あずさ@訪問記

山梨県在住。歴史好き、縄文好き、山梨・信州の特色ある博物館、美術館、歴史的建築を紹介しています。公開中のnote記事211本。私大文学部卒(歴史分野)。山梨郷土研究会会員。ヘッダ画像は甲府盆地の東部にある京戸川扇状地

あずさ@訪問記

山梨県在住。歴史好き、縄文好き、山梨・信州の特色ある博物館、美術館、歴史的建築を紹介しています。公開中のnote記事211本。私大文学部卒(歴史分野)。山梨郷土研究会会員。ヘッダ画像は甲府盆地の東部にある京戸川扇状地

最近の記事

【芸術の森公園】イチョウ並木と園内の紅葉(2024.11.16)

はじめに  11月になっても温暖な日が続く甲府盆地ですが、紅葉が見られるようになってまいりました。昨年に続いて、山梨県立美術館や山梨県立文学館のある甲府市内の芸術の森公園で紅葉を見てまいりました。近くまで出かける用事のついでに立ち寄るつもりがしたが、周辺はたいへんな混雑でした。実はマルシェイベントの開催日だったのです。ふだんとは違う公園の賑わいの中での紅葉散策でした。  昨年の模様はこちらをご覧ください。 マルシェ開催日  当日、いつにない道路の混雑に驚いていたところ

    • 【笛吹市青楓美術館】ぶどう畑の中の最古の美術館(11) 「青楓の四季~秋・冬編~」を見に行く

      はじめに  ぶどう畑の中にある山梨最古の美術館こと笛吹市青楓美術館では、7月に前期第2回となる展示替えが行われました。「青楓の四季~秋・冬編~」(2024.7.25~10.14)として、津田青楓が描いた作品のうち、秋と冬に関する作品を展示しています。  本稿は8月観覧時のものです。すでに展示は終了し2024年度後期の展示となっております。ご了承ください。  また、筆者の都合により投稿ペースを落としております。そのため積み残しがさらに増しそうな状況です。お許しください・・・

      • 【ギャラリーマザーツリー】「酒井慶二郎 絵画展2024」を見に行く

        はじめに  さまざま和紙を使い、画面いっぱいに花を描く画家酒井慶二郎氏の個展が今年も開催されました。  昨年、慶二郎氏の作品を知り個展へ初めておじゃましたのが10月でした。今年も案内状をいただきました。9月の3連休、茅野市にある倶楽部ギャラリーマザーツリー「酒井慶二郎絵画展」(2024.9.20~9.23)へ足を運んでまいりました。  昨年の様子はこちらをご覧ください。 酒井慶二郎 絵画展  倶楽部ギャラリーマザーツリーにはオープンガーデンがあり、駐車場のある裏手から

        • 【八ヶ岳美術館】3館企画展示「縄文ど真ん中!」を見に行く

          はじめに  北杜市考古資料館、井戸尻考古館(富士見町)、八ヶ岳美術館(原村)にて恒例の3館共同の企画展示が始まりました。  山梨長野両県をまたぎ八ケ岳定住自立圏共生ビジョンを締結した3市町村にある博物館が共通のテーマで企画展示を行っているものです。  今年の展示テーマは「縄文ど真ん中」(2023.7.13~11.23)です。それぞれの館が得意とする切り口で中部高地の縄文を紹介するものです。  八ヶ岳美術館のみ掲載が遅れましたがお許しください。取材は8月にしています。 縄文

          【昭和町風土伝承館杉浦醫院】「現代アートLIVE×杉浦醫院 2nd」

          はじめに  昭和町風土伝承館杉浦醫院において、「第2回 現代アートLIVE×杉浦醫院」(2024.10.13~10.27)が始まりました。  現代アート作家と杉浦醫院によるコラボレーション企画で、建物内や敷地を展示空間にするものです。昨年の成功と多くの方の期待により第2回が実現しました。地方病(日本住血吸虫症)で苦しむ患者たちが訪れたかつての醫院は、アート見物を楽しむ人たちの声が響いています。  トップ画像は、志村陽子氏の作品で庭内の植物に銅メッキを施したエレクトロボタニカ

          【昭和町風土伝承館杉浦醫院】「現代アートLIVE×杉浦醫院 2nd」

          【富士川水運歴史館】企画展「山車の歴史と未来」を見に行く

          はじめに  富士川町歴史文化館「塩の華」にある富士川水運歴史館にて、企画展「山車の歴史と未来」(2024.10.8~10.31)を開催しています。水運の河岸として栄えた鰍沢には4台の山車が現存していて、本年は5年ぶりに山車の巡行が行われます。  トップ画像は富士川町の公式ゆるキャラ、ゆずにゃんです。ゆずにゃん公式Xからの画像です。注 : 筆者はゆずにゃんに会っていません。  富士川水運歴史館についてはこちらをご覧ください。 山車の歴史と未来  山車巡行祭り(2024.

          【富士川水運歴史館】企画展「山車の歴史と未来」を見に行く

          【山梨県立美術館】コレクション企画展「富岡鉄斎 鉄斎と文人書画の優品」を見に行く

          はじめに  山梨県立美術館にて、コレクション企画展「-没後100年-富岡鉄斎 鉄斎と文人書画の優品」(2024.7.20~8.25)が開催されました。  「最後の文人画家」と称される富岡鉄斎の没後100年にあたり各地で展覧会が企画、開催されています。山梨県立美術館も多くの鉄斎作品を収蔵しており、本展は鉄斎と親交のあった「十一屋」野口家からの寄贈品を中心に構成されます。  すでに終了している展示ですが、よろしくお付き合いください。(note化が間に合わず積み残しております)

          【山梨県立美術館】コレクション企画展「富岡鉄斎 鉄斎と文人書画の優品」を見に行く

          【釈迦堂遺跡博物館】企画展「やまなし土偶探訪」を見に行く

          はじめに  釈迦堂遺跡博物館では、企画展「やまなし土偶探訪」(2024.9.18~12.23)が始まりました。  県内各地から秀逸ではないものの普段はお目にかかることの少ない個性的な土偶たちが集まりました。釈迦堂と同じようにバラバラに壊された土偶が多く、全体像のある土偶は少ないです。展示は頭部中心に展示されているためいろいな表情の土偶を楽しめます。  トップ画像は展示のうち北杜市の土偶です。 やまなし土偶探訪  企画展「やまなし土偶探訪」(2024.9.18~12.23

          【釈迦堂遺跡博物館】企画展「やまなし土偶探訪」を見に行く

          【牧丘郷土文化館】公開再開した旧室伏学校、道の駅に建つ擬洋風建築

          はじめに  旧室伏学校こと「牧丘郷土文化館」は、山梨と埼玉を結ぶ国道140号(雁坂ライン)にある「道の駅はなかげの郷まきおか」の敷地内に建つ明治時代の学校建築です。  明治期の山梨では官公庁の建物をはじめ、学校建築に擬洋風建築が多く採用されていました。擬洋風建築とは日本建築に西洋建築を似せて造った建物のことです。牧丘郷土文化館は山梨に5棟のみ残る擬洋風の学校建築のひとつです。  こちらの建物は、2020年(令和2年)より感染症拡大を理由に休館しておりましたが、本年度より管理

          【牧丘郷土文化館】公開再開した旧室伏学校、道の駅に建つ擬洋風建築

          【昭和町風土伝承館杉浦醫院】地方病の「記憶」を伝え残す資料館(9) 第3回地方病を語る会

          はじめに  地方病の記憶を後世に伝え残す資料館こと昭和町風土伝承館杉浦醫院において「第3回地方病を語る会」(2024.9.8)が開催されました。  近頃は再刊となった『死の貝』で地方病を知り杉浦醫院を訪れる見学者が増えていると聞いています。「語る会」にも『死の貝』読み県外から訪れた参加者がおられ関心の高さを感じました。  トップ画像は、『死の貝』と「語る会」のきっかけとなった『地方病を語り継ごう』です。  これまでの「地方病を語る会」の模様はこちらをご覧ください。 風土

          【昭和町風土伝承館杉浦醫院】地方病の「記憶」を伝え残す資料館(9) 第3回地方病を語る会

          【AIRY】郁個展「echoes」を見に行く

          はじめに  note201回目となる今回は、甲府市の中心部にある「AIRY(エアリー)」(アーティスト・イン・レジデンス山梨)にて開催された郁個展「echoes」(2024.9.21~23)の模様を紹介します。  甲府市在住の画家郁氏の初の単独個展となります。木霊のように駆けまわったという様々なイメージを色彩と音で表現した作品展です。  トップ画像は本展のメインビジュアル作品《pollinator》より「花」と「媒介者」のアップです。 「AIRY(エアリー)」についてはこ

          【AIRY】郁個展「echoes」を見に行く

          【山梨リニア実験線】リニア体験乗車で時速500キロ体験

          はじめに  note200回目の記事となる今回は、「山梨県リニアどきどき体験乗車」(2024.7.24)の模様を紹介します。  すでに実用段階と言われているリニアモーターカーですが、実験線では不定期に体験乗車会が行われています。山梨県民向け乗車会も行われており乗車してきた模様を紹介します。  当日のスケジュールは、搭乗時間(10時30分出発)の関係から、先に体験乗車をして、その後「ときどきリニア館」の見学をしております。  「どきどきリニア館」の模様はこちらをご覧ください。

          【山梨リニア実験線】リニア体験乗車で時速500キロ体験

          【山梨リニア実験線】見学施設「どきどきリニア館」を見に行く

          はじめに  山梨県にはJR東海のリニア実験線があります。実験線の総延長は42.8キロメートル、8割強の区間をトンネルで貫いています。  ⼭梨リニア実験センターは中間地点である都留市に所在します。隣接して山梨県立リニア見学センター「どきどきリニア館」があるほか、不定期に体験乗車会を実施しています。幸いにも筆者は、体験乗車の機会を得ました。  本稿では、山梨県立リニア見学センター「どきどきリニア館」を中心に紹介します。そしてnote200回となる次回、体験乗車会の模様を紹介しま

          【山梨リニア実験線】見学施設「どきどきリニア館」を見に行く

          【山梨県立文学館】イベント「ZINEフェスティバル2024」を見に行く

          はじめに  山梨県立文学館にて「ZINEフェスティバル2024~ZINEから広がる、つながる~」(2024.7.21)が開催されました。  ZINEとは自由なテーマ、自由な表現で作った小冊子のこと。こちらのZINEフェスティバルでは、大学生、高校生、地元アーティストなど、山梨の人たちが自慢のZINEを持ち寄り出展しています。気になったZINEについて作者さんから直接お話も聞ける有意義な機会でした。  トップ画像は、駿台甲府高校美術デザイン科の生徒が作ったZINEです。 Z

          【山梨県立文学館】イベント「ZINEフェスティバル2024」を見に行く

          【にじLabo】子どもたちによる手作りカフェに行く

          はじめに  フリースクール「にじLabo」(笛吹市)の子どもたちによるカフェイベントが、やまなし地域づくり交流センター(甲府市)にて3日間(2024.9.7,8,15)行われています。  このカフェはスクールでの修学旅行「旅Labo」を実現させるためのもので、売り上げが資金の一部になります。筆者は「にじLabo」代表のたまこ先生よりカフェの取り組みの様子を聞いており、少しでも売り上げに貢献できればと思い訪ねました。  トップ画像は、ケーキセットとその下には「魚博士」が描いた

          【にじLabo】子どもたちによる手作りカフェに行く

          【シュマン・デュ・ボヌール】坂本泉展「こみち日記」を見に行く

          はじめに  シュマン・デュ・ボヌール(chemin du bonheur)は八ヶ岳の麓、北杜市に所在するアート&カルチャスペースです。  前回に続き、今回は坂本泉展「『こみち日記』30 days in Chemin」(2024.8.30~9.2)の模様を紹介いたします。  「シュマン・デュ・ボヌール」については前回の記事をご覧ください。 坂本泉展「『こみち日記』30 days in Chemin」  坂本泉氏は甲府市で「AIRY(エアリー)」(アーティスト・イン・レジ

          【シュマン・デュ・ボヌール】坂本泉展「こみち日記」を見に行く