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中山かず葉
2024年10月22日 23:04
あの日かけた ちいさな魔法がじわじわと(ひびで ばびで …… びびで ばびで……)時空を超えて あなたのもとへたどり着く
2024年10月18日 20:53
ひとりの女が 南から柄にもなく 島風に祈りを乗せました傲慢でしょうか 過去を振り返ることばかり今更でしょうか 綺麗な想い出飾るのは晩秋の日々は 雪解けへと変わりいつの間にやら 芽ぐむ火棘よまだ枯れずに 実をつけろもう一度 根を張り伸ばせ北へ北へと舞った慕情が小さく痩せた老体へ届く頃ひとりの女は 柄にもなく孫娘に戻り とめどない涙を流しました南の海に 流し
2024年10月18日 01:11
紙コップにうつした秋月音も立てず 祈りごと飲み干す恥ずかしげもなく ただ生きろと
2024年8月27日 23:07
雲の切れ間からいつかの雷鳴 とどろいた…気がしただけ…気がしただけ新たな閃光は 未だ見えず
2024年8月25日 05:01
名前を付けれぬこともある見知らぬ誰かが言っていた言葉に出来ぬ夜もあると知らん顔してくちばしるねえアタシ「素敵でしょ?」聞く耳持たず 日が昇るねぇアタシ「ごめんなさい」と言葉も無しに 目を伏せる時空を超えた 愛してるこれは決して恋ではないきっと、恋ではない知ってるよ、でもすきなんだ来世に持ち越し「また逢おう」またね、またね。逢えるならまたいつの日か また
2024年8月15日 00:33
自分であるために闘ってきた。闘うことでしか自分を守れなかった。負った傷は目に見えないくせに酷く痛む。闘わず生きられる人を羨むこともあった。この闘いに勝ち負けも引き分けもない。孤独や痛みの代償は確固たる自分自身。失うと同時に得た自由は寂しさと誇りを混ぜた味がする。
2024年8月1日 00:25
所用のため60数年振りに地元から離れた場にひとりで行くことになった祖母を見送った日の晩。星も夜景も綺麗なのに眩い太陽のような笑顔が見れないだけで少ししんみりしたものの、「しばらくさらばじゃ~!」と堺正章を陽気に歌う姿を思い出して結局ほっこりした7月最後の日。
2024年7月18日 00:42
私は言葉を主軸とした表現に携わっているけれど、「言葉がなくても想いが伝えられたらいいのに」と思ってしまうこともある。うまく言葉を探しても、意味をなせない。気持ちが涙と溢れ出て、意味をなせない。泣いていいのは私ではない。優しさで悲しみを溶かすよな言葉を使えたらいいのに。
2024年7月7日 02:02
「7・7」とつづかぬ情景映すのは心眼越しに見た短い歌のショートフィルム圧縮版
2024年6月12日 01:05
学年が上がると仲の良いグループが変わったり、ライフステージが変わると友人との関わり方も少しづつ変わっていくように、対人関係は「限られた期間内」で人生の一部を彩っている。 仮に契約を交わすような関係性(結婚や仕事など)だったとしても、一定の期間が過ぎると気持ちに変化があらわれるため、必ずしも同じ感情・付き合い方がずっと続くということはまずありえないだろう。 だからこそ、対人関係は瞬間瞬間を
2024年5月20日 22:58
野良猫に浮気して引っ掻かれたふたつの傷は目を凝らしても皮膚の青白さしか映さない思い出だけがじくじくと疼きだす午前二時
2024年4月13日 18:40
つんざくような桜流しにいっそ打たれてしまえばよかった花弁に絡みつくきみの香りがいっときの喧騒を足早にぼくのからだをすり抜け指先をかすめることもなく知らない誰かの元へと散り散りに舞い落ちてゆく寒空の下で開いた心だけを置き去りにして細い枝葉は苛烈な雨風に揺らぎ青灰の春を迎えました
2024年3月28日 19:56
満ちゆく月に痩せた背中を重ねて手を伸ばすこの世界から消えてしまったあなたの名前を僕らは今でも地球のどこかで呼びあっている
2024年3月23日 17:04
愛を返せずに離れたのは他でもない自分だが時折思い返しては同じメロディーを指で辿るこじれたロマンスをいつまで続けるのだろう