モンマルトルの丘の階段にはひとびとがたいそう多くいました。 それはまるで、百年の秋がいちどにやって来て森じゅうが胡桃だらけになったやうだったと、栗鼠はいったのでした。
モンマルトルのとあるアパート。 ここの一室には、テオというオランダ人青年の兄が住んでいた。 兄は絵を描いていたが、弟のテオだけが彼の絵を買った。
宿はモンマルトル付近なので、そこを拠点にして歩いたり走ったり。町なかの普通のパン屋や本屋や花屋が、やたらにかわいい。 と、思いきや、向かいの通りの路地に入るとスラム街のような空気感になり、一気に雰囲気が変わったりする。 日本のいつもの普通の安全は世界的には異常なのかもしれない。
映画「アメリ」に出てきた八百屋。 この店の3階だか4階だかがアメリの部屋だったはず。