マガジンのカバー画像

語学エッセイ集

802
ことばについてのエッセイ集。外国語学習のこと、気になる言葉、好きな言葉をまとめました。また、「激論」したことをこのマガジンに含めています。
文章の書き方やテーマの見つけ方をまとめました。また、英語以外の外国語の話題も取り上げています。哲学…
¥750
運営しているクリエイター

2024年12月の記事一覧

2025年を前に日本史を振り返る

2025年を前に日本史を振り返る

Geminiといっしょに日本の歴史を振り返ったあとに、来年2025年の展望を教えてもらいしょう😃💓。

(1) 100年前の日本の出来事

1925年(大正14年)に日本で起こったこと

 1925年は、日本の民主主義が大きく前進した年として記憶されています。
 最大の出来事としては、男子普通選挙法の成立が挙げられます。 これにより、納税額による制限が撤廃され、25歳以上の男子に選挙権が与えら

もっとみる
ドイツ語を学ぶ意義

ドイツ語を学ぶ意義

 ドイツ語。私の第二外国語。
 日本と同様に、ドイツも敗戦国。だからドイツ語は、ヨーロッパの主要言語であり、話者も多く、数々の世界文学を生んでいるにも関わらず、国連公用語(英語・中国語・フランス語・スペイン語・ロシア語・アラビア語)にはなっていません。

 ドイツ語は英語にとてもよく似ているし、ドイツ語を母語とする人は英語が堪能である場合が多いから、日本人がドイツ語を学ぶ実用的な意味は乏しいかもし

もっとみる
激ヤバ・アカウントの特徴を箇条書きにしてみた😊

激ヤバ・アカウントの特徴を箇条書きにしてみた😊

 noteで活動している方の大多数は、レベルの高い記事を書いている。
 しかし、一定数ではあるが、粘着質で他のクリエイターの邪魔になっているアカウントがある。
 わかりやすいように悪質クリエイターにありがちな特徴を箇条書きにまとめておく。

🍁もちろん例外はあり、すべての人に妥当するわけではないが、当てはまる項目が多いアカウントには注意した方が良い🍁

激ヤバ・アカウントの特徴

読切短編 | 南千住駅の友情

読切短編 | 南千住駅の友情

(1) 

 年の瀬が近づいていた。長年温めてきた夢が叶う。私は久しぶりに南千住駅にほど近い小塚原刑場跡地で、玄白と会う約束をした。

 いまだに使い慣れぬ天国LINEで、天国1番街に住む彼に連絡した。

「おお、良沢か。懐かしいなぁ。元気にしていたか?お互いに死んでしまっているけどな。閻魔大王様の『下界滞在ビザ』を取得できたよ。君と同じ、2024年12月30日に滞在許可がおりてよかった。では、小

もっとみる
世界の言語の語順

世界の言語の語順

 英語その他のヨーロッパ系の外国語を学習していると、「主語+動詞+目的語」(SVO型)が多く、それが世界の言語のスタンダードなのだと思っていた。だから、日本語のような「主語+目的語+動詞」(SOV型)はマイナーなのだと感じていた。

 しかし、調べてみると、日本語のように文の終わりに動詞が来る言語のほうが主流であることがわかった。

 日本語は、日本人ですら難しい特殊な言語だと思っているが、日本語

もっとみる
待ち伏せ🎵| Ambush | 待ち伏せの人物像に迫る!!

待ち伏せ🎵| Ambush | 待ち伏せの人物像に迫る!!

 The other day, I happened to hear the song "Ambush"(the original title is "machibuse"[待ち伏せ]) sung by Ishikawa Hitomi on the car-radio. I heard it for the first time in these three decades. 

 I didn'

もっとみる
私の英語愛読書10冊

私の英語愛読書10冊

 noteには、読書感想文をけっこう書いています。
 今回は感想文ではなく、「私の英語愛読書」を10冊挙げてみたいと思います。ここに挙げる本は、個別に何度か記事にしていますが。。。
 たぶん、今までに300冊以上の英語の本を読んでいますが、繰り返し何度も読んでいる本は多くありません。

 この記事では、「黙読」および「音読破」(最初から最後のページまで音読したもの)した本に限定して紹介します。

もっとみる
言語変化という問題

言語変化という問題


コセリウ(著) [ 田中克彦(訳) ]
「言語変化という問題」(岩波文庫)。
この本は10年くらい前に購入して一度読んだことがありました。

最近、AIの大規模言語モデルとチョムスキーの生成文法の文献を読んでいます。その中で、ことばの変化という問題は避けて通れないと思い、コセリウの「言語変化という問題」を再読してみました。

以前に読んだときよりも、内容を理解できました。
言語変化という問題は、

もっとみる
AI | 大江健三郎を読んで感動した、さだまさしの歌🎵

AI | 大江健三郎を読んで感動した、さだまさしの歌🎵

 次の文章は、大江健三郎「飼育」の最後のパラグラフです*。

(1) 原文

*大江健三郎「死者の奢り・飼育」、
新潮文庫、141ページより引用。

 僕は子供たちに囲まれることを避けて、書記の死体を見すて、草原に立ちあがった。僕は唐突な死、死者の表情、ある時には哀しみのそれ、ある時には微笑み、それらに急速に慣れてきていた、村の大人たちがそれらに慣れているように。黒人兵を焼くために集められた薪で、

もっとみる
花村萬月 | たった独りのための小説教室

花村萬月 | たった独りのための小説教室

花村萬月(著)「たった独りのための小説教室」(集英社、2023第1刷)を読みました。

最近、意識的に「文章の書き方」に関する本を立て続けに読んでいます。

どの人のどの本を読んでも、「読者にわかりやすく書く」「センテンスは短くすること」などは共通しています。

花村さんの主張も、他の論者と大きく変わるわけではありません。違うのは辛口であること、具体例が多いことでしょうか?

「たった独りのための

もっとみる
読書 | ニッポン社会入門 (How to Japan)

読書 | ニッポン社会入門 (How to Japan)

 Colin Joyce(著)、「How to Japan 」(NHK出版)。

 今から10年くらい前に購入した本。2週間くらいかけて、ゆっくり読んでいた。

 この本は、イギリスから日本へやって来たジャーナリスト・コリン・ジョイスさんのエッセイ集。
 このエッセイ集は、最初に日本語で「ニッポン社会入門」として書かれた。そして、話題になって英語版が出た。私は日本語版は読んでいない。
 気軽に読め

もっとみる
AIを疑う | 英語5文型🤔ご意見求む!

AIを疑う | 英語5文型🤔ご意見求む!


(1) はじめに 英語5文型

 高校生が用いる参考書では、一般的に「英語の文型には5つの型がある」と説明されています。

第1文型(SV)
→「主語+動詞」
第2文型(SVC)
→「主語+動詞+補語」
第3文型(SVO)
→「主語+動詞+目的語」
第4文型(SVOO)
→「主語+動詞+目的語+目的語」
第5文型(SVOC)
→「主語+動詞+目的語+補語」

 英文がこのように、きれいに5つの

もっとみる
魔が差す時

魔が差す時

 noteを書いたり読んだりしていると、「辞めようかな?」という思いに駆られることがある。魔が差す、という感じだろうか?

 創作が思うように進まない、書くことがない、などのことも稀にある。だが、そのような個人的なことで悩むことは少ない。noteのことで悩むとしたら、他人の言葉を読んだときが多いのではないか?

 自分の書く悩みならば、自分でなんとかすれば良い。誰かに相談したり、話を聞いてもらうだ

もっとみる