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中医学 五臓のはたらきや養生などについて

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中医学でみる「腎」のはたらき② むくみとの関係ともう一つ大切なのが…

中医学でみる「腎」のはたらき② むくみとの関係ともう一つ大切なのが…

前回は、中医学でみる「腎」のはたらき
4つのうちの2つについて、サクッとお伝えしました。

今回は、その続きです。

(3)水を主る(つかさどる)

前回の(1)と(2)では、
発育、成長や老化に関するはたらきが主でした。

今回の、水を主るとはどういうことなのか?
詳しくみていきましょう。

みなさんは、腎臓のはたらきは?と聞かれたら
どんな答えをだされるでしょうか?

不要になった老廃物を尿と

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中医学でみる「腎」のはたらき① 若さを保ちたいなら、大切にしよう

中医学でみる「腎」のはたらき① 若さを保ちたいなら、大切にしよう

「腎」ってどんな臓器

本題に入る前に、(自分の為に)臓腑名についてちょっこしおさらい。

「腎」って聞くと、腎臓を思い浮かべる方が多いと思います。
間違いではないけれど、

中医学での臓腑名の場合➡その臓腑の機能を含める
西洋医学の臓腑名の場合➡臓腑そのものを指す

ことが多いです。
腎臓だと水分に関わるはたらきもありますが、それだけではない
私が最近ひしひしと感じる【老化】にも深く関与していま

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秋は物悲しい。。。中医学的観点からみてみる

秋は物悲しい。。。中医学的観点からみてみる

先月、「肺」の養生についてお伝えしました。

五行学説で「肺」と「秋」は同じ系統に属しています。
いわゆる乾燥の「燥」も「秋」同じ系統で、この乾燥が
「肺」を傷つけると言われています。
また、「肺」の働きが低下すると、「悲しい」「憂う」感情が
起こりやすいとされています。

先月の「肺」の養生の補足として
今回は、「燥」と「感情面」についてお伝えしていきます。

秋の乾燥は大きく分けてふたつ

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中医学的「肺」の養生。「秋」の養生でもあります。更年期世代の私の体感も

中医学的「肺」の養生。「秋」の養生でもあります。更年期世代の私の体感も

夏の疲れをとりつつ、やってくる冬に備えよう

前回までは「肺」のはたらき についてお伝えしました。

今回は、「肺」の養生でもあり、「秋」にオススメの養生法を
いくつかお伝えしてまいります。

まだ残暑が厳しい日々ですが、これから空気が乾燥してきます。
この影響を受けやすいのが「肺」です。

乾燥した空気が、鼻や口から「肺」へ入る時、
肺の潤い不足だと、咳,のどの痛みなど呼吸器の不調が起きてきます

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中医学でみる「肺」のはたらき①。呼吸だけじゃないんです

中医学でみる「肺」のはたらき①。呼吸だけじゃないんです

五臓の中で唯一、外部とつながりを持ってます

以前、「気」の記事の中で、「肺」は『宗気(そうき)』の生成に
大きく関係している事をご紹介しました。

「肺」が呼吸に関係しているのは、皆さんご存じかと思いますが
働きはそれだけではありません。
少しずつ分けてみていきましょう。

(1)呼吸を担当している

(2)全身の気をコントロール(全身の気の巡りのペースを作る+呼吸)

万物は「気」がなければ動

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夏の味 でもあるし、「心」の味でもある。それは・・・

夏の味 でもあるし、「心」の味でもある。それは・・・

苦い味は「心」の味
前回「心」の不調と養生のところで、
大事な【味】について
触れていませんでした( ̄▽ ̄;)

情報をもっと整理して、
分かりやすく伝えられるようになりたい。。。

気を取り直して本題です。

五臓それぞれには、
関係の深い味があります。

そのうち「心」と関係の深い味は『苦味』。
(苦味の過不足は、「心」の不調を招きます。)

皆さんは、苦い味と聞くと、どんな食材を思い浮かべま

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中医学でみる「心」の不調と養生について。「夏」と関係が深いのだ

中医学でみる「心」の不調と養生について。「夏」と関係が深いのだ

「しん」の季節は「夏」なのだ
前回は、「心」のはたらきについてお伝えしました。

先日、二十四節気の【大暑】をむかえました。
連日35度近い気温が続き、まさに夏真っ盛りです。

下の図をご覧ください。

「心」の部分に「火」が描かれていますね。

これは、「心」が休むことなく働き、火熱を生む【火の臓】だというのをあらわしています。

外気温も高い状態で、止まることなくずっと動き続けるわけです。

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中医学でみる「心」のはたらき。こころにも関係があるんです

中医学でみる「心」のはたらき。こころにも関係があるんです

「心」こころじゃなくて「しん」と読む

「しん」とは、心臓 のこと。

実は こころ にもとても関係があります。
え?心臓なのに? と思われた方も多いでしょうか?

そのあたりを理解するため、本題に入る前に
中医学における内臓の名称についてもう一度おさらいしますね。

西洋医学の内臓 
解剖学的に「物質」としての内臓を指します。

中医学の内臓
「物質」「内臓のはたらき」「生理機能」も含みます。

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中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その③

中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その③

7月に最初の月曜日。
時折ザっと降る雨と、南風の影響のせいか
肌がベタついて、なんて湿気た日だ! な一日でした。

こんばんは YOです。

今日は前回の続き、「肝」の不調のタイプとその養生についてです。

③肝の陰が不足して熱が生まれている 肝陰虚(かんいんきょ)ちなみに、前回の肝血虚と一番の大きな違いは
熱(高熱ではない)があるか無いか です。
陰は、平たく言うと体の血液を含む水分などの事を指

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中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その②

中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その②

こんばんは YOです。
東北地方まで梅雨入りしたようですね。湿度も温度も高くなってきて
不快指数が高くなってきますよね。。

早速その影響もあってか、私は昨日、朝から何だかイライラしていました。
どうにもイライラが止まらなかったその時!
💡💡💡!

そうだ!こういう時こそ中医学じゃないか!と、すぐさま対策。
少し時間はかかりましたが、鎮静させることが出来ました♪

というわけで
今回は、中医

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中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その①

中医学でみる「肝」のはたらきと不調の対策 その①

こんばんは YOです。

前回の記事は
すべての現象や存在はお互いに影響しあってバランスをとっている
ということについて書きました。

その中の五行学説は、あらゆる事物や事象を【木、火、土、金、水】の五つに分ける考え方でした。
人間の臓腑や季節などをそれぞれにあてはめ、どんな時に不調になるのか?その場合のどんな養生をするのが良いのか?などをみることが出来ます。

と言うことは
普段の過ごし方や自分

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