降る雪や明治は遠くなりにけり という中村草田男の句を紹介した「日本経済新聞」3日朝刊。昭和6年(1931)の作だが、逆に今思うは「昭和は遠く」か。「昭和で残したいもの」なる企画があったかどうか知らぬが、十八代目・中村勘三郎や女優の沢村貞子が体現していた洒脱さは最早、消えたか。