9:00~15:00
- 定休日:毎週水曜日、年末年始
- 駐車場:一般50台、大型バス4台
- アクセス:
- 車:高松から新空港通り(国道193)を約15km
- 高松空港:タクシーで約3分
- JR高松駅:タクシーで約20分
- バス:JR高松駅から高松空港行きリムジンバスで約40分
 
[収穫体験]
- 料金:季節や作物により異なる
▼こちらはわたしたちが行った秋の体験でできたもの
- 夏野菜(ナス、きゅうり等):100g/100円
- さつまいも:1株/650円(団体割引有・15名以上で1株/350円)
- 落花生:1株/900円
- さといも:1株/800円
- 体験時期:天候により変動あり。事前に電話で確認推奨
- 予約:平日のみ受付可(土日祝は先着順)
- 持ち物:軍手など必要な場合は持参
 
[その他の体験]
 
・ヤギのエサやり体験
:エサ(200円)は自動販売機で購入可
・料理体験
- 料金:
- 手づくりウィンナー、ピザ、うどん各種(ざる・かけ・しっぽくうどん)…1,500円(税込)
- もちつき(11~3月):あんもち一臼/12,500円(税込)、しろもち一臼/10,000円(税込)
- 追加の臼は割引価格
- 予約:5日前までに要予約、対象人数は5名以上

香南アグリームの基本情報

手ぶらでOK! 本場のさぬきうどんを自分でつくろう♡「中野うどん学校」

 
香川といえば、やっぱり「うどん」。

有名店に並ぶのもいいですが、子どもといっしょなら、作ってみるのもたのしいです。

高松空港から車で15分ほど高松市街地のほうへ向かって行くと「中野うどん学校」があります。
ここは、入学後約1時間で卒業できる「うどん作りの学校」なんです。

粉から練るうどん作りを「うどんティーチャーズ」が指導してくれます。

自分で作ったうどんを食べることができ、卒業記念として掛け軸が贈られます。

詳しくは実際に体験してみてほしいので、あえてざっくり書きますが、講義を受けながら実際に自分たちでうどんを打っていきます。

年齢制限はありませんが、4歳児にはサポートが必要でした。


粉からスタート


足で踏んでいく


講義自体もたのしいですよ!

つくったうどんは、持ち帰るかその場で食べるか選ぶことができます。

自分たちでつくったうどんを食べるのは、達成感があってたのしいですよ。

 電話予約なら、当日でも空きがあれば大丈夫。

[基本情報]
- 住所:香川県高松市成合町8
- 電話番号:087-885-3200
- 営業時間:9:00~17:00(体験時間:9:00~15:00)
- 定休日:年中無休
- ウェブサイト:中野うどん学校・高松校
- アクセス:
- 車:高松自動車道・高松西ICから約5分、高松壇紙ICから約5分
- バス:ことでんバス由佐線「香東中学校前」バス停から徒歩約1分
- 駐車場:大型バス28台、乗用車120台
  
[うどん作り体験]
- 料金:1,760円(税込)/1人 ※団体料金あり
- 所要時間:
- 体験のみ:約40~50分
- 体験+食事:約90分
- 開講時間:9:00~15:00
- 予約:必要(ウェブサイトでは3日前まで、電話での当日予約も可)
- 集合時間:開講時間の5~10分前に店内で受付
- 受入人数:2名以上から
- 年齢制限:なし

※子連れの場合
何食分作るのかで、料金が変わります。
自作うどんを作って食べる「食数」で予約。大人も子供も同一料金。
(例)
・子どもを手伝いながら5人分を作って食べる=5食分のお代金
・子どもを手伝いながら4人分を作って食べる=4食分のお代金(席は5席)

中野うどん学校の基本情報

印刷して持ち運べる「旅のしおり」

印刷して持ち運べる旅のしおりをご用意しました。
A4サイズに「4枚を1️枚に」設定で印刷するとコンパクトでおすすめ。もちろん普通に印刷しても◎

今回紹介した3スポットの基本情報と……

おすすめの持ちものリストをまとめました。

WishListは、現地でやりたいことや、買いたいお土産をメモするのにどうぞ。

PDFをご用意するので、ご自宅のプリンタや、ネットプリントをご活用ください。

* * * * *

学生時代、はじめて香川に来たときのこと。

わくわくしながら四国のガイドブックを買ったら、ほとんどが高知と愛媛。
香川のページはほとんどなくて驚きました。

でも、いまはカメラ必須の映えスポットから子どもが楽しめるところまでさまざまな観光地があって、すごく楽しめます。

ほかにもお伝えしたい場所がたくさんあるので、そのうち書けたらと思っています。

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▼お仕事募集中です。
おもな実績は商業出版6冊・テレビ出演・コラム連載・エッセイ・小説(受賞歴あり)・手帳やカレンダーの監修・雑誌監修など。

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▼青森と香川のちがいについて書いた、それぞれの県民(または同地方民)にしか伝わらないエッセイ。


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三條 凛花 │  "時間が貯まる"ノート本著者
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