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研究者のキャリアデザイン

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2023年12月の記事一覧

MIMIGURIに研究チームを立ち上げて約1年を振り返る

MIMIGURIに研究チームを立ち上げて約1年を振り返る

この記事はMIMIGURI Advent Calendar 2023の12日目の記事です。前回は同じチームの小田さんの記事「アイデンティティは創造性の源泉だ​​」でした。

MIMIGURIは昨年からアドベントカレンダーにチャレンジしています。昨年のアドベントカレンダー企画で、私は「MIMIGURI研究開発本部で実現したい3つのこと」というテーマで記事を書いていました。

3つのことというのは、

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「博士論文が書けない」とはどのような状態か? Part4(Final) 構造を書く編

「博士論文が書けない」とはどのような状態か? Part4(Final) 構造を書く編


これまでの振り返り このシリーズは「博士論文が書けない」をテーマに、その理由を分解して考察するシリーズです。対象とする主たる読者は、経営学分野の大学院博士課程に在籍する大学院生(社会人大学院生含む)ですが、後述するように既に専任教員として職を得ながらも博士論文(以下、見出し以外は博論に省略)を提出できていない人たちなどにも何らかの示唆を提供できるかもしれません。
 Part1では、博論が書けない

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研究者を目指している方のために(2)

研究者を目指している方のために(2)


はじめに

 私は病院で働きながら大学院で学び、運良くして教育・研究職のポジションを獲得することができましたが、最近では大学院進学率が上昇しており、教育・研究職のポジションを獲得することが難しくなりつつあります。また、私が人事選考を担当してみると、応募者が教育・研究職に求められる専門性を把握しないまま応募していると感じることがあります。当然のことですが、博士課程で学ばれているときや研究員生活をす

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2023年の経セミ:ビジネスとの接点、論文の書き方、バブル、実験

2023年の経セミ:ビジネスとの接点、論文の書き方、バブル、実験

この note では、2023年にお届けした『経済セミナー』各号の特集のおもしろ&お役立ちポイントをご紹介していきます!

「成長のカギはスタートアップにあり?」2023年2・3月号(730号)

「経済学でビジネスを動かせ!」2023年4・5月号(731号)

「見えない価値を可視化する ESGの経済学」2023年6・7月号(732号)

「経済論文の書き方[アドバンスト編]」2023年8・9月

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現役ポスドクが語る! ポスドクの闇

現役ポスドクが語る! ポスドクの闇

こんにちは、アメリカで現役ポスドクをしております毒太郎と申します。筆者はアメリカでポスドクをする前に日本でもポスドクをしていたので、日本とアメリカの研究事情に関して少しばかりの見識があります。今回は筆者の独断と偏見を持って、今回は日本ポスドクの闇に関して共有したいと思います。
 

そもそもポスドクとは?

ポスドクはポストドクトラルフェロー(Postdoctoral Fellow)、もしくはポス

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2023年の記録

2023年の記録

気が付いたら、ほとんどNoteを更新する間もなく、2023年が終わってしまおうとしています。思ったよりいろいろできなかったなぁという感想の一年になってしまいましたが、X(Twitter)のほうでは、わりと毎日呟けましたので、そこは頑張ったなと思います。さて、あまり更新できなかったNoteと今年のつぶやきの振り返りをしておきます。

次にXのほうのTOP4。1位:企業の研究所に入って論文博士を目指す

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【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも

【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも

私は、前職では外資系企業のエンジニアをしていましたが、それまでは研究機関や大学(アカデミック)にいました。

アカデミックから企業に移ったときに違うと感じたことのひとつに、営業部署の有無があります。
そうなんです、外資系企業に行って初めて、営業の人たちとの仕事を経験しました。

営業の人たちが案件を取ってくる→技術部で案件を処理する
という形が基本。

あとは、マネージャーがいたり、総務があったり

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研究者コミュニティと実務者コミュニティの境界を超えること

この記事は「科学教育 Advent Calendar 2023」15日目の投稿です。
本記事では、理科教育のジャーナルで有名なJournal of Research in Science Teaching に掲載された以下のTaylor et al.(2023)を紹介します。研究者と実践者のコミュニティをどのように架橋するかみたいな話です。

Taylor et al. (2023). Cross

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【若手研究者のキャリアパス】研究者3名によるリアルトーク~今の仕事についた経緯や研究生活の様子、これからのキャリアプランについて~

【若手研究者のキャリアパス】研究者3名によるリアルトーク~今の仕事についた経緯や研究生活の様子、これからのキャリアプランについて~

科学技術振興機構(JST)主催のサイエンスアゴラにて、若手研究者が今の仕事についたきっかけ、研究生活の様子、これからのキャリアプランについて話す、リアルトークを11月18日(土)に開催しました。

今回のnoteでは、登壇いただいた3名のトーク内容をご紹介します!

登壇者
今回はA-Co-Laboパートナー研究者の高須賀聖五さん、菅沼名津季さん、岩切秀一さんに登壇いただきました!

高須賀聖五さ

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