【研究者、技術者はもっと発言してもいい】知っているのはあなただけかも
私は、前職では外資系企業のエンジニアをしていましたが、それまでは研究機関や大学(アカデミック)にいました。
アカデミックから企業に移ったときに違うと感じたことのひとつに、営業部署の有無があります。
そうなんです、外資系企業に行って初めて、営業の人たちとの仕事を経験しました。
営業の人たちが案件を取ってくる→技術部で案件を処理する
という形が基本。
あとは、マネージャーがいたり、総務があったり。
営業の人たちが分からない技術的な部分をサポートするために、私も営業と同行してお客さんとディスカッションすることもありました。
あるとき、営業の人が、案件をつめこみ過ぎて、スケジュール的に無理ではないか、という事態になった。
そのとき営業の人が言ったのが、「こっちは必死に案件取ってきてるんだから、あとのことはわからない。」みたいなことだった。
!!!!!
そんなこと言っても、案件処理するのだって、時間が必要なわけで、終わらなかったら、結局お客さんに謝るしかなくなるじゃないですか。
営業は営業で、上からノルマを課せられて大変ということは分かるけど。
私が言いたいのは、現場を知っている研究者、技術者は、もっとこういうときに発言した方がいいんだなということ。
研究者なり技術者なら、A案件は2時間くらい、B案件なら1時間でできるなとか、今日の装置の状態ならA案件でも半日以上かかるかも、とか、分かる。
そういうことを、もっと発言すべきだと、外資系企業にいるとき感じました。
みんながそうという訳ではないんだけど、研究者、技術者ってそんなにしゃべる方ではない人が多い気がする。
そもそも、対人の仕事ではないし、研究室の仕事ってこもって、黙々と作業するところがあるから。
でも、その現場の情報って、あなたしか知らないことかもしれない。
だから、発言してみてもいいと思う。